2021.07.27

吉田 亮

INTERNET ADVERTISING

Yahoo!広告とは|広告種類や特徴について解説

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吉田 亮

株式会社PLAN-B ADコンサルティング事業部 部長

2013年に新卒としてPLAN-B入社。Yahoo!・Googleを中心に、これまで運用型広告のプランニングと運用業務に従事。小規模事業者から大規模アカウント、業種問わず様々なアカウントで成果を改善した実績多数。現在はマネジメント業務の傍ら、企業のデジタルマーケティングに関わる戦略立案などの支援もこなす。
目次
    1. Yahoo!広告の種類はいくつあるの?
    2. 検索広告(YSA)の種類
      1. 1.RLSA
      2. 2.広告表示オプション
        1. (1)クイックリンクオプション
        2. (2)テキスト補足オプション
        3. (3)電話表示オプション
        4. (4)カテゴリ補足オプション
    3. ディスプレイ広告(YDA)の種類
      1. 1.サイトリターゲティング
      2. 2.サーチキーワードターゲティング
      3. 3.プレイスメントターゲティング
      4. 4.オーディエンスカテゴリーターゲティング
        1. (1)興味関心
        2. (2)購買意向
        3. (3)属性・ライフイベント
      5. 5.サイトカテゴリーターゲティング
      6. 5.類似ユーザーターゲティング
    4. Google広告との違い
      1. 1.ユーザーの違い
      2. 2.掲載面の違い
      3. 3.ターゲティングの違い
      4. 4.機械学習の精度の違い
    5. まとめ:Yahoo!広告を最大限活用しよう

リスティング広告を実施することになった際、Google広告と合わせて候補に挙がる媒体がYahoo!広告ではないでしょうか。

iPhoneの登場以降はsafariのデフォルト検索エンジンがGoogleということもあり、若い人を中心にその利用は広まっていますが、Yahoo!に関しても未だ根強い支持を得ています。

また、検索エンジンは基本的にどちらか一方のみ使うユーザーが大半であるため国内でリスティング広告を展開する場合はどちらか片方という選択肢はほぼないでしょう。

そこで今回はYahoo!広告で具体的にどのようなことができるかと、Yahoo!広告の種類を紹介していきます。


Yahoo!広告の種類はいくつあるの?

Yahoo!広告には大きく分けて下記2つの広告があります。

  • 検索広告(YSA)
  • ディスプレイ広告(YDA)
    └運用型
    └予約型

ディスプレイ広告に関しては旧Yahoo!プレミアム広告が「ディスプレイ広告 予約型」としてYahoo!広告に統合されました。この記事では主に運用型について記載していきます。


検索広告(YSA)の種類

検索広告(YSA)は、Yahoo!JAPANの検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに連動して出稿できる広告のことです。Google広告の検索広告とほぼ同じだと考えていただければ問題ありません。ここでは、通常の出稿以外の種類について紹介します。


1.RLSA

RLSA(Remarketing Lists for Search Ads )とは、検索広告(YSA)におけるリマーケティングのことです。

一度サイトに訪れたことのある既存ユーザーに対して、 入札単価を変更して広告を出稿することができます。例えば、ECショップを運営している場合、カートページで離脱したユーザーに対して入札単価を高めに設定して広告を配信することが可能です。

一度サイトに訪れたユーザーは、 成果につながる見込みの高いユーザーです。見込みの高いユーザーの取りこぼしを防ぐためにも、RLSAは重要なプロダクトになります。

RLSA


2.広告表示オプション

Google広告と同じように、Yahoo!にも広告表示オプションがあります。検索窓の下部に広告と一緒に表示できる付加情報のことです。
広告文の下に更に広告表示オプションを掲載できるので、画面占有率が上がりクリックされやすくなります。必ず導入しておきたいプロダクトです。


(1)クイックリンクオプション

クイックリンクオプションはGoogleのサイトリンクと同様に、広告文の下にテキストとそのリンク先を設定できるプロダクトです。広告文だけでは伝えきれない情報を載せたい場合は非常に便利です。


(2)テキスト補足オプション

テキスト補足オプションは、Googleのコールアウト表示オプションと同様だと考えてもらえば大丈夫です。広告文の下にテキストのみで追加情報を掲載します。


(3)電話表示オプション

電話表示オプションは、広告文の下に電話番号を表示させ、ユーザーが簡単に電話をかけることができる機能です。
店舗ビジネスのプロモーションを行う場合は導入すべきプロダクトです。


(4)カテゴリ補足オプション

商品またはサービスのカテゴリを選択し、そのカテゴリに応じた文言を訴求することが可能です。

ディスプレイ広告(YDA)の種類

Yahoo!JAPANが提供するYahoo!ニュースやヤフオク!、その他提携しているサイトに広告を出稿することができる広告です。Google広告のディスプレイネットワーク (GDN)に該当するイメージです。

YDAを利用することで、スポンサードサーチではリーチできないユーザーにも広告を出稿することが可能です。


1.サイトリターゲティング

リマーケティング

検索広告(YSA)のRLSAと同様に、一度サイトに訪れたユーザーに対して広告を出稿することができます。検索広告のRLSAは検索窓の下部に広告を出稿しますが、YDNのサイトリターゲティング は、Yahoo!JAPANが提供するYahoo!ニュースやヤフオク!、その他提携しているサイトに広告を出稿します。

例を挙げると、一度Yahoo!JAPANの検索エンジンで「ファッション メンズ」と検索したユーザーに対して、検索広告(YSA)で広告を出稿します。そのユーザーがサイトに訪問し離脱した後、ディスプレイ広告(YDA)の広告枠を持ページを訪問した際に広告を表示させることができます。

ユーザーが検索して検索広告(YSA)経由でサイトに訪問・離脱した後、再度同様のキーワードで検索するとは限りません。そこで検索広告ではなく、ディスプレイ広告(YDA)のサイトリターゲティングを利用すれば、再度ユーザーが検索しなくてもディスプレイ広告(YDA)を出稿できる広告枠であればリーチできるので、広告をあてることができる可能性が高まります。

サイトリターゲティングは非常に便利なプロダクトなのです。


2.サーチキーワードターゲティング

サーチターゲティング

ディスプレイ広告(YDA)のサーチキーワードターゲティングとは、Yahoo!JAPANの検索エンジンにおいて、ユーザーが過去に検索したキーワードを元に広告を配信できるターゲティングです。こちらが指定したキーワードを検索したことがあるユーザーが、Yahoo広告を出稿できるサイトに訪れた際に広告を配信することができます。

ファッションサイトを運営している場合、ファッションに関連するキーワードをこちらで指定することで、それらのキーワードを検索したことがあるユーザーにYDNを配信できます。Yahoo!側がサーチキーワードターゲティングにおいて指定できるキーワードを一覧にまとめており、 その中から指定したいキーワードを選び配信することになります。

過去に検索行動を起こした顕在層ユーザーをターゲティングできるため、ディスプレイ広告のなかでも獲得率は高いと言われています。


3.プレイスメントターゲティング

ディスプレイ広告(YDA)のプレイスメントターゲティングは、広告を配信したいサイトのURLを指定して配信できるターゲティングで、機能はGDNのプレースメントターゲティングと同様です。

ディスプレイ広告(YDA)ではアドネットワークのなかでも比較的効果が高いと言われている、Yahoo!ジャパンのトップ面をはじめとするYahoo面も個別で指定することが可能です。

GDN面、YDA面でそれぞれ配信できるページが違うため、併用することがおすすめです。


4.オーディエンスカテゴリーターゲティング

インタレストカテゴリターゲティング

ディスプレイ広告(YDA)のオーディエンスカテゴリーターゲティングは、ユーザーの興味・関心を元に広告を配信するターゲティングです。

Yahoo!が一覧にした興味・関心の中から選択したカテゴリにあてはまるユーザーに広告を配信できます。
オーディエンスカテゴリーターゲティングでは、「興味関心」「購買意向」「属性・ライフイベント」の3つのカテゴリータイプを選択して利用することができます。

(1)興味関心

商品やサービスに関心を示している「潜在」ユーザーへアプローチするターゲティングです。まずは商品やサービスを知ってもらうための認知施策の場面で活用されることが多いです。

YDAの興味関心ターゲティング

(2)購買意向

商品やサービスの購買を検討しているユーザーや、旅行や結婚などの計画を立てている「顕在」ユーザーへアプローチするターゲティングです。コンバージョン獲得を目的としたキャンペーンで活用されることが多いです。

YDA 購買意向ターゲティング

(3)属性・ライフイベント

家族構成や年収など、就職や入学など属性やライフイベントを限定して配信したいときに利用します。あくまで推定データではありますが、ターゲットが家族構成やライフイベントのフェーズで絞ることができる商材に有効です。

YDA ライフイベント


5.サイトカテゴリーターゲティング

ディスプレイ広告(YDA)のサイトカテゴリーターゲティングでは、Yahoo!広告で定められたWebサイトのカテゴリーを指定することで、該当のカテゴリーに応じた掲載面(Webサイト)へ広告が配信されます。

人ではなく、配信面をターゲティングする点が特徴です。

サイトカテゴリーターゲティング
配信するプレイスメントによって効果に違いあったときに、個別で設定する手間を省くためにサイトカテゴリーターゲティングを利用して掲載面を絞り込むこともあります。

5.類似ユーザーターゲティング

類似ユーザーターゲティングは、ターゲットリスト内のユーザーとWeb上の行動がよく似ているユーザーを抽出して広告を配信できるターゲティングです。ファッションサイトを運営している場合、商品を購入したユーザーのターゲットリストを基に、商品を購入したユーザーとWeb上での行動が似ているユーザーに広告を配信することができます。

基となるターゲットリストのデータ数が多ければ多いほど、類似ユーザーを抽出する際に参考になるデータが増えるので類似ユーザーターゲティングの精度が上がります。

また、類似リストの作成の際は1~10段階で類似度を選択することができます。数字が低いほど元のユーザーリストのユーザーに近く、数字が大きいほどリーチが多くなります。目的や予算によって使い分けるのが良いでしょう。

Google広告との違い

ここからは、Yahoo!広告と一緒に利用されることが多いGoogle広告との違いについて見ていきましょう。

1.ユーザーの違い

冒頭にも記載した通り、Yahoo!とGoogleではそれぞれ利用しているユーザー層は違います。

大きく分けると、Google広告はスマートフォンを頻繁に利用するような若年層ユーザー中心で、Yahoo!広告は30代後半以降の年齢層高めのユーザーが多いと捉えておくと良いでしょう。

そのため、若年層向けのファッション通販などではGoogle広告の成果が良く、ミセス世代のファッション通販ではYahoo!広告の成果が良いというように、同じファッションECサイトでも大きく成果が異なる事例もこれまで良く見てきました。

2.掲載面の違い

ディスプレイ広告の場合、YDAとGDNでは掲載できるネットワークが異なります。

Yahoo!広告の一番の特徴は何といってもYahoo!ジャパンをはじめとするYahoo!面に掲載できることでしょう。

国内最大級のメディアであるYahoo!ジャパンは、その掲載内容も厳しく審査されているためブランドセーフティーという観点でも非常に優良です。また、Yahoo!のブランドパネル面は数年前からYDA経由でも配信がができるようになった、Yahoo!の掲載面の中でも非常にCVRが高い配信面の一つです。

一方でGoogle広告の掲載面はブログなどが中心です。

大小さまざまなウェブサイトを束ねたネットワークであるため、国内の大半のユーザーに広告を届けることができり圧倒的なリーチを誇ります。また、YouTubeやGmailといったGoogleのオウンドメディアに広告を出せることも、Google広告の大きな特徴です。

3.ターゲティングの違い

Yahoo!広告、Google広告それぞれでどちらかの媒体でしかできないターゲティングが存在します。

・Yahoo!広告のみに存在
サーチターゲティング

・Google広告のみに存在
子どもの有無、世帯年収でターゲティング

4.機械学習の精度の違い

昨今のYahoo!広告、Google広告では自動入札機能をはじめとする機械学習を利用した最適化機能が拡充してきますが、その精度には差があるように思います。

これらはあくまで私の感覚ではありますが、Google広告の方が機械学習(特に自動入札やターゲティングの拡張という意味で)の精度が高く、Yahoo!のほうがやや自動化の精度が弱いように感じます。

ただし、これらはどちらが良い悪いという議論ではありません。それぞれの媒体の特性を認識したうえで、最適な運用をしましょう。

まとめ:Yahoo!広告を最大限活用しよう

以上Yahoo!広告の種類や特徴を具体的に紹介しました。

Yahoo!広告を利用することで、Google広告だけリーチできないユーザーに広告を配信することができます。Google広告を実施しているがYahoo!広告はまだ実施していない方、これからリスティング広告の出稿を考えている方はYahoo!広告の導入を検討されると良いでしょう。