
突然500エラー(Internal Server Error)に!原因と解決方法は?
SEO対策
2022.05.19
2021.10.13
ライター: 静 理絵
Webサイトの運用やリニューアル、SEO対策でよく見る「リダイレクト」という言葉について、その意味や種類、設定方法をご紹介していきます。
特にサイトリニューアルにあたっては、大なり小なりサイトの構造が変更されます。その際、リダイレクト設定はSEO上の観点から注意しておくべき項目となります。リダイレクト設定が正しく行われていないためにリニューアル後順位が下落し、セッションが下がったというのはよくある失敗例です。そのような事態を防ぐためにも、今回は「リダイレクト」についてしっかりと解説していきたいと思います!
リダイレクトとは、Webサイトやページなどを新しいURLに変更した場合、自動的に旧URLから新URLへ転送する仕組みのことです。
よく使用されるのは、サイトのリニューアルに伴うページURLの変更やドメインの変更をする際にリダイレクトを適用します。
リダイレクトは、サイトやページの構造が変わってしまう際に必要となります。
旧サイトやページから、新サイトやページへリニューアルする際には以下の3つの状況が考えられます。
現状のサイトのページ構造自体は変わらないため、リダイレクトの問題はありません。Fetch as GoogleとSitemap.xmlの更新でクロール促進を図りましょう。
2. URLは変わるが、ページの内容は変わらない
3. URLが変わり、ページの内容も変わる
URLが変わるとクローラーは新しいページとして認識します。仮に以前のURLで評価を受けていた場合、評価対象となるURLが変わると今までの評価が引き継げなくなるため、リダイレクト設定が必要です。
また、リダイレクトをしていないと以前のURLとリニューアル後のURLで2ページ存在しているため、重複と捉えられたり、単純にエラーページとして判断されたりする可能性もあります。
つまり、リニューアルに伴うURLの変更の際はクローラーに「新しいページはこれです」と正しく伝えることが必要となります。
リダイレクトが必要なケースをご紹介しましたが、そもそもなぜリダイレクトが必要とされるのでしょうか?
その理由をご説明していきます。
リダイレクトが必要な理由は、「ユーザー目線」と「Google目線」の2つの観点から必要とされています。
この2つを合わせて、「SEO対策の観点」と言っても良いでしょう。
それぞれ順番に解説していきます。
きちんとリダイレクトをすることによって、ユーザーを正しいページへ誘導することができます。
例えば、存在しない旧ページにユーザーがアクセスすると、リダイレクトを行ってれば新ページに転送されるので問題ないですが、リダイレクトを行わずにいるとエラーが出てしまいます。
そうするとユーザーは探しているページが見つからずストレスを感じたり、他のサイトに移ってしまいます。
このようにユーザー目線を考えず、リダイレクトせずにいると、せっかく自社サイトに訪れたユーザーを逃してしまうことになります。
SEO対策を行うのであれば、Googleに自社サイトやページを正確に認識してもらう必要があります。
もしもリニューアル後にリダイレクトを行っていなければ、Googleは旧ページと新ページを同一のものと判断してくれません。
つまり、Googleは旧ページの評価とは別に、新ページを一から評価することになるので、リニューアル前の旧ページでの評価はすべてリセットされてしまいます。
仮に旧ページが検索順位1位だったとしても、リダイレクトを行っていなければ新ページですぐに1位は獲得できません。
しかし、きちんとリダイレクトを行えば、Googleは新ページを旧ページと同一のものと判断し、同等の評価をしてくれるので「一気に順位が落ちてしまう・・・」なんてことを防ぐことができます。
リダイレクトの種類は2種類です。
「301リダイレクト」と「302リダイレクト」と呼ばれるものです。
それぞれの使い分けについて解説していきます。
301リダイレクトは、一時的ではなく恒久的な転送です。
新ページへ移転したことを示し、旧ページの評価を引き継ぐことができます。
サイトリニューアルなどでURLを変更し、旧URLに戻す予定がない場合は301リダイレクトを適用しましょう。
301リダイレクトを使用する場合
302リダイレクトは、301リダイレクトが恒久的なのに対して、一時的な転送です。
あくまで一時的なので、旧ページの評価は引き継ぎません。
いずれは旧ページに戻す際に使用します。
またこの時、Googleも一時的な転送だと認識するため、検索結果にも新ページは出さずに旧ページが表示されます。
(※但し302リダイレクトの期間が長期に渡ると新ページが検索結果に表示される場合もあります。)
以上のように、状況に応じて「301リダイレクト」と「302リダイレクト」を使い分けましょう!
最後に、リダイレクトの正しい設定方法について、よくある失敗例とともにご紹介していきます。
リダイレクトを正しく行わなかったため、以前のサイトよりセッションが減少したというのはよくある失敗例です。以前のページと新しいページに評価が引き継げないと、クローラーも正しく評価できない状態になってしまいます。
以下、よくある失敗例をまとめています。
リダイレクト失敗において最も見られる例です。初歩的な部分ですが、以前のURLを無視してサイトリニューアルを行ってしまったことで陥る代表例です。
2. リダイレクト先が違う
リダイレクト先を全てTOPにしてしまうことがあります。可能な限り、対応するページに対してリダイレクトをかけましょう。不必要なURLはサーチコンソールからURLの削除でクローラーに直接伝えることもひとつの手段です。
3. 正しく処理されていない
リダイレクトの代表例は「.htaccess」ですが、サーバーにアップしただけで記述が間違っていたために実際は処理できていない場合もあります。(記述方法については後述)実装後は必ずリダイレクトができているのかを確認しましょう!
正しくリダイレクトするには新旧のURLを一覧にすることをおすすめします。
以下のようにエクセルファイルなどで過去のURLを対比させ、抜け漏れがないことをチェックしましょう。
地道な作業となりますが、後々問題が生じた場合にもサイト全体の構造が把握しやすく、改善にも役に立ちます。
リダイレクト設定の方法をいくつかあります。
そのうちGoogleは、ブラウザではなくサーバー側で実装するリダイレクトを推奨しています。
一般的には、Apacheを使用しているサーバーであれば、htaccessというファイル内に301リダイレクトの指示を実装すると良いでしょう。
以下のテキストファイルを用意し、サーバー上に.htaccessというファイル名で保存することで設定ができます。
RewriteEngine on
RewriteRule ^old-page.html$ http://www.sample.com/new-page.html [R=301,L]
RewriteEngine on
RewriteRule ^old-dir(.*)$ /new-dir$1 [R=301,L]
※サーバーによっては「.htaccess」が使用できないものもあるため、サーバー会社に事前に確認が必要です。また、上記は一例であり、記述方法も現在サーバーで使用されているものと違う場合も考えられるので注意しましょう。
以上、「リダイレクト」について必要な理由とポイントをまとめました。
リダイレクトを正しく行わないとリニューアル時にセッション数の減少や順位低下を引き起こしかねません。リニューアルを行う際は、旧サイトの評価を引き継ぎ、リニューアルにおける影響を最小限に抑えられるように適切なリダイレクト処理を行いましょう!
SEOをもっと学びたい方はこちらもチェック:SEO対策の全てを紹介!
SEOの内部対策についてはこちらもチェック:SEO内部対策を徹底解説!