VR・AR・MRが“リアル”を変える!? バーチャル技術のマーケティング活用例 5選

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編集部注:2024年3月13日にリンク切れを修正しました。

世界的に大ブームを巻き起こし、ダウンロード数などでギネス記録も打ち立てた「Pokemon Go」

VRを本格的に活用した家庭用ゲーム機としてヒットした「PlayStation VR」

VR、AR、MR、SRといったバーチャル技術は、私たちの生活に身近な存在となりつつあります。そして、バーチャル技術をマーケティングに活用する企業が増えています。

そこで本コラムでは、バーチャル技術をマーケティングに活用した国内外の事例をご紹介したうえで、活用のポイントを解説していきます。


まずは、バーチャル技術それぞれの定義を理解しよう!

まずは、代表的なバーチャル技術について理解をしましょう。

バーチャル技術の種類

VR(Virtual Reality:仮想現実)

VR(Virtual Reality:仮想現実)は、仮想空間の中で新しい体験をしてもらうための技術です。VR体験は仮想空間の中のみで完結するので、現実空間との間に関係性はありません。

AR(Argumented Realty:拡張現実)

AR(Argumented Realty:拡張現実)は、現実空間の映像を取り込み、仮想空間の情報を重ねて表示する技術です。空前のブームとなったスマートフォンアプリ「Pokemon Go」も、ARを活用しています。

MR(Mixed Reality:複合現実)

MR(Mixed Reality:複合現実)は、現実空間に仮想空間の情報を対応させる技術です。主体は現実空間にあります。主体が仮想空間にあるARとはコンセプトが異なります。

ARは、仮想空間の物体に直接触れることができません。しかし、MRを利用すると、空間に浮いているボタンに手をかざすとアクションが起こる、といったことが可能になります。また、MRは複数のユーザー間で、仮想空間と現実空間の両方の状態を共有できます。

SR(Substitutional Reality:代替現実)

SR(Substitutional Reality:代替現実)は、過去の映像や音声を記録しておき、現在の映像と同時に流すことで、時間の垣根を無くした体験ができるという技術です。ここ最近、研究されています。

そして、このようなバーチャル技術はすでにマーケティングの現場において活用され始めています。どのように活用されているのかを、事例から見ていきましょう。


バーチャル技術のマーケティング活用例 5選

IKEA VR Experience

IKEAはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)専用のアプリ「IKEA VR Experience」を、PCゲームをはじめとするコンテンツの販売を行っているプラットフォームであるSteamに公開しました。

「IKEA VR Experience」は、バーチャルなモデルルームです。実店舗のモデルルームで確認できるソファーやベッドなどの家具を、どこにどう置いたらどう見えるかを自宅でゆっくり確認することができます。

さらに、引き出しの開閉やキッチン用品の収納といった日常生活での動作を試すことができます。また、子ども目線や背の大きい人の目線など体験者の目線の高さが変更可能です。自宅にいながら様々なシミュレーションを行えるため、商品購入後の返品リスクを軽減できるでしょう。

また、IKEAは2013年に「IKEAカタログ」というiOS/Android対応のARアプリもリリースしています。実寸の家具が端末の画面上に表示されることで、実際に配置した際のサイズ感や雰囲気などを購入前に確かめられるという代物です。

この「IKEAカタログ」の進化版となるのか。IKEAとAppleが新たなARコンテンツを共同開発していると、スウェーデンのDi Digitalは報じています。

自分の部屋にARで投影した家具を配置し、サイズや雰囲気に問題がなければそのままネット購入…という、ARコンテンツのマーケティング活用方法としては王道とも言える手法が、今後一層加速していくように思えます。

KLM VR travel experience

KLMオランダ航空は、忙しくて旅行に行けないユーザーにオランダの街を体験してもらうためのキャンペーンを韓国で実施しました。双眼鏡タイプの専用ゴーグルを用意し、覗いてもらうことで、オランダの景色を眺めることができます。双眼鏡を左右に触ると、中の景色も連動して動くようになっています。

さらに、イベント制作の様子や体験者の反応を収録した映像をYouTubeに公開しました。舞台裏のストーリーまでをプロモーションとして利用しているのです。

浜松市 まるっと直虎観光VR

2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の部隊となった浜松市のVRプロモーションです。

浜松市は、主人公である井伊直虎ゆかりの史跡をVRの中に再現したスマートフォンアプリを公開しました。たとえば、井伊谷城跡へ実際に行くと、井伊直虎が生きた時代の城の様子を3DCGで体験できます。

さらに、対象の場所へ行ってアプリでチェックインを行うと、AR技術を利用した写真撮影用のフォトフレームが解禁される仕組みです。

城跡のような実物が現存しない場所や物において、当時の雰囲気を醸し出す工夫の1つとしてバーチャル技術を有効活用していると言えるでしょう。

ジレット プロシールド 「やさしさ体感」クリニック

ジレットは、製品「プロシールド」がもつ「肌へのやさしさ」という特長を伝えるため、アイドルの都丸紗也華さんにひげ剃りされているような感覚を味わえるVRコンテンツなどが用意されたVRプロモーションを行いました。

VR映像の中でアイドルが髭剃りをするタイミングに合わせて、男性スタッフが「プロシールド」で髭を剃ります。HMDの中のアイドルが「やさしく」髭を剃っているものとユーザーに錯覚させることを狙っています。

また、このプロモーションでは事前にYoutube上でティザー広告を配信して、興味関心の喚起とプロモーションへの集客を図っています。


KIRIN The MALTS 俺鉄

KIRIN The MALTS 俺鉄は、自宅の食卓にスマートフォンのカメラを向けることで、AR機能により食卓に線路が敷かれ、線路の上で電車が走る様子を楽しめるARアプリです。

他の事例と違い、このアプリは実際に商品を購入してもらうための仕組みが組み込まれています。具体的には、The MALTSの6缶パックを購入し、商品の写真をカメラから読み込むことで、ARで使える電車を増やせる仕組みです。

一見、製品とVR体験の内容がつながっていないように見えても、このようにエンターテインメント性を活かしたコンテンツを用意することで、製品の購入につなげることができるのです。

では、このような形でマーケティングにおいてバーチャル技術を活用する場合にはどういった点に留意すれば良いのでしょうか?

出典①:「ザ・モルツ「俺のデジツマ 第1弾 俺鉄 by The MALT’S」 サントリー(キャンペーンは終了しています)」
出典②:「【PR TIMES】人気の車両が食卓を駆け抜ける!ARアプリ「俺鉄by the MALT’S」配信開始!見ると幸せになれる!?あの黄色い新幹線も登場!


バーチャル技術をマーケティングで活用する上でのポイント

SNSやウェブ広告で告知し集客する

せっかくバーチャル技術を使ったアプリの提供や店舗接客を行っていても、それが認知されていなければマーケティング上の効果はあまり期待できないでしょう。

そのため、ジレット プロシールド 「やさしさ体感」クリニックのようにSNSや動画投稿サイト、Web広告を通じて告知し、アプリのダウンロードや店舗への集客を行っていく必要があります。

また、実際に体験したユーザーがSNSを通じて情報を拡散してくれるようにしていくことも認知拡大には欠かせません。

店舗接客でバーチャル技術を活用する場合であれば、来店客が写真を撮影できるスポットを設けたり、体験記をSNS上に投稿してくれた来店客にクーポンやイベント招待券を配布するといった施策によってSNSでの情報拡散を促せるはずです。

バーチャル技術をマーケティングで活用する上でのポイント

周辺空間の設計やデザインにもこだわって没入感を生み出せるようにする

バーチャル技術では、仮想空間だと理解していても、現実空間で起きている出来事であると錯覚し、興奮や緊張を生む「没入感」が大きな鍵となります。よって、解像度の悪いバーチャル映像はユーザーの没入感を低下させる要因となります。

また、体験の前後における雰囲気を破壊するようなオペレーションミスもユーザーの没入感を低下させます。ジレットの事例では、剃っていた人が男性であるという事実を体験後に伝えることで、体験者が思わず笑ってしまう効果があるものと考えられます。

体験前にユーザーの気分を高揚させるための手段、および、体験後の余韻を楽しんでもらうための手段を用意することは重要です。

バーチャル技術をマーケティングで活用する上でのポイント

まとめ

バーチャル技術は、店舗接客や集客、販売促進といったマーケティングの各施策のありかたを変えつつあります。

  • 「これまで以上に店舗に来店客を集めていきたい」
  • 「競合他社にはない顧客体験を創出したい」

そんな時には、今回ご紹介した先駆的な事例を参考にしつつ、バーチャル技術を活用していくことで自社のマーケティングにも新たな可能性が生まれるかもしれません。