
【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
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最終更新日:2025.02.03
更新日:2024.03.07
公開日:2018.04.19
毎日のGoogleアナリティクスのデータのまとめや、毎月の作成する様々な組み合わせのレポートを自動で作成する設定の方法について本記事でご説明いたします!
実は手作業で行っている面倒な作業も、少し設定をするだけで自動でレポート化できます。今回はそんなGoogleアナリティクスデータをスプレッドシートへ自動取得するAPIの設定方法をご紹介いたします。
Goolgeアナリティクスの基本的な設定については、こちらの記事を参考にご設定下さい!
まずはGoogleアカウントへログインし、スプレッドシートにアドオンをインストールします。1つのアカウントで一度インストールすれば、新規のスプレッドシートを作ってもインストールされた状態が保たれます。
① 新しいスプレッドシートを開く
② メニューから アドオン>アドオンを取得 をクリック
③ 「Google Analytics」を選択
④ 「+無料」をクリックしインストール
なんと準備はこれだけです。アドオンのタブを再びクリックすると、新たに「Google Analytics」というメニューが追加されます。ここまでで準備は完了です。
次に、毎日確認している内容を自動取得するための設定を行います。「Google Analytics」メニューから「Create new report」を選択すると、レポート作成画面が右側に出現します。
Name your report
作成するレポートをわかりやすくネーミングします。後で確認したときに、どのような内容のデータなのかがわかりやすいネーミングがベターです。
Select a view
ビューごとに設定できるので対象のアカウント、プロパティ、ビューを選びます。ビューが1つしかない場合はアカウントを入れれば、すべて自動で挿入されます。
Choose configuration option
ここで抽出したいデータの軸と指標を設定します。
「Metrics」は指標を意味し、ある軸に対しての数値や割合となります。例えばセッション、PV数、新規ユーザーの割合、E-コマース収益(売上)、コンバージョン数などです。
「Dimension」は軸を意味し、切り分けたい単位を設定できます。例えば、日別、月別、ページ別、イベントなどです。
「Segments」はGoogleアナリティクス上で設定しているセグメントや初期設定で保存されているセグメントを引用することができます。
イマイチ組み合わせ方法がわからないという方やGoogleアナリティクスの管理画面が使い慣れている方は、Googleアナリティクスの管理画面で細かく設定してセグメントに入れる、というのがシンプルで使いやすいかもしれません。
ここに保存されているものを使用できます。デバイス別のセッションのセグメントもここで切り分けることが可能です。
【Metrics】
ユーザー数 | Users | ga:users |
---|---|---|
新規ユーザー | New Users | ga:newUsers |
セッション | Sessions | ga:sessions |
直帰率 | Bounce Rate | ga:bounceRate |
目標 XX の完了数 | Goal XX Completions | ga:goalXXCompletions |
目標 XX のコンバージョン率 | Goal XX Conversion Rate | ga:goalXXConversionRate |
離脱 | Exits | ga:exits |
収益 | Revenue | ga:transactionRevenue |
自然検索 | Organic Searches | ga:organicSearches |
ユーザーあたりのページビュー数 | Pageviews per User | ga:cohortPageviewsPerUser |
【Dimension】
日付 | Date | ga:date |
---|---|---|
月 | Month of the year | ga:month |
週 | Week of the Year | ga:week |
時 | Hour | ga:hour |
流入キーワード | Keyword | ga:keyword |
参照 URL | Referral Path | ga:referralPath |
メディア | Medium | ga:medium |
参照元 | Source | ga:source |
キャンペーン | Campaign | ga:campaign |
ページ | Page | ga:pagePath |
Country | Country | ga:country |
デバイスカテゴリ | Device Category | ga:deviceCategory |
例:オーガニック検索のセッション数、新規セッション率、目標到達件数をデイリー取得する。
①「Create a new report」を選択し、開始
Nameはわかりやすい命名をすると後で管理しやすいです。
Metricsには
Dimensionsには
②『Create Report』をクリック
下図のような画面が出現するので、ここからまた少し加工を行います。
まず、データは2ヶ月間取得したいので 30daysAgo を 60daysAgo へ変更します。今のままだとオーガニック検索がフィルターされていないのでFiltersに「ga:sourceMedium=@organic」を記入します。
(※ちなみに広告を絞り込むときは「ga:sourceMedium==google / cpc,ga:sourceMedium==yahoo / cpc」となります。cpcをDisplayに変えたりすると、ディスプレイ広告が取得でき、さらに汎用性が上がります。)
③最後に目標Xを定義
Googleアナリティクスの「目標」を確認し取得したい目標のIDをチェックします。
IDは数字の部分となります。今回はID1とID2を取得したいので
ga:goalXXCompletions を「ga:goal1Completions, ga:goal2Completions」
「,」コンマは「or」と同意義になります。コンマで区切ってMetricsを増やすことが可能です。
変更終了イメージはこんなかんじです。
最後に、アドオン>Google Analytics>Run reports をクリックするとデータ取得が始まります。
緑文字のポップアップが出れば成功です。何らかの記述ミスが発生した場合は赤文字でエラー内容が記載されます。成功すると、NAMEで名付けたタブが生成され、中身がデータとなります。
設定していたすべてのデータがとれました。一旦取得したあとにGoogleアナリティクスの画面で定義していたものがとれたのか確認作業を行うことをおすすめします。また、1つのスプレッドシートに複数のレポート作成を設定できるので、どんどん追加してみましょう。
このレポートの良い点はデータ取得を自動化することができる所です。
毎日○○時にデータ取得、などと設定しておけば毎日のデータ確認はスプレッドシートのチェックだけで完了することになります。
以下設定方法になります。
①アドオン>Schedule Reports をクリック
②Enable reports to run automatically. のチェックボックスにチェックを入れる
すると、以下の項目が出現します。
毎時、毎日、毎週、毎月をいずれか選択し、どの時間軸で取得開始するのか設定します。
③「Save」で保存
以上で自動取得の設定は完了です。
レポートの取得完了をしたら、スプレッドシートである特権を活かしていきましょう。
取得用のスプレッドシートは自動で取ってきてくれるので、IMPORTRANGE 関数を使ってより自動化し、レポートを自動生成することがおすすめです。
複数のGoogleアナリティクスアカウントの確認の必要がある方は、取得データをすべてまとめるスプレッドシートを作成し、一覧で管理するなど汎用性の高い使い方が魅力的です。
毎日管理画面をチェックし数字の確認を行っている方やレポート作成に苦戦している方におすすめしたい機能です。設定はシンプルですし、一度設定してしまえば良いだけなので、うまく活用して作業効率アップにつながればと思います。
自動取得の便利さを覚えてしまえば、きっと毎日チェックしていたやり方には戻れないはずです!
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