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ペルソナ作成の4つのメリット。3ステップで輪郭のはっきりしたペルソナを!

Writerライター

西岡 彩織

株式会社PLAN-B Juicer事業部 プロデューサー

2015年に新卒としてPLAN-B入社。自社DMPの開発を行なうJuicer事業部にて、機能企画・マーケティング・UI/UX領域を担当。

目次
    1. ペルソナとは?
    2. ペルソナを設定する4つのメリット
      1. 1.狙うべきユーザーを絞り込める
      2. 2.主観を排除できる
      3. 3.チーム内での意見がまとまりやすくなる
      4. 4.プロジェクトが前に進む
    3. ペルソナ作りの3ステップ
      1. 1.ユーザーを調査する
      2. 2.セグメントを作る
      3. 3.ペルソナの形に仕上げる
    4. まとめ

Webサイトを新たに立ち上げるとき、サイトにコンテンツを増やすとき、そんなときに役立つのが「ペルソナ」です。

本記事では、そもそもペルソナとはなんなのか、必要性、作り方のポイントを解説していきます。


ペルソナとは?

ペルソナとは、ターゲットにするユーザーを代表する、典型的なユーザー像のことです。「30代男性」「20代女性」といった機械的なセグメンテーションとは違い、ユーザーのゴールや行動、態度にフォーカスを当てていることが特徴です。

ペルソナに似ているようで違うもの

  •  「私がユーザーだったら〜」 という主観的な判断
  •  メンバーが頭の中にそれぞれに抱くユーザーのイメージ
  •  自分たちのビジネスにとっての理想的な顧客像
  •  ユーザーの年齢、性別、居住地などの統計データ
  •  どこにでもいそうな誰かのプロフィール
  •  あなたのビジネスに関係のない情報で構成された人物像

役に立つペルソナの条件

役に立つペルソナの条件

  • 事実に基づいて作成されており、確かに実在しそうな感じである
  • 人物像を特徴づける情報が盛り込まれている
  • あなたのビジネスとの関わり方についての情報があり、意思決定に生かせる

ペルソナを設定する4つのメリット

ペルソナを設定する4つのメリット

1.狙うべきユーザーを絞り込める

当たり前のことですが、万人に喜ばれるWebサイトなど存在しません。
自分たちがどんなユーザーにWebサイトを提供しようとしているのかを明確にすることで、本当に対象とすべきユーザーに的を絞って施策を打つことができます。

2.主観を排除できる

Web担当者は、ユーザーの気持ちに寄り添うことはできても、本物のユーザーではありません。ペルソナは、「私だったら…」「なんとなく」といった感覚的な判断に陥ってしまわないための道標としても役立ちます。

3.チーム内での意見がまとまりやすくなる

ユーザーの年齢、性別、収入などについての統計情報は間違いなく重要ですが、こういった生のデータは解釈のしようが無数にあり、見る人によって意見が別れてしまいがちですペルソナという1つの指標によって、チーム内の共通言語を持つことができます。

4.プロジェクトが前に進む

Webサイトの与件整理が終わり、いざ手を動かすフェーズになって「そもそもこの機能、どういうユーザーが使うの?」といった「そもそも論」が再燃してしまうのはよくあることです。あらかじめペルソナ作りをしておくことで、議論が後戻りせずに済みます。


ペルソナ作りの3ステップ

ペルソナ作りの3ステップ

1.ユーザーを調査する

非常に大切ながら案外スキップされてしまうのが、実際に調査を実施してペルソナ作りのヒントとなるデータを集めるステップです。

データがなくては、いくら時間をかけても施策に生きるペルソナ作りはできません。すでに社内にあるデータを十分に活用し、必要であれば新たに調査を行ないましょう。

実際に調査を行なう場合の手法には大きく分けて2種類あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。


<定性調査>

比較的少ないサンプルから新しい気付きを得る調査です。ユーザーがなぜ特定の行動を取るのかを分析します。

代表的な手法

インタビュー … ユーザーに直接質問し、回答を得る調査です。
ユーザビリティテスト … ユーザーが実際にWebサイトを使う様子を観察する調査です。

メリット :ユーザーの行動を直接観察できる、専門スキルがなくても挑戦しやすい
デメリット:量的な裏付けは得られにくい、主観が入りやすい


<定量調査>

大量のサンプルで検証を行なう調査です。ユーザーが何をしているのかを分析します。

代表的な手法

アンケート調査 … 設問を作り、メールやWebページで回答を集める調査です。
アクセスログ解析 … ユーザーのサイト内での行動をログから分析する調査です。

メリット :主観的な判断を排除しやすい、一度に多くのデータを確かめられる
デメリット:手間と時間がかかる、やや専門的なスキルが必要

どこまで厳密に調査を行なうかは、ペルソナをビジネスのどの場面で活用しようとしているかによって調整してください。たとえば事業戦略を左右する重大な意思決定に活用したい場合と、単にWebサイトのコンテンツの見直しに活用する場合とでは、必要な調査の規模は変わります。


2.セグメントを作る

次に、集めたユーザーの情報を、何らかの切り口でセグメントに分けていきます。

年齢・収入といった「売り手視点」の情報ではなく、ユーザーを主語に置いた情報でセグメントを作ることが大切です。たとえば、下記のようなセグメンテーションが考えられます。

例1.ユーザーの目的にもとづくセグメント

  • 彼女にプレゼントするジュエリーを探しているユーザー
  • 自分へのごほうびプレゼントを探しているユーザー
  • 結婚指輪を探しているユーザー

例2.ユーザーのリテラシーにもとづくセグメント

  • 興味はあるが、何から始めたらいいか分からない初級ユーザー
  • 小規模ではあるが、過去に経験のある中級ユーザー
  • 成功経験があり、効率化の方法や新しい商材を探している上級ユーザー

例3.ユーザーの感度にもとづくセグメント

  • 新しいモノに目がなく、誰よりも早く使ってみたいユーザー
  • 口コミやレビューをこまめにチェックし、流行に乗っかるユーザー
  • 既に多くの人が使っている安定感のあるモノをついつい選んでしまうユーザー

あまりに多くのセグメントを作りすぎると管理が難しくなるので、最終的には3〜6セグメントに収めることを目安にやってみましょう。

セグメンテーションのチェック事項

  • 漏れなく、ダブリのないセグメントになっているか
  • かんたんに一言で説明できるか
  • どんなユーザーかすぐにイメージできるか
  • これを元に意思決定できそうか

3.ペルソナの形に仕上げる

先ほど作ったセグメントに情報を肉付けし、まるで実在する人物に見えるようなペルソナの形に作り上げていきます。

<弊社独自開発ツール「Juicer」推定ユーザー像 画面>

ペルソナ作りに役立つ項目

  1. ペルソナの名前
  2.  ペルソナの写真
  3. 個人情報 … 職業、年齢、住まい、性格、家庭環境、趣味など
  4. その人が言いそうなセリフ
  5. セグメントを特徴づける情報
  6. あなたのWebサイトとの関わり方
  7. ペルソナに期待すること

ユーザー像を作ろうとすると、リスト上部にあるような名前、容姿、年齢や職業といった項目から手を付けがちですが、本当に活用できるペルソナ作成のためには実は4〜7番の項目の方が重要です

その人が言いそうなセリフセグメントを特徴づける情報を必ず定義し、他のセグメントとどこが違うかを際立たせましょう。また、あなたのWebサイトとの関わり方ペルソナに期待することを定義することで、具体的なサイトづくりやコンテンツづくりをイメージできます。

そのほかの情報については必ずしも手に入らないものも多いので、あくまでペルソナを人間味のあるものに仕上げるための要素と考え、創作する箇所があっても構いません。正しいかどうかよりも、「人物像としてイメージしやすいかどうか」を意識しましょう。


まとめ

ユーザーを調査する

  • 定性調査、定量調査それぞれのメリット、デメリットを理解する
  • 目的に応じて調査の規模、厳密さを調整する

セグメントを作る

  • 「ユーザー」を主語にした切り口でセグメントに分ける
  • もれなくダブりなく、一言で説明できるような粒度にする

ペルソナの形に仕上げる

  • セグメントを特徴づける情報を必ず入れる
  • あなたのビジネスとの関わり方に注目する

サイトやコンテンツ作りに生きる、輪郭のはっきりしたペルソナを作るには、「なんとなく」の感覚に頼らず、データに基づき、各ステップのポイントをおさえていくことが大切です。完成したあとはもちろん、作る過程でも様々な気付きを得られるものですので、「完成させる」ことに一生懸命にならず、作りながら考え、運用しながら改善していくイメージで取り組みましょう。

Webサイトを立ち上げる前、コンテンツを作成する前にペルソナを作成しておくと、やみくもに施策を打たずに済み、その後の運用にも役立ちます。一度トライしてみてはいかがでしょうか。

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