
【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2021.06.10
キーワードに合わせて広告文をユニークにすることでクリック率が上がりCPCが抑えられるというのは運用者の中では広く知られていると思います。
ユニークな広告文にしたいけれど、商品数が多くてそれぞれの広告文を作るのが追いつかない!ということや、イベントが次々にあるから広告切替が頻繁でデータがたまらない!ということありませんか?
そういう時に役立つ機能をご紹介します!その名も「広告カスタマイザ」
本記事では、広告カスタマイザの機能やメリットやデメリット、各種設定方法について解説します。
広告カスタマイザとは、{ } で囲まれたパラメータをいれることで、広告が表示されるときに動的テキストで置き換えられる機能のことです。
さまざまなメリットがあるため、上手に活用すればよりユニークで効果的な広告出稿が可能となります。
広告カスタマイザを設定するメリット
広告カスタマイザを設定するデメリット
広告カスタマイザは、大きく分けると2つの機能があります。
広告カスタマイザの機能
それぞれの機能詳細と設定方法を詳しく見ていきましょう。
広告カスタマイザには、いくつかの機能があります。それぞれの機能や設定方法について解説します。
広告カスタマイザでできることは、非常にたくさんあります。
それぞれ広告設定画面の広告見出しや説明文などの広告文に、属性に合わせた構文を挿入して設定します。
Google広告の管理画面から、「広告と広告表示オプション」をクリックし、カウントダウンを追加する広告をクリックしましょう。
広告が作成されていない場合は、プラスボタンをクリックし「レスポンシブ検索広告」を選択して新規に広告を作成します。
※IF関数やデータアップロードによる広告カスタマイザは「テキスト広告」のみサポートしています。利用時は「レスポンシブ検索広告」から、「テキスト広告」へ切り替えが必要です。
カウントダウンを追加したい部分に直接「{」と入力すると、広告カスタマイザのプルダウンメニューが表示されます。それぞれ目的に合わせて選択し、設定を行いましょう。
ではそれぞれのカスタマイズ広告の詳しい設定方法や、具体的な構文例を解説します。
最もシンプルなのが、検索キーワードに連動して広告文を表示させる広告カスタマイザです。
さきほどのプルダウンメニューで「キーワードの挿入」を選択すると、下記のようなパラメータ構文が挿入されます。
{keyword:デフォルトテキスト}
上記のデフォルトテキストがトリガー(ユーザーの検索ワード)となり、それに連動して広告文が変動するのが特徴です。
広告見出し1に画像のように、「人気{KeyWord:チョコレート}の購入は」と入力した場合には、検索ワードに応じて広告文が下記のように変化します。
ユーザーの検索ワード | 表示される見出し文 |
---|---|
置き換えができない場合 | 人気チョコレートの購入は|PLAN-B菓子店 |
シュガーレス チョコレート | 人気シュガーレス チョコレートの購入は|PLAN-B菓子店 |
広告文にカウントダウンを挿入することで、イベントへの訴求や販促が高まる効果が期待できます。
{=COUNTDOWN(“イベント終了日程”,”言語”,残り日数”)}
商品の割引キャンペーンやオープンキャンパスなど、日時が決まっている場合にこのカウントダウン機能を活用すれば、広告切替をせずに済むでしょう。
実はこの機能を使用することで、CVRが3%も高くなったという事例もあります。他の反応の良い広告文と比較しても、広告カスタマイザのカウントダウン機能は非常に効果的です。
割引によるオトク感や早くしないとという限定感から、成約に至りやすくなっているのかもしれません。
それでは、実際の設定手順です。
イベントに合わせて、カウントダウンの開始日時と終了日時を設定します。適用をクリックすると、広告文にカスタマイザのカウントダウン構文が挿入されます。むずかしい構文など知らなくても、簡単にカウントダウンが設定できます。
上記入力の登録広告文は、下記のようになります。
イベント日程には、カウントダウンの終了日時を指定します。言語部分はデフォルトで「英語」になっているため、出稿文に合わせて「日本語」に設定しなおしましょう。残り日数の項目で、終了日の何日前からカウントダウンをはじめるのか指定できます。
ユーザーの住んでいるエリアや、関心のある地域に合わせて、広告文に地域名を挿入できる広告カスタマイザです。レスポンシブ検索広告で利用できます。
{LOCATION(レベル):デフォルトのテキスト}
ほかの広告カスタマイザと同様、「広告見出し」や「説明文」に「{」と入力すると、プルダウンメニューから選択できます。
形式は以下の3種類から選択が可能。
地域が取得できない場合や長すぎる場合の対策として、デフォルトのテキストの設定も可能です。広告文に地域名が挿入されることで、ユーザーはサービスをより身近に感じられ、訴求力も高まります。
特定の組み合わせ条件に一致する場合に、指定した広告文を表示できるカスタマイズです。ディスプレイ広告やレスポンシブ検索広告では使用できず、「テキスト広告」に使用が限定されています。
プルダウンメニューから「IF 関数」を選択するとフォームが表示されますので、条件や結果を入力します。
例:
美味しすぎるとSNSでも話題のチョコレート!{=IF(device=mobile,スマホからのご注文で送料無料!):今すぐ購入!}
と説明文に入力した場合には、
スマホユーザー:美味しすぎるとSNSでも話題のチョコレート!スマホからのご注文で送料無料!
パソコンユーザー:美味しすぎるとSNSでも話題のチョコレート!今すぐ購入!
と表示されます。デフォルトのテキストは、省略することもできます。
広告カスタマイザのフィード設定は、「.csv、.tsv、.xls、.xlsx」などのファイルに記入してアップロードして複数まとめて設定することもできます。アップロードしたデータは、テキスト広告に対してのみ設定可能です。(レスポンシブ検索広告には対応していません。)
手順は以下の通りです。
1.Google広告上部メニュー「ツールと設定」
2.「設定」の「ビジネスデータ」を選択
3.「+」ボタンをクリックし、「広告カスタマイザデータ」を選択
4.データファイルの準備
いちからデータファイルを作成してもいいですが、データテンプレートが用意されていますので、活用すると便利です。「広告カスタマイザのデータテンプレート(CSVファイルとしてダウンロード)」のリンクをクリックし、テンプレートファイルをダウンロードします。
(.csvのほかにも、「.tsv、.xls、.xlsx」などの拡張子のデータがアップロード可能です。)
5.データファイルの作成
テンプレートデータにはすでに例としてデータが記載されている状態です。2行目以降を削除し、適宜必要な項目を設定してデータを作成します。A~Iまで項目が入っていますが、使用する項目や順番は任意です。必要に応じて選択し、記入しましょう。
6.データファイルのアップロード
データテンプレートのダウンロードリンクの下に「名前」と「パソコンからファイルを選択」という項目があります。名称(データセット名)を決めて、ファイルをアップロードしましょう。
プレビューをクリックし、エラーがなければアップロード成功です。エラーが表示される場合には、エラーメッセージを参考に適宜修正のうえ、再アップロードしましょう。
アップロード直後はステータスが審査中となっています。審査が完了すると、広告カスタマイザで使用できるようになります。
7.広告作成
広告作成画面で、作成したデータを広告に当てはめていきます。むずかしく感じられるかもしれませんが、基本的なパラメータ構文は以下の通りです。(広告は必ず「テキスト広告(拡張テキスト広告)」で作成します。)
{=データセット名.属性名}
Google広告ヘルプの例をもとに、広告作成時の広告文例を解説します。
たとえば以下のようなデータを、「Mix」というデータセット名でアップロードしたとします。
Target keyword | モデル (text) | キャパシティ (number) | タイプ (text) | 開始価格 (price) | セール終了日 (date) |
---|---|---|---|---|---|
プロウィップ 300 | プロウィップ 300 | 5 | チルトヘッド | \19,900 | 2015/05/15 20:00:00 |
上記を広告文に挿入する場合、以下のように設定します。
といった感じです。
アップロードしたデータが承認されていれば、「{」を入力するだけで上記のように入力候補が表示されます。あとは、広告文に合わせて選択するだけです。
上記の広告を出向すると、「プロウィップ300」と検索したユーザーに対して、下記のような広告が表示されます。
はじめてみるまでは、多少むずかしく感じられるかもしれません。
ですが実際はプルダウンメニューから選択できるようになっており、構文を理解していなくても広告文が作成でき、とても簡単です。
広告カスタマイザでは、下記のような属性が使用できます。
属性のデータ型 | 一般的な用途 | 使用できる文字 | 値の例 |
---|---|---|---|
text | 商品名 | 文字、数字、記号 | ハイキング靴 |
number | 在庫数 | 整数 | 11 |
price | 金額 | 数字(小数を含む)と有効な通貨記号 | $24.99 |
date | タイムスタンプ | yyyy/MM/dd hh:mm:ss | 2014/08/14 17:01:00 |
属性 | 機能 | 有効な値 |
---|---|---|
Device preference | スマートフォン(タブレット、コンピュータ以外)で表示する広告のデータ行を制限 | mobile または all |
Scheduling | 広告カスタマイザを表示する曜日と時間 | 曜日、開始時間 – 終了時間。たとえば、月曜日の午前 9 時~午後 5 時までのスケジュールを指定する場合、「Monday, 09:00 AM – 05:00 PM」と入力します。複数の曜日をスケジュール設定する場合は、曜日をセミコロンで区切ってください。月曜日と火曜日の両方に設定する場合は、「Monday, 09:00 AM – 05:00 PM; Tuesday, 09:00 AM – 05:00 PM」と入力します。 |
Start date | フィード アイテムの掲載を開始する日 | yyyy/mm/dd hh:mm:ss(24 時間表示) |
End date | フィード アイテムの掲載を停止する日 | yyyy/mm/dd hh:mm:ss(24 時間表示) |
Custom ID | データ行を識別する一意の値。各行に自動的に “Item ID” と呼ばれる値が指定されますが、独自の custom ID 値を作成して Google 広告から認識させることもできます。 | 文字と数字の任意の組み合わせ |
Target location restriction | “Target location” に記載されている地域に適用されているターゲット設定の種類。 | Physical location または空のセル |
属性 | 機能 | 有効な値 |
---|---|---|
Target keyword | この行をトリガーするキーワード | キーワードとマッチタイプ記号(例: 完全一致の場合は[花])。 |
Target keyword text | この行をトリガーするキーワード。キーワードのマッチタイプは “Target keyword match type” 列で指定 | マッチタイプ記号を付けないキーワード |
Target keyword match type | “Target keyword text” 列の対象キーワード | |
Target ad group | この行のデータを使用する広告グループ | 既存の広告グループ名 |
Target campaign | この行のデータを使用するキャンペーン | 既存のキャンペーン名 |
Target location | ユーザーの現在地や関心のある地域にマッチした場合に、この行をトリガーする場所。 | 地名(言語は自由) |
Target location restriction | “Target location” に記載されている地域に適用されているターゲット設定の種類。 | Physical location または空のセル |
広告カスタマイザは活用次第で、訴求力をぐっと高められる便利な機能です。
それぞれプルダウンメニューから選択できるようになっているので、構文を手入力する必要もなく、慣れてしまえばとても簡単です。
広告カスタマイザを広告文に導入し、ユーザーに合わせて広告の種類を増やしていくことで、CVRやCTRの改善にもつながるでしょう。
フィードを一回登録すれば、他の広告文にも利用できるのでぜひ取り入れてみて下さい!