
【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2021.06.10
「web広告をはじめようとしたけどマッチタイプがなにかわからない…」
「部分一致や完全一致の使いわけってどうしたらいいの…?」
とお困りの方はぜひこちらの記事を最後までご覧ください。
GoogleやYahoo!広告で利用できるマッチタイプを使いこなせるように分かりやすく解説しています。
web広告では、マッチタイプの仕組みを理解しないまま広告を出稿してしまうと、機会損失を起こしてしまったり、好ましくないキーワードからのクリックが増えたりしてしまう場合があります。
不用意な設定によって損をしてしまう前に、この記事の内容をしっかりと押さえて効果的なマッチタイプの設定を行いましょう。
本記事では「マッチタイプの種類」「マッチタイプごとの使い分け方」を解説していきます。
web広告を始める前の人はもちろん、実際にweb広告を出稿している人にも学びのある記事になっていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
マッチタイプとは、検索広告における設定です。
登録キーワードに対して、どのような検索語句の範囲まで広告を表示させるか、を決めることができます。
つまり、ユーザーの検索語句に合わせてどんなキーワードで広告を表示するのか、をマッチタイプ次第で設定することができます。
設定できるマッチタイプの種類は大きく以下の3つです。
「除外キーワード」は後述しますが、嚙み砕くと広告を表示したくないキーワードを選べる機能です。
※「絞り込み部分一致」は2021年7月より廃止されました。
ここからはGoogle広告・Yahoo!広告で利用できる、3種類のマッチタイプと、
現在は使用できないが過去使われていた1種類のマッチタイプについて解説をしていきます。
それぞれ検索連動型の広告を配信する上で基本になる設定ですので、必ず押さえておきましょう。
検索されたキーワードと登録したキーワードが一致し、他の語句が含まれていない場合に広告が表示されるのが完全一致です。
※補足
ただし、近年のアップデートによって「類似の語句」や「語順違い」にも反応して広告表示がされるようになりました。
例)入稿キーワード[不動産 購入]に対して「物件 購入」「購入 不動産」なども表示される場合があります。
メリット
完全一致ほど限定せず、部分一致よりも限定したいときに使えるマッチタイプがフレーズ一致です。
前後に他の語句が追加されたり、順番が前後しても広告表示がなされます。
メリット
登録キーワードが検索語句に含まれていたり、関連性のある検索語句に幅広く広告が表示されるのが部分一致です。
類義語や関連語句、表記のゆれと判断されたものに対しても表示される可能性があります。
また語順や複数形・単数形も関係ありません。
メリット
キーワードの頭に半角プラス「+」を付けることで、部分一致よりも広告の表示範囲を絞ることができるキーワードの設定のことです。
この絞り込み部分一致は2021年7月よりGoogle・Yahoo!共に廃止されました。
そのため新規で入稿することはできず、元々絞り込み部分一致で入稿されているKWはフレーズ一致と同じ挙動をするようになっています。
昔から運用していたアカウントには絞り込み部分一致で入稿されたままというケースがあるので、
ここでは「絞り込み部分一致」というマッチタイプが昔は存在したということを頭に入れておきましょう。
ここではアカウント内に検索語句と一致するキーワードが複数存在する場合の、キーワードが選定される仕組みを解説します。
例えば、「リンゴ おいしい」というキーワードを「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の3パターンで入稿していた場合、
どのようにしてオークションでキーワードが選定されるのかという話です。
アカウントに入稿するマッチタイプを考える上で重要な知識になるので、しっかり理解しましょう。
まず前提、他社の広告とオークションで競合するのとは違い、
自社のアカウント内でキーワードが競合するということはありません。
例えばアカウント内に「広告 運用方法」という同一のKWが複数入稿されていたとしても、
オークションで競合し、入札単価が吊り上がることはないということです。
この大前提を理解した上で、キーワードが選定される以下の4つのステップを理解していきましょう。
検索語句と同じキーワードを完全一致で入稿している場合は、この完全一致キーワードが優先されます。
例:「広告 運用方法」が検索された場合
キーワード①:「広告 運用方法」 完全一致
キーワード②:「広告 運用方法」 部分一致
この場合キーワード①の完全一致の方が優先されます。
検索語句のスペル(綴り字)が誤っていると媒体が判断した場合は、修正後の検索語句と完全一致のキーワードが優先されます。
例えば「リンゴ おいし」が検索された場合は、媒体で修正されて「リンゴ おいしい」として処理されます。
なので「リンゴ おいしい」というキーワードが完全一致で入稿されていた場合、このキーワードが反応します。
基本的には同一のフレーズ一致キーワードと部分一致キーワードが入稿されていた場合は、
フレーズ一致キーワードが優先されます。
例:「広告 運用方法」が検索された場合
キーワード①:「広告 運用方法」 フレーズ一致
キーワード②:「広告 運用方法」 部分一致
この場合、フレーズ一致で入稿されている①のキーワードの方が優先されます。
スペル修正の場合も、基本的には部分一致よりフレーズ一致の方が優先されます。
完全一致の時と同じように検索語句のスペル(綴り字)が誤っていると媒体が判断した場合は、
修正後の検索語句と一致しているフレーズ一致のキーワードが優先されるということです。
当然ではありますが、キャンペーンに設定している日予算を既に配信してしまっている場合、
そのキャンペーンに入稿されているキーワードは完全一致でも優先されません。
検索数が少ない検索語句の場合、完全一致で登録していてもそのキーワードでは表示されず、他の部分一致・フレーズ一致のキーワードの拡張で表示されることがあります。
こちらも当然ではありますが、グループ内の全ての広告が不承認の場合は、
配信できる広告文がないため、そのグループのキーワードは選定対象から外されます。
商材や予算額によってケースバイケースではありますが、目的に応じたおおまかな判断基準として以下があります。
部分一致を使うケース
フレーズ一致を使うケース
完全一致を使うケース
除外キーワード設定とは、自社のユーザーと関連性が低いと判断した特定の検索語句を広告の表示対象から除外できる設定です。
つまり、「配信したくないキーワードや検索語句を設定すること」です。
また、配信するキーワードを入稿するときと同様に、除外キーワードもマッチタイプの設定によって除外できる検索語句の範囲が変わります。
除外キーワード設定の例
キーワード:「六本木 マンション」
除外キーワード:「セミナー」「投資」「経営」
掲載されない検索語句:「マンションセミナー」「マンション経営」など
自社の商品に全く関連性がないキーワードを除外キーワードに指定することで、無駄なクリックが減り、余計な広告費をかけずに配信することができます。
これまで基本的なマッチタイプの使い方を解説してきました。
ここからは、最新のアップデート情報を基に将来的・応用的なマッチタイプの使い方についてご説明をしていきます。
少しweb広告の初心者の方には難しい内容かと思いますが、今後のweb広告運用をする上では必須となる情報であり考え方ですので参考にしてくださいね。
こちらのアップデートはweb広告業界に衝撃を与えたアップデート情報です。
これまでGoogleの検索広告では大きく以下の2種類のテキスト広告を利用することが主流でした。
ですが、2022年6月30日からは「拡張テキスト広告」が廃止となり、「レスポンシブ検索広告」だけが入稿できるようになります。
とはいえ、以下のように拡張テキスト広告の利用やレポートの閲覧はできます。
・アップデートの実装以前に入稿した拡張テキスト広告は継続して利用可能
・掲載結果のレポートも確認可能
レスポンシブ検索広告についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
2021年9月23日に発表されたアップデートにより、登録したキーワードと検索語句との関連性の重要度が高まりました。
アップデート以前は、完全一致のみ、検索語句と一致している場合に、どのマッチタイプよりも優先して広告表示がなされる設定でした。
また、完全一致が登録されておらず、部分一致とフレーズ一致で一部の語句が登録されている検索語句に関しては、より広告ランクが高い方が表示されました。
ですが9月のアップデートにより、部分一致とフレーズ一致でも検索語句と登録しているキーワードの文字列が一致する場合は、優先して広告表示されるように変更となったのです。
つまり、ユーザーの検索ニーズによりマッチしたキーワードで広告の表示がなされます。
これによって、ユーザーの検索語句との関連性は低いが広告ランクは高いキーワードでの意図しない広告表示を防ぎやすくなりました。
これまでの部分一致やフレーズ一致は、登録キーワードから拡張してくれる点がメリットである一方、広告表示されるキーワードをコントロールしづらい点がデメリットでもありました。
この9月アップデートによってそのデメリットを減少させ、部分一致やフレーズ一致のような自動拡張を行うキーワードを利用しやすくする意図があると考えられます。
では、上記の3つのアップデートからどういったことが読み解けるのでしょうか。
筆者はマッチタイプをはじめとする各種設定において、「広告配信の自動化に対応し、賢く使いこなす」ことがこれまで以上に求められていると考えています。
Webの運用型広告配信はこれまでにも大きな時流の変化がいくつもありました。
広告の枠(配信面)だけを指定して購入し、広告を入稿できた枠売りの時代から、ユーザーの検索語句に応じてターゲティングできる検索連動型広告の誕生。その後再訪ユーザーへアプローチができるリマーケティング広告が生まれ、ユーザーの行動に応じてターゲティングが可能になりました。
そういった流れの中で、広告運用に求められる能力も徐々に変化していきます。
ある時期から「広告ランク」の概念が重要になり、広告ランクを高めるべくとにかく細かくキーワードを入稿し、それに合わせて広告キャンペーンや広告グループも際限なく細分化する手法が主流でした。そのため、細かくキーワードを考えられる・ユーザーニーズを細かく分けて広告文を作成できる能力が求められていた時期もあります。
ですが、近年ではGoogleをはじめとする広告媒体各社が、あらゆる広告運用業務を自動化するべくアップデートを推し進めています。
その一例が今回ご紹介した「絞り込み部分一致の廃止」「拡張テキスト広告の新規入稿終了」「関連性の高いキーワードの優先的な広告表示」です。
これらのアップデートは、まさに広告媒体社による自動化促進をあらわす好例です。
ただ、自動化の促進によって、これまでよりも運用設定を行う上での自由度は低くなります。
自動化が促進すると、自ずと手動での細かい設定による他社との差別化が難しくなるためです。
そのためweb広告の運用という面では、自動化が進む中で「どのように自動化を賢く使いこなすのか」が最も重要になります。
今後普及すると考えられる使いこなし方は、以下のようなものです。
・部分一致キーワードの入稿比率やレスポンシブ検索広告の入稿比率を高め、
手動では網羅しきれない検索語句への対応を強める。
・広告キャンペーンや広告グループを一つにまとめ、
レスポンシブ検索広告によって各種ニーズに対応する。
・スマート自動入札、部分一致キーワード、レスポンシブ検索広告のみを利用し、
最適なキーワードや広告文を自動的に判別させる。
自動化に伴う機能のアップデートは、徐々に利用率が高まっていますがまだ利用していない企業が多いことも事実です。
これから確実に主流となっていく「自動化を前提としたweb広告運用」に適応するため、徐々にでも自動化の活用を進めていきましょう。
それによって、今後訪れる大幅な時流の変化への対応ができるようになります。
本記事では、マッチタイプについて解説してきました。
マッチタイプは直近のアップデートも多く、広告運用を実際に行っている人でも勘違いをしやすいポイントです。
今回紹介した内容は、基本~最新トレンドを含めた幅広い内容でしたので、ブックマークをしておいて必要なときに読み返していただけると、深く理解できるかと思います。
最後に、「自社ではなかなかweb広告の実施ができない」「web広告を使って事業を拡大させたい」とお考えの方がいらっしゃれば、ぜひお問い合わせください。