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インターネット広告
2019.12.11
株式会社PLAN-Bの情報発信メディア
2019.06.07
山口 大輔
INTERNET ADVERTISING
畑違いである研究機関での仕事を経て、PLAN-Bに2016年中途入社。現在は、Yahoo!・Googleを中心とした運用型広告、FacebookなどのSNS広告コンサルティングと運用業務に従事。
下図の赤枠の部分に過去に一度見た商品が掲載され思わずクリックし購入していることはないでしょうか?
これは今最も注目すべき広告の一種である「データフィード広告」と言われるものです。データフィード広告とは複数の広告配信媒体(Google、Yahoo!、Facebookなど)にデータフィードという仕組みを適用させデータを自動で変換し配信してくれる広告サービスのことを言います。
例えばECサイトを例に。私達はECサイトで買い物をするとき、サイトに訪問し商品を閲覧します。データフィードは、訪問履歴や閲覧商品の履歴データを広告配信先のデータフォーマットに変換・連携することができます。
この仕組みにより、過去に一度見た商品や関連商品を抽出して広告配信ができるので成果の向上が図れるのです。EC事業や旅行事業、人材派遣事業を行っている方々、このような業種を運用している代理店の方々は、すぐにでもデータフィード広告を取り入れるべきです!
用語 | 説明 |
---|---|
商品フィード | サイトの全ての商品についての情報(商品ID、商品名、商品画像、価格、色など)を含む商品リストファイル。倉庫のようなもの。 |
データフィード | 商品フィードを、広告配信先のフォーマットに変換して送信する仕組み。 |
データフィード広告 | 複数の広告配信媒体に、データフィードという仕組みを適用させ、データを自動で変換し配信してくれる広告サービス。 |
簡単な仕組みが下図です。
ビカム株式会社と株式会社デジタルインファクトの調査によると2020年には1,507億円の市場規模になると予測されています。
データフィード広告市場規模(広告商品別)2014年~2020年 単位:億円
(引用:データフィード広告調査資料2016年版|Become)
大手広告配信企業が提供する広告商品を中心に、引き続き順調な需要拡大が見込まれている様子です。ダイナミックリターゲティング広告が配信メインであるディスプレイ広告の需要は今後も引き続き順調に拡大(2018年862億円、2020年1,208億円)、商品検索、求人検索を含む検索広告の需要も拡大しています(2018年228億円、2020年299億円)。
出稿する広告主の主な業種は、Eコマース、人材、不動産、旅行などが占めています。
データフィード広告市場規模(広告主業種別)2014年~2020年 単位:億円
(引用:データフィード広告調査資料2016年版|Become)
今後もやはりEコマースが広告出稿の主流業種となると考えられるも、新たに動画や電子書籍などのデジタルコンテンツを提供する企業の拡大も期待されています。
データフィード広告は、主にGoogleショッピング広告、Google動的リマーケティング、CriteoやFacebookダイナミック広告、nex8などのDSP、Indeed等のバーティカルメディアなどがあげられます。各広告の特徴を見ていきましょう。
Google検索やGoogleショッピングで商品を検索したユーザーに対して画像や商品名・価格・店舗名などを表示するデータフィード広告です。ユーザーの検索ワードに合わせた商品画像がテキストと一緒に表示されるのが特徴です。広告枠も大きく、表示のインパクトがあることからユーザーからクリックされやすい傾向にあります。
ユーザーが閲覧した商品やサービスに応じて一人一人にマッチしたバナー広告をリターゲティングで表示するディスプレイ広告。Criteoに関しては、Yahoo!面に広告配信ができることで注目されています。
Facebookのフィード、Instagram上にデータフィード広告を配信できる広告メニューです。人ベースの高精度なターゲティング、独自のレコメンドアルゴリズムなどで高い効果が挙がっています。
ダイナミックリターゲティング広告に特化した国内最大規模の配信量を誇るリターゲティング・アドプラットフォームです。スマートフォンアドネットワーク nend(ネンド) への独占配信に加え、多くのアドネットワークとも接続しており、スマートフォン領域では国内最大規模となる1,000億imp以上の配信在庫をもちます。スマートフォン、特にアプリ面に強いのが特徴です。
求人に特化したキュレーションサイトであるIndeedなど特定の分野に特化したメディアでの配信です。
ここまでの説明でもデータフィード広告に成果が期待できると感じられているでしょう。
データフィード広告の特徴を改めて振り返り、実施に向けた準備を進めていきましょう。
これらの特徴により、通常の検索広告、ディスプレイ広告以上の成果が期待できるでしょう。通常の広告は広告配信側からの一方的な広告配信になりがちですが、データフィード広告はユーザー側にも価値のある情報が提供されるので、両方のニーズがマッチした広告配信と言えるでしょう。このようなマッチングにも拡大の要因があると言えます。
今回はデータフィード広告の概要、種類やメリットについて説明させていただきました。市場としてもまだまだこれから伸びていく領域であり、また、AIや機械学習テクノロジーの活用により、広告の質・幅も広がっていくことが期待されます。
データフィード広告を実施することで、より効率よく広告運用の成果改善を行っていくのはどうでしょうか?まだ今からでも遅くはありません!データフィード広告にご興味がある場合は、ご連絡お待ちしております。