2021.05.14

箱根 祥雅

PLAN-Bのありたい姿と技術戦略

WRITER

箱根 祥雅

株式会社PLAN-B システム開発本部 マネージャー

2015年3月PLAN-Bに中途入社。入社した当時はエンジニアとしてDMPプラットフォームの開発や、新規プロダクトの開発を行っていました。2018年から社内プロダクトのdevopsチームのリーダーを経て、現在はエンジニアチームのマネージャーをしています。組織や文化をどう作っていくのかを考えつつ、devopsとして新規プロダクトの開発・運用にもコミットしています。新しいゾンビ映画を探すのがライフワーク。
目次
    1. ありたい姿と現状のギャップ
    2. 再利用
      1. ゼロベースの開発を減らし、開発速度を向上
    3. 自動化
      1. 無駄な作業を無くし、品質を上げ、コストを下げる
    4. 仕組み
      1. 開発組織のスケールとそれを見越した環境整備
    5. まとめ

PLAN-Bではプロダクト開発における再現性を上げていくタメに2021年の末から技術戦略の構築に取り組んでいます。
1年後のありたい姿として…

「アイデア(プロダクト)を形にするスピードを高速に高品質に、仮説検証を高速回転させるコトができる開発力を持った組織」
としています。

PLAN-Bのアイデアやプロダクトが、バッターボックスに入れる機会を増やしていきます。
その上でプロダクトの成功確率を上げていくタメに、アイデアの価値検証までのリードタイムを短くしていく取り組みを技術戦略の柱としました。

ありたい姿と現状のギャップ

プロダクト開発の再現性

技術戦略のメインとして、プロダクト開発の再現性を3軸に分けて取り組んでいます。

ありたい姿と現状のギャップ

プロダクト開発の中には、システム開発(実装)以外にも多くの工程や要素があります。プロダクトの成功に着目すれば、ビジネスやプロダクトマネジメント、UXやデザインなどもかかせません。その中でも本記事ではシステム開発について、技術の再現性の観点で書きました。
3つの軸に関してもシステム開発の部分にあえて焦点をあてています。

3つの軸について、特に直近で注力する分野をそれぞれまとめます。
いずれもプロダクトの一部や開発で既に取り組んでいますが、開発組織全体として当たり前にできている状態を目指しています。

再利用

ゼロベースの開発を減らし、開発速度を向上

  • マイクロサービス化
  • Infrastructure as Code
  • フロントエンドのコンポーネント化

プロダクトを構成する要素を疎結合な状態にし、再利用が可能な状態にします。各機能はモジュール化して提供できる形にし、機能間の依存度をできるだけ分離していきます。
インフラ構成も標準化・コード化して再利用できる形にします。プロダクト毎のインフラ構築をできるだけ少なくしていくコトで、インフラ構築にかかる時間を減らしていきます。

自動化

無駄な作業を無くし、品質を上げ、コストを下げる

  • テストの自動化
  • リリースの自動化

手動で行っている部分を自動化します。テストやリリースにかかる時間を減らしていくコトで、ユーザーに届くまでの時間を短縮します。自動化するコトで人為的なミスを防ぎ品質の向上にも繋がります。
またCI/CDの環境をあとから導入するのはコストがかかる(経験談)ので、Infrastructure as Codeと組み合わせて開発の初期段階から導入を行います。PLAN-Bでは主なプロダクトは1〜2週間の開発サイクルでリリースをしているので、仮に初期導入で多少コストがかかっても損益分岐点はすぐに来て元が取れます。

本項の要素は特に取り組みの効果がでてきており、より効果的に開発チームが当たり前にできるようにしていきます。

仕組み

開発組織のスケールとそれを見越した環境整備

  • 技術的な環境の統一
  • 採用プロセスの見直し

チーム毎に決めていた技術選定の決定を集約するコトでガラパゴス化を防ぎ、知識が組織に貯まる仕組みを構築します。
技術的な部分については、守破離の守として開発のレールを敷いておくコトで、開発のイロハを揃えます。開発において属人化する仕組みになっている部分をなくし、誰でも一定のレベル感での開発ができる仕組みを作っていきます。例えばフレームワークの統一、プログラムのアーキテクチャの統一など開発環境を雛形化していきます。
アーキテクトの役割を新しく作り、開発現場エバンジェリストとしてフレームワークやプログラムのアーキテクチャの浸透を行います。

ベースとしては統一化の動きをしつつも、新しいアーキテクチャや開発環境などの挑戦も戦略的にプロダクト開発に組み込んでいます。

まとめ

昨年の12月頃から少しずつ技術戦略について話し合いを進めてきました。一言に技術戦略と言っても様々で、なんのタメに技術戦略が必要なのか? なぜ今のままではだめなのか? など色々と考えました。

まずは達成したいゴール(ありたい姿)があって、ゴールに向けてどういった手順で辿り着くかというのが技術戦略なのではないかと考えました。

PLAN-Bはプロダクトで勝てる会社に変わろうとしていく中で、システム開発部としての役割はやはり作るコト(ユーザーに届けるコト)を軸にしました。
「ただ作るコト」を軸においてしまうがあまり、技術だけに特化してしまうのでは本末転倒なので、あくまでも軸は「プロダクト開発における技術力」としました。ビジネスやプロダクトマネジメント、UXやデザインなど多岐に渡る要素の中で、システム開発部としては技術でプロダクトに貢献します。

「アイデア(プロダクト)を形にするスピードを高速に高品質に、仮説検証を高速回転させるコトができる開発力を持った組織」
という目標からブレイクダウンしながら考え・実行してきました。
1Qが終わりうまくいったコト、うまくいかなかったコトなどありました。アーキテクトの役割をおくコトで、今までなかなか進まなかった自動化は大きく進みました。再利用に関してはまだまだ準備段階で終わってしまったので、次の新規プロダクトに反映をさせて行く予定です。

2021年はこの技術戦略を追いかけていきます。結果、組織がどう変わったかなどはまた発信します。