入社2ヶ月の新卒エンジニアが社内ハンズオンをやって学んだこと

目次
    1. ハンズオンとは
    2. ハンズオン開催の経緯と狙い
    3. ハンズオンを開催してよかったこと
      1. 経験が浅くてもデリバリーできるものは必ずある
      2. 社内での知名度アップ
      3. ペルソナ設計の大切さを学んだ
    4. ハンズオンを開催する上での注意点
      1. ハンズオンである必要性を考える
      2. ニーズを把握するのが最大の難所
      3. 時間の設定を工夫する
    5. まとめ

2020年新卒は極めて異例なスタートを切った世代といえるでしょう。 新型コロナウイルスの影響で、入社時点からリモートワークが続きました。

入社2ヶ月目の2020年5月。まだまだ社内の方々の顔と名前も一致しない。 そんな中、社内ハンズオンを開催しました。開催を通して得たものや学んだことについてお伝えします。

ハンズオンとは

「そもそもハンズオンって何ですか」という方のために、簡単に説明します。 ハンズオンとは、スキルデリバリーを目的とした説明会や講習会のようなイメージです。

ハンズオンとは

一般的な説明会とどこが違うのかというと、参加者の方々に実際に手を動かしてもらう点です。お手本となる画面を見てもらいながらリアルタイムで伝えることができるため、参加者が「聞いて理解することはできたけど、実際にやってみるとできない」といった状況に陥りにくいというメリットがあります。

ハンズオン開催の経緯と狙い

ハンズオンの開催の目的は、大きく以下の2点です。

  • 社内の非エンジニアの方向けのナレッジ共有
  • 全社向けの情報発信へのチャレンジ

ハンズオンを開催した5月。ようやくリモートワークに慣れ始めた時期で、チャットツールのMicrosoft Teamsを詳細な機能まで使いこなせている方は多くありませんでした。同時に、全社でGSuiteからMicrosoft365へのドライブ移行を進めていましたが、各社員がやるべき移行作業が滞っている状況でした。
そこで、Teamsの自動化やドライブ移行に関するトピックのうち需要が大きそうな4つを選定し、全社員向けのハンズオンをオンライン開催しました。

全4回の開催で、以下の内容を扱いました。 ハンズオン例 その結果、延べ100名以上に来ていただき、大好評をいただきました。ハンズオンをふりかえって、開催してよかったことと注意すべきポイントをまとめていきます。

ハンズオンを開催してよかったこと

経験が浅くてもデリバリーできるものは必ずある

「入社間もない新卒が組織に何かを伝えるなんて無理でしょ!」と思う方は多いのではないでしょうか。僕もハンズオンの開催まではそのように思っていました。

しかし、違う領域で仕事をされている方にとっては、意外な情報が有益であることもあります。特に新規で導入したツールの使用方法などは、全員が詳しくない状態からのスタート。経験や知識に乏しい新入社員でも、ちょっと勉強するだけで情報発信できるレベルになれるはずです。
経験が浅くても社内の需要をさぐり、自分の知っていることを伝える。この経験は今後いろんな場面で活きてくるのかなあと思っています。

社内での知名度アップ

リモートワークの弊害として、業務で関わらない社内の人たちと接する機会がほとんどなくなってしまうことが挙げられます。

業務を円滑に進めていく上で、存在を知ってもらうことは最初の第一歩。ハンズオンを開催したことで、業務で関わらない人たちにも広く名前を知ってもらうきっかけになりました。後に自己紹介をする際も、「ハンズオンやってた子やんな」と認識してもらえるおかげで、いくらか箔が付いたような気分になりました。
社内ハンズオンはビデオチャット上でできるため、リモートワークとの相性も◎です。

ペルソナ設計の大切さを学んだ

ハンズオンは「教える」ことを前提としているため、構成のわかりやすさや聞き手のリテラシーを意識することが重要です。スライドの準備や先輩からのアドバイスを通して、ペルソナ設計の大切さを学びました。

エンジニア以外の同期をペルソナに設定して、リハーサルに複数回参加してもらいました。
「ここは長めに説明したほうがいいのかな」
「このスライドはしっかり作り込んだほうが伝わりやすいやろな」
といった試行錯誤を通して、相手の立場に立って伝え方を考える習慣が身につきました。 ペルソナやターゲット像を明確に設定してその観点に立つことは、どんな業務においても大切だなあと半年経った今も実感しています。

ハンズオンを開催する上での注意点

ハンズオンである必要性を考える

準備段階でフィードバックをいただいてから意識していたポイントが、本来の目的を忘れないことです。

「GoogleドライブからOne Driveへの移行」の場合、そもそもの目的は「ハンズオンを開催すること」ではなく、「他事業部の人たちがドライブの移行をスムーズに進められること」です。この目的をかなえるために適していると判断したため、ハンズオンを選択しました。しかし、目的によってはハンズオン以外の手段の方が適している場合もあるはずです。そういった場合は本来の目的に立ち返る柔軟さを持つ必要があります。

ニーズを把握するのが最大の難所

ハンズオンを開催する上で、一番難しかったのが社内のニーズを把握することです。どんなことが実現できれば他の部署にインパクトがあるのかを知るため、ヒアリングを行ったり全社でアンケートをとったりしました。それでも第1回と第4回の参加者は30人を超えたのに対し、第3回は10人前後と、回ごとにニーズのばらつきがありました。

また、ニーズの把握に限った話ではありませんが、上司や関係部署のサポートが欠かせません。やりたいことを伝えた上で、どう実現していくのかを相談することが大切です。

時間の設定を工夫する

業務時間内にハンズオンを開催する場合、時間の調整についても考慮する必要があります。 ハンズオン開催の告知をした際に、「参加したいけど、業務が忙しいから参加できない」という声を多くいただきました。

そのため、以下のような時間設計の工夫を行いました。

  • 同じ内容のハンズオンを2回ずつ開催
  • それでも参加できない方のためにビデオ録画や手順をまとめたスライドを配布
  • 1回あたりの開催時間を15分と短く設定することで、参加のハードルをできるだけ減らすように設計

まとめ

全4回のハンズオンは好評をいただきました。 参加者の声 いま振り返ると、ハンズオンの開催を通して得たものや学んだことはとても大きかったなと思います。そしてそれ以上に、自分の取り組みによって「ありがとう」といってもらえることはとても嬉しく、自信にもつながりました。コロナ禍でコミュニケーションが取りにくいからこそ、積極的な発信をしてみてはいかがでしょうか。