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2018.01.30

五十嵐 和希

SEO SOLUTION

SEO対策のためのディレクトリ構造構築マニュアル【業種別具体例アリ】

目次
    1. ディレクトリ構造とは何なのか
    2. どうしてSEOではディレクトリ構造が重要なのか
      1. サイトテーマ性が向上する
      2. クローラビリティが向上する
      3. サイト管理がしやすくなる
    3. ディレクトリ構造とクリック階層の関係性
    4. サイト種類別、ディレクトリ構造の構築例
      1. ECサイトの場合の例
      2. 賃貸・不動産サイトの例
      3. 求人サイトの例
    5. よくあるディレクトリ構造の失敗例
    6. 補足:URLの長さやディレクトリ名の考え方
    7. まとめ

「サイトのディレクトリ構造が重要」という話は、SEOを意識しているWeb担当者であれば一度は耳にしたことがあるかもしれません。

しかし、いざディレクトリ構造を改修しようとしても、「どうすればいいのか分からない」「なぜディレクトリ構造が重要なのかがいまいち分からない」という方も多いかもしれません。

本コラムでは、SEOを行う上で重要なディレクトリ構造についてお伝えします。


ディレクトリ構造とは何なのか

Webサイトを公開するためには、サーバーにファイルをアップロードする必要があります。なお、ファイルはサイトの階層に合ったフォルダごとにアップロードしていく必要があります。この「サイトの階層の構造」こそが“ディレクトリ構造”です。

当サイトを例に説明すると、トップページが第一階層となり、ブログのトップが第二階層となります。そして、記事カテゴリページが第三階層、記事ページが第四階層となります。


どうしてSEOではディレクトリ構造が重要なのか

ディレクトリ構造を整えることで得られるメリットとしては、

  • 「サイトテーマ性が向上する」
  • 「クローラビリティが向上する」
  • 「サイトを管理しやすくなる」

等が挙げられます。

サイトテーマ性が向上する

ディレクトリ構造を整え、正しく内部リンクを設置することで、カテゴリごとのテーマ性を高めることができます。カテゴリごとのテーマ性が高まると、ミドルキーワードでの順位上昇や、TOPページで順位を上げたいビッグキーワードの評価向上など、多くのメリットがあります。

クローラビリティが向上する

ディレクトリ構造が最適化されておらず、カテゴリページなどの重要なページが深い階層に設置されている場合、クローラーが重要なページにたどりつけない場合があります。クローラーがページにたどりつけないと、重要なページが評価されづらい可能性が生まれてしまいます。

ディレクトリ構造を最適化することで、重要なページがクローラーから認識されやすくする効果が得られます。

サイト管理がしやすくなる

ディレクトリ構造が整っているということは、サーバーのフォルダ構造が整っているということを意味します。フォルダ構造が整っていると、「◯◯カテゴリのページを更新したいけど、フォルダがぐちゃぐちゃでどのファイルを更新すればいいのか分からない」といったトラブルを回避することができます。


ディレクトリ構造とクリック階層の関係性

Googleは、「ディレクトリ構造の深さと検索順位(評価)は関係性がない」と発表しています。それ以上にSEOとして重要なのが、何回のクリックで到着するのかという「クリック階層」といわれています。

例えば、ディレクトリ階層が深くてもトップページに直接リンクが設置されていれば、検索エンジンにとっては2階層目となります。これが、クリック階層の考え方になります。

クリック階層

何回もクリックしないと到着できないページであれば、クローラーから重要なページでないと判断されます。また、場合によってはインデックスされないということもあります。

Webサイトにおいて、理想は3クリック以内でページに到着できることといわれています。ディレクトリ構造とクリック階層を考慮した上で、正しく設計することでSEO評価の向上につながります。


サイト種類別、ディレクトリ構造の構築例

ここまで、ディレクトリ構造のメリットや重要性などを説明してきました。その中で、「じゃあどうやってディレクトリ構造を構築すればいいの?」と考える方もいるかもしれません。

以下では、サイトが大規模になってディレクトリ構造が複雑になりやすいサイトパターンを例に、ディレクトリ構造の構築例を説明します。

本コラムはSEOを行う上でのディレクトリ構造についての説明であるため、お問い合わせページや会社概要ページなどのディレクトリについては省略しています。)

ECサイトの場合の例

ECサイトのディレクトリ構造例

ユーザーがECサイトで買物をするときの検索キーワードは、大きく2種類に分けられます。1つは「ジャケット 通販」「デニム 通販」などのアイテム名から探すというもので、もう1つは「(ブランド名) 通販」「(ブランド名) ジャケット」などのブランド名から探すケースです。

上記のECサイトの例では、「ブランドから探す」ディレクトリの下層に、「ブランド名」「ブランド名×アイテム大カテゴリ」「ブランド名×アイテム中カテゴリ」「商品詳細」という構造となっています。

ディレクトリごとの理想の対策キーワードをみると、下記のような構成になっています。

対策キーワード

仮に、アイテム名とブランド名の検索ボリュームを比較したときに、アイテム名のほうが検索ボリュームが高かったとします。その場合、上記の例ではブランド名を主なキーワードとして最下層に商品詳細ページを設置していることから、SEOの観点から考えるとディレクトリ構造は理想の状態ではないことが分かります。

サイトのディレクトリ構造を構築する際には、検索ボリューム等を参考にしながらアイテム名かブランド名のどちらに関するニーズが高いのかを考慮しながら設計することが大切です。

なお、ECサイトの場合であれば「パーカー 白」「(ブランド名) ジャケット 黒」などさまざまなロングテールワードが検索されることが想定されるので、ディレクトリ構造の前にキーワード設計をしっかりとしておくことが重要となります。

賃貸・不動産サイトの例

賃貸・不動産サイトのディレクトリ構造例

ユーザーが賃貸物件を探すときの検索キーワードには、大きく2つの軸が考えられます。

1つ目は「品川駅 賃貸」「山手線 賃貸」などの駅名・沿線の軸で、2つ目は「港区 賃貸」「大阪府 賃貸」などエリアの軸です。上記の例では「エリアから探す」のディレクトリ下層に「◯◯地方」「◯◯県」「◯◯市」「物件詳細」という構造となっています。

この場合、ディレクトリごとの理想の対策キーワードは下記のようになります。

対策キーワード例

賃貸系サイトの場合は、上記のキーワード以外にも「浴室乾燥機つき」「独立洗面台」「初期費用0円」などさまざまなロングテールワードが想定されます。その他の種類のサイトと同様に、キーワード設計が非常に重要です。

求人サイトの例

求人サイトのディレクトリ構造例

ユーザーが求人情報を探すときの検索キーワードを考える場合、大きく3つの軸が考えられます。1つ目は「事務 求人」「一般事務 求人」などの職種の軸、2つ目は「山手線 求人」「品川 求人」などの駅名や沿線名の軸、そして3つ目は、「東京 求人」「港区 求人」など、エリア名から探すケースとなります。

上記の例では、「エリアから探す」のディレクトリ下層に「◯◯地方」「◯◯県」「◯◯市」「求人詳細」という構造となっており、ディレクトリごとの理想の対策キーワードは下記のようになります。

対策キーワード例

その他の検索キーワードとして、「年収◯◯◯万円以上」「社会保険完備」などのこだわり条件に関連するキーワードも想定されるため、ECサイト同様にキーワード設計をしっかりとした上で、ディレクトリ構造を設計していく必要があります。


よくあるディレクトリ構造の失敗例

ディレクトリ構造の失敗例

ECサイトや求人サイトなどを運営する場合、それぞれのサイトに合わせた既存のシステムを使うケースが多いかもしれません。なお、システムによってはSEO対策に最適化されたディレクトリ構造を構築するのが難しいものもあります。

既に運用しているサイトのカートを変更するとなると大掛かりなサイト改修が必要になってしまう場合も多いので、サイト作成の段階から使用するシステムはしっかりと検討するようにしましょう。


補足:URLの長さやディレクトリ名の考え方

URLの長さはSEO順位には影響しませんが、パラメータやセッションIDなどを含んだ長すぎるURLの場合、ユーザーが何のページなのか分かりづらくなります。

ディレクトリ名も同様で、関連性の低い名前にしてしまうとURLから何のページか分かりづらくなります。

サイトやページ内容に関連した単語を含むURLを設置することで、ユーザーがサイト内の何処にいるのかが分かりやすくなり、またページ訪問前にURLを見るだけでどのようなコンテンツが含まれているのかを推測できるようになります。

URLは長すぎず、関連した単語を自然に含めた文言で設定するようにしましょう。


まとめ

以上、SEO対策を行う上でのディレクトリ構造の重要性や考え方について説明しました。本記事ではいくつかの事例を紹介しましたが、実際はサイトが取り扱う商品やサービスによっては異なった設計が必要です。

どの構造であればユーザーにとって分かりやすいのかを意識しながら、しっかりと設計を行うようにしましょう。

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