Pinto!

企業のマーケティングを支援する「ピント!」

2017年7月26日、Google Instant廃止!SEOへの影響は?

Writerライター

五十嵐 和希

株式会社PLAN-B プロジェクト推進室 ビジネス開発

2013年中途採用でPLAN-Bに入社。東日本エリアの営業マネージャーを経て、2017年にビジネス開発ユニットを立ち上げ、各種アライアンス構築活動を中心とした事業開発や、SFA/MAなどを駆使した営業支援業務に従事。

目次
    1. Google Instantとは?
    2. Google Instant検索とInstantプレビュー
      1. 実装された時期
    3. Google Instant 廃止の理由
    4. SEOへの影響
    5. まとめ:常にトレンドを抑えよう

今年の7月26日に米Googleからの発表でGoogle Instantが廃止になりました。

Google Instantは2010年の9月から「Web高速化」の一貫としてGoogle検索エンジンに搭載された機能です。今回はこのGoogle Instantがどういった機能だったのか、なぜ廃止になったのか、廃止によって生じているSEOへの影響や問題に関してお話いたします。


Google Instantとは?

Google Instantとは端的に言うと、Googleの検索窓にキーワードを入力中に、そのキーワードを先回りして検索結果を表示する機能でした。

これにより、より的確かつ素早く検索結果を表示できるようになっていました。 これは、以下のようなGoogle側の技術的見解が元で実装された機能です。

「人は文字入力には時間がかかるが、読むのは早い」

人間のキー入力の速度は、1つのキーを入力してから次のキーを押すまでに300ミリ秒なのに対して、ページ内の別の部分に視点が移動する時間は10分の1である30ミリ秒程度です。このことから、人は文字を入力しつつ検索結果も見ることができるという考えです。

文字を入力しながら、検索結果も確認できる。

Google Instantの搭載によって、「検索」ボタンを押すことなく検索結果を素早く見ることができます。 また、検索キーワードを変更するだけで検索結果を変えることができるため、利便性もかなり高いです。


Google Instant検索とInstantプレビュー

Google Instantは入力されたキーワードから検索結果を表示させるGoogle Instant検索のことですが、似たような名前で検索結果にWebページのレイアウトを表示させるInstantプレビューという機能がありました。

Instantプレビューによって検索結果に各サイトのレイアウトが表示されるようになり、ユーザーはサイトにアクセスせずにサイトの雰囲気を感じることができます。一部のサイトによっては、ページの内容から検索キーワードと関係性の高い場所が吹き出しボックスに掲載されます。

インスタントプレビュー

これにより、Webサイトにアクセスしなくても、検索キーワードに対してどんな内容が掲載されているかある程度知ることができました。 こちらのInstantプレビューは、Google Instant検索よりも早く、2013年には廃止になりました。


実装された時期

Google Instantが実装された時期は2010年9月8日からになります。 日本での実装は翌年の4月下旬からになります。 そこから2017年7月までの約7年ほどGoogle検索エンジンにはGoogle Instant検索が導入されていました。 Google Instantが導入されていたことで以下のようなメリットがありました。

Google Instant3つのメリット

  1. 入力キーワードから予測して検索してくれるため、検索時間が2~5秒程度短縮された。
  2. キーワードが一部しかわからなくても、予測機能が適切な検索結果を掲示してくれる。
  3. 最後までキーワードを入力しなくても検索結果にたどり着ける。

ユーザーの利便性をかなり重視したGoogle Instant検索ですが、諸事情により、2017年7月には廃止となりました。


Google Instant 廃止の理由

Google Instantが廃止になった理由は公式の発表からだと、検索エンジンを利用する端末がPC以外にもスマホやタブレットなど多岐に渡り始めたからとなっています。

スマホやタブレットなどのモバイル端末の場合、入力方法や制限がさまざまであるため、Google Instant検索のシステムが逆に検索の高速化を邪魔している、という結論となり廃止が発表されました。表向きはこうなっていますが、廃止になった理由はもう1つあると考えられます。

Google Instant検索は検索エンジンでそれまでに入力されたキーワードやインデックス登録されたコンテンツなどの情報を元に予測を行い、検索結果を表示させていました。 この仕組みが原因となり、2016年の米大統領選が行われた際フェイクニュースが拡散されてしまったのではないかと問題になりました。こういったことも廃止になった理由の1つだと考えられます。

グーグル インスタント検索廃止の理由


SEOへの影響

Google Instant検索によるSEOの影響ですが、実装された際に一部では「SEOへの影響が出る」といった情報が出回っていましたが、実際のところは検索エンジンのアルゴリズムに何の影響も出ていません。

Google Instant検索は全ユーザーの過去の検索履歴をベースにトレンドやパーソナライズが加えて予測したものを検索結果に表示させ切り替えているだけであり、アルゴリズムとはほぼ関係がありません。

SEOへの影響

また、Google Instant検索を入力されたキーワードによって検索結果を表示させている予測表示と、キーワードを入力した際にそのキーワードとの組み合わせ候補を予め予測して表示させるオートコンプリート機能を混同させている人がいます。

Google Instant検索は検索結果の予測表示で、オートコンプリート機能はキーワードの組み合わせ候補の表示であることを覚えておきましょう。このオートコンプリートの機能が廃止になった場合、キーワード調査や検索ユーザーニーズ分析ができなくなると考えられます。

オートコンプリート機能はGoogle検索エンジンにとって要のシステムであり、これが無くなることはまず無いと考えられます。このシステムが廃止される場合は、上位互換のシステムが登場したときだと考えられます。

なお、ライティングの際に役立つキーワード分析の方法についてはこちらの記事をご覧ください。

まとめ:常にトレンドを抑えよう

Google Instant検索はPC側で検索を行う際にはかなり便利な機能で、検索の高速化の一部を担っていました。時代の流れでスマホやタブレットが出現し、ユーザーの利用する端末がPC・スマホ・タブレットと細分化されるようになり、それに伴ってGoogle Instant検索は逆に検索の高速化を阻害するようになってしまいました。

それと同時にフェイクニュースも広まりやすくなってしまい、最終的には廃止といった形になりました。

廃止は残念なことですが、これを元に検索の高速化に向けて更なるシステムを生み出すのではないでしょうか。これからも検索エンジンの成長に目が離せません。

SEOコンサルティングの最新事例 サービスページはこちら

関連する記事を読む