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SEO対策
2022.05.19
2022.03.03
ライター: 塩飽 拓哉
本記事では、GoogleのアルゴリズムとWebサイトの評価項目、2021年6月までに実施されたGoogleのアップデート一覧、そして、これからのSEO対策についてご紹介します。SEO初心者の方から自社メディアを運営されている方まで、必見です。
アップデートに負けない質の高いコンテンツを作成したいという方はこちらのチェックシートもご活用ください!
まずは、最新のGoogleアップデートをお伝えする前に、基本である「検索アルゴリズム」についてのご説明をします。
「検索アルゴリズム」とは、Googleの検索窓にキーワードを入力して検索した際、結果として現れるサイトの掲載順位を決めるプログラムのことを指します。
Googleは表示されるサイトの掲載順位をサイトごとの評価で決定します。この評価基準には、かなり多くの項目(約200項目)が存在するといわれています。
インターネット上に数多く存在するサイト全てを適正に評価するべく、Googleは特別なプログラムを駆使しているのです。
おおよそ2015年までは何かの情報を得るためにはパソコンによる検索が主流でしたが、現在はスマートフォンの普及が進みスマートフォンによる検索が主流になりつつあります。
そのような時代の変化に伴い、評価基準をデスクトップ用のページではなくモバイル用のページに変更されたものがMFI(モバイルファーストインデックス)になります。
MFIによりサイトの大きな改善を余儀なくされるサイト運用担当者様も多いかと思います。MFIに関する詳しい情報や対応方法は以下の記事からご覧ください。
「QDF(Query Deserves Freshness)」は「検索は新鮮さに値する」という意味です。
つまり、常に最新の情報が検索上位に表示される傾向にあるというもので、トレンドを追った情報を随時提供しているトレンド系のブログやサイトにはかなり重要なアルゴリズムです。
「QDD(Query Deserves Diversity)」とは「多様性のある検索結果」ということを意味します。
「多様性のある検索結果」という言葉の通り、あるクエリの検索結果に対して、Googleは同じような内容の記事ばかりにならないように、検索結果に多様性を出すべくさまざまな内容のWebサイトを表示させています。
Googleの検索結果を決める要因は、200項目以上あると言われています。その中でGoogleは、掲載順位に影響する主な要因を5つ公開しています。ここでは、それぞれの要因を詳しく解説します。
参考:検索の仕組み | 検索アルゴリズム (google.com)
Googleで上位表示を目指すうえで、その検索キーワードの検索意図を把握することが重要です。その検索意図は4つに分けられ、「Know」「Go」「Do」「Buy」とそれぞれユーザーのニーズを表しています。
そのキーワードにおけるユーザーニーズを把握し、そのニーズに合ったコンテンツを作成することが重要です。
検索クエリとコンテンツが関連付けられているかどうかが、ユーザーニーズを満たすうえで重要です。つまり、検索クエリと同じキーワードがコンテンツに含まれているかどうかです。
特に見出しや本文、画像など、そのキーワードに関連する情報がコンテンツ内に含まれていることで、Googleはユーザーニーズを満たすコンテンツとして認識しやすくなります。
多くのユーザーが検索するクエリの場合、それに関連する情報を含むコンテンツは多く存在します。よりユーザーニーズを満たしているコンテンツはどれかを判断するために、Googleはコンテンツの品質を重視します。
検索キーワードが出現する回数、E-A-T(専門性、権威性、信頼性)など、様々な観点でコンテンツの品質を判断します。
他の著名なサイトからリンクを貼られている場合、多くのユーザーから評価されている情報の質が高いコンテンツだと言えます。
ユーザビリティとは、サイトの使い勝手がいいかを表す指標です。
パソコン、スマートフォン、タブレットなど異なるデバイスに最適化されているかどうかや、ページスピードが速いかなど、そのサイトがユーザーにストレスを与えず表示できるかが重要になります。
Googleは、ユーザーの位置情報、過去の検索履歴などの情報により、検索時のユーザーにとって最適であると考えられる検索結果を表示します。
そのため、東京の人が「レストラン」と検索した場合は東京のレストランが表示され、大阪の人が同様に検索した場合は大阪のレストランが表示されます。
直近2−3年でのGoogleのアップデートは多数ありましたが、その中でも2017年2月までのGoogleの代表的なアップデートとして下記の8つが挙げられます。
ベニスアップデートとは「ユーザーが検索した場所」によって異なる検索結果を表示するアルゴリズムのことです。例えば、「レストラン」や「エステ」などを東京で検索した場合と大阪で検索した場合では、それぞれ異なる検索結果が表示されます。
つまり、検索した地域に関連のあるサイトが検索結果に表示されるということです。Googleが、ユーザーの検索意図を汲んで有用なサイトを表示するわかりやすい代表的なアルゴリズムだと思います。
このアップデートについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事からご覧ください。
最も名前を聞くアップデートの1つが、この「パンダアップデート」です。
パンダアップデートとは、コンテンツの「品質」を評価するアップデートのことで、 他のサイトからコピーしてきたものや、少しリライトしただけといった「オリジナルの内容を持たない」コンテンツは評価が下がるようになっています。
反対に、ちゃんと独自のコンテンツを作成しているサイトは評価が上がるアップデートです。
パンダアップデートは、現在バージョン4.2まで実施されていて、以前は手動でのアップデートだったものが現在は自動更新となっています。
このアップデートについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事からご覧ください。
パンダアップデートと並んでよく名前を聞くのが、この「ペンギンアップデート」です。ペンギンアップデートとは、「リンクとウェブスパムを取り締まる」アルゴリズムを指します。
ペンギンアップデートは現在4.0まで実地されていて、これまで実施されてきたペンギンアップデートとの違いは、リアルタイムでの実行になったということです。
リアルタイムになることで、ペンギンアップデートが原因で評価が下がっても、その原因を取り除くことができれば、日々動くアルゴリズムによって評価を回復させることができます。
反対に、悪質な方法で評価を上げようとすれば、いつでもGoogleのアルゴリズムで評価が下がる可能性が出てくるのです。
このアップデートについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事からご覧ください。
Rank Brainは、「人工知能が組み込まれた」アルゴリズムで、「ここから一番近いレストランはどこ?」のような口語的な質問を処理することのできるプログラムのことです。
ということを理解したうえで、検索結果に反映させます。
現在、検索の約15%はRankBrainによって処理されており、「コンテンツ」「リンク」に次ぐ3番目の評価ポイントになっています。
クオリティアップデートとは、「Googleのアルゴリズムの根幹となる部分」のアップデートです。パンダアップデートと同じく、クオリティアップデートもコンテンツの品質を評価します。
その違いは、アルゴリズムの適用範囲です。パンダアップデートはページごとや特定のサイトをターゲットとしますが、クオリティアップデートはサイト全体へ適用されます。
クオリティアップデートもパンダアップデートと同様に品質の高いコンテンツを作ることが重要となります。
このアップデートについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事からご覧ください。
モバイルフレンドリーアップデートとは、「スマホ対応していないサイトの評価が下がる」アップデートです。このアップデートにより、サイトのスマホ対応が一気に進むことになりました。
現在はスマホ対応のサイトが増えたため、スマホ対応していたとしても、「スマホ対応」のラベルは表示されなくなっています。
Googleからチェックツールも発表され、「クリックできる要素の近さ」「ビューポートの使用」「フォントサイズ」などのスマホ対応に関する6項目ほどについて判定がされるようになっています。
インタースティシャルアップデートとは、「ページにアクセスした際に、ページ全体を覆うような広告が表示されるページの評価を下げる」アップデートです。
GoogleはUX(ユーザーエクスペリエンス)※を損ねるようなコンテンツを嫌っているので、すぐにコンテンツを見ることができない・読めないようなサイトは評価しないという考えをしています。
Googleは「ユーザーを見る」という考えを軸にしているため、こういったUXに関わる部分のアップデートについては、引き続きさらに強化していくと考えられます。
(※ユーザーエクスペリエンス:ユーザビリティ。ユーザーが感じる使いやすさ、使い心地、印象などを指す。)
日本語検索アップデートとは、日本語検索を対象としたクオリティのアップデートです。
Googleのアップデートは基本的に言語の区別がありません。しかし今回は日本語検索が対象ということで、ウェブマスター向け公式ブログにて導入の発表があり、異例のアップデートとなりました。
昨今、医療などユーザーの生活の深刻な問題に関わる情報を根拠の薄い内容で配信していたサイトが検索の上位に表示されていたことが話題になりましたが、Googleは、ユーザーの検索意図に反したサイトが上位に表示されることを防ぐため、かつ、世間的にも影響が大きかったため、この問題を対処したことを見せるためのアップデートだったとも考えられています。
このアップデートは、キュレーションサイトと呼ばれるサイトが主なターゲットになっていると言われていますが、それ以外のサイトでも変動が計測されています。
今回のアップデートによって、コンテンツを定期的に大量に投入しているようなサイトや画像が多くテキストコンテンツがあまりないサイト、内部リンクでページ間を移動できずユーザビリティが低いサイトなども影響を受けている傾向にあります。総じて、メディアやアフィリエイト系のサイトが影響を受けているようです。
健康アップデートとは医療や健康に関連する情報の精査を目的とした日本国内のみに適応された異例のアップデートです。
今までは医学的に根拠のない情報が医療・健康系のクエリの検索結果に表示されていました。しかし、このアップデート後に関しては根拠のない情報に関しては低い評価を受け、信ぴょう性の高い記事が上位表示されるようになりました。
また、健康アップデートは、お金や生活に関わるキーワードが対象となります。それらキーワードは「YMYL」と呼ばれます。「YMYL]とは、「Your Money or Your Life」の略で人の将来的な幸福や健康、金融にまつわる情報のことを指します。
これらのキーワードは信頼性が薄いとランキング上位にはなりません。
2018年3月以降に数回に分けて実施されたコアアルゴリズムのアップデートですが、実際にどのようなアップデートであるのかは明かされていません。しかしこのアップデートを通じて、Googleは「より良いコンテンツを更新し続けることが唯一の対処法」と発表しています。
つまり、今までよりも一層コンテンツを重視したアルゴリズムに変わったのです。
2018年7月以降に展開されたアップデートであり2018年1月の時点でのGoogleの発表によると、
1.ページの表示速度の評価対象はPC用ページだけでなくモバイル端末用のページも加わるということ
2.悪い評価対象になるページはユーザーが遅いと感じる表示速度のもの
というような内容になっています。
このアップデートにより今までよりもページの表示速度を気にしないと順位がつかない可能性が出てきてしまいます。
このアップデートについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事からご覧ください。
BERTとは、自然言語処理技術(以下NLP: Natural Language Processing)の一種で、“Bidirectional Encoder Representations from Transformers”の頭文字をとったものです。
NLPとは、私たち人間が使う言語をコンピュータに理解させるための技術を指します。Google検索で、検索エンジンが私たちの検索意図に合わせて適切なサイトを表示するために、このNLPが人間の検索ワードをコンピュータに理解させてくれているのです。
このBERTアップデートにより今ままでは難しかった「文脈」の理解が可能になりました。
このアップデートについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事からご覧ください。
Nov.2019 Local Search Updateでは、ローカル検索においてニューラルマッチングが採用されました。
ニューラルマッチングとは、検索キーワードが含まれていなくても対象ページが表示される機能です。上述のBERTアップデートではWebの検索結果にニューラルマッチングが採用されていましたが、ローカル検索においても採用されるようになりました。
Webページのユーザー体験(UX)の向上を目指して導入された、Web Vitalsという概念があります。
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは、その中でも特に重要な3つの指標のことを指します。
・LCP(メインコンテンツが読み込まれるまでの時間)
・FID(ユーザーが最初に行ったアクションに対してブラウザが反応するまでに要した時間)
・CLS(意図せぬレイアウトの“ズレ”がどれぐらい発生したか)
2021年6月からユーザーエクスペリエンスアップデートが開始し、8月末までには完了する予定であると周知がありました。
今後のSEO対策のポイントは「オリジナルで有用なコンテンツを作る」ことです。
オリジナルで有用なコンテンツとは、その内容を読んだユーザーが欲しい情報を手に入れられるコンテンツ=ユーザー目線に立ったコンテンツです。
ユーザーによって欲しい情報は異なるため、一概にこれといったコンテンツを示すのは難しいですが、Googleから「品質評価ガイドライン」が出されているので、まずは、こちらを参考にするとよいでしょう。直近の3/14に更新が行われています。
このガイドラインはGoogleの社内でも使われていて、コンテンツを評価するトレーニングや説明に使われるものです。ガイドラインには「E-A-T」というGoogleが考える高品質なコンテンツの概念が書かれています。
「Expertise(専門性)」「Authoritativeness (権威性)」「TrustWorthiness (信頼性)」
「E-A-T」はこの頭文字が取られて、このように呼ばれています。では、具体的にどのような記事がこの「E-A-T」を満たしているかというと「詳しい」「分かりやすい」「本当(事実)かどうか」の特徴を備えているコンテンツです。
そんなの難しくて書けないと感じる方もいるかもしれませんが、自分の仕事や好きなことに関しては誰よりも知っていると思います。それを知らない人でも分かるような言葉で分かりやすく書くだけです。もちろん、事実のみを書くようにします。嘘は当然ダメです。
そのサイトを訪れたユーザーがどういう課題を持ってそのサイトを訪れたかを第一に考え、コンテンツの作成をしていくことが必要といえます。これからのGoogleは今まで以上にユーザーに注目するようになってくると思います。この流れから、UI・UX関連のアップデートが実施されていくのではないでしょうか。
あくまで予想ですが、直帰率や滞在時間、1セッションあたりの平均PV数のような代表的なユーザー体験の質を表す指標や、ユーザーが見たいページの探しやすさ(内部リンクがどこにあるか画面をスクロールして探さなければならないか否か)のような項目が考えられると思っています。
もちろんGoogleから発表が行われるかはわかりませんが、よりユーザーフレンドリーな検索エンジンを目指すGoogleは上記のような評価項目を加える可能性があるので、これからも私たちメディア運用者やWEBマーケティング担当者の方々は、ユーザー目線のサイトにアップデートしていく必要があるでしょう。
今回は、Googleのアルゴリズムと2017年2月までに起こったGoogleのアップデート一覧、そしてこれからのSEO対策についてご紹介しました。
日本語検索アップデート以降は、ウェブマスター向け公式ブログにかかれていた内容にもなりますが、コンテンツの信頼性も重要で、例えば「有名な人が監修に入っている」「信頼性があるか」という部分は見られている可能性があります。記事の信憑性についても、直近ではGoogle側で見るようになっているようです。
今後も更なるアップデートが予測されますが、現状ユーザー目線に立ったコンテンツを継続して作成することが何よりも1番重要であり、詳しく・分かりやすい・事実にもとづいたサイト作りがSEO対策に必要不可欠です。
また、コンテンツだけに固執するのではなくUI・UXといった観点から、よりユーザーにストレスなく利用されることができているかという意識を持って、デザインを制作していく必要があるかもしれません。
単にコンテンツSEOやリンクSEOといった考え方ではなく、Web戦略全体としてSEOを考えなければいけない時代になっていくでしょう。