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SEO対策
2022.05.19
2021.08.17
ライター: 静 理絵
「直帰率」とは何か?「離脱率」との違いは?
Web担当者なら一度は聞いたことがあるであろう「直帰率」について解説していきます。直帰率をただの数字だと思って放置しているとマーケティング上好ましくない自体に陥ることもあります。
さらに、直帰率とよく間違えられる「離脱率」との違いについても触れながら、直帰率の目安や改善方法についてご紹介していきます!
また、こちらの資料でコンテンツの品質をチェックすることができます!SEOで求められる高い品質のコンテンツの作成にお役立てください。
直帰率とは、「最初にサイト内のページに訪問した後に、サイト内の他のページに行くことなくそのページだけを閲覧して直帰してしまった割合」を指します。
英語でいうと「Bounce Rate」という表現になります。1ページのみの閲覧でサイトから離脱することをボールがバウンド(bound)するというイメージをもつと良いです。
「ページの直帰数÷そのページから始まったセッション数×100」という計算方法で直帰率を出すことができます。
直帰率の計算では、「そのページから始まったセッションのみ直帰率計算の対象になる」という点がポイントです。
離脱率とは、「そのページを含む一連のサイト訪問のうち、そのページを最後に離脱した割合」を表す用語です。
英語でいうと「Exit Rate」や「abandonment rate」という表現になります。「abandonment rate」というとECサイトのカート破棄率など特定の用法に限った表現になります。
「そのページの離脱数÷そのページのセッション数×100」という計算で離脱率を出すことができます。
離脱率のイメージとして、例えばあるページに5つのセッションがあったとき、そのうちの3つのセッションがサイト内の別ページに遷移して、2つのセッションがページを離脱する場合(ブラウザを閉じるなど)そのページの離脱率は、「2(離脱数)÷5(セッション数)×100=40%」になります。
では離脱とは何か?という疑問が湧いてきます。以下はすべて離脱にあたります。
離脱にあたる行動
ここまで「直帰率」「離脱率」について説明してきましたが、その違いを自信をもって説明できる人は以外と少ないです。
離脱率は「ページAを含むすべてのセッションのうち、ページAで離脱した割合」を示しています。
それに対して直帰率は「ページAから始まるセッションのうち、ページAの閲覧のみで離脱するセッションの割合」を示しています。
この違いについて、具体例を用いて説明します。
サイト訪問がもしこのような場合
月曜日: ページ A > ページ B > ページ C > 離脱
火曜日: ページ A > 離脱
水曜日: ページ B > ページ C > ページ A > 離脱
木曜日: ページ C > 離脱
金曜日: ページ A > ページ C > ページ B > 離脱
ページAについて、
直帰率:33%(ページAから始まるサイト訪問3件のうち、ページAのみを閲覧したのは1件)
離脱率:50%(ページAを含むサイト訪問4件のうち、ページAで離脱したものが2件)
という結果になります。
直帰率はそのページだけを見て離脱した割合、
離脱率はそのページを含むサイト閲覧のうち、そのページで離脱した割合と覚えておきましょう。
つまり、直帰率が異常に高いページは、訪れたユーザーがそのページしか見ずに離脱をしてしまっているという事です。
「記事に不満があり、他のページに遷移してくれないのかな?」と思ってしまいますが、
実は「直帰率」が高いことがすなわち悪いというわけではありません。
その理由をここから説明していきます。
直帰率が高い原因を考える前に、まずは直帰率の確認方法から説明していきます。
(直帰率の確認方法をすでに知っている方は次の段落をスキップしてください!)
この段落では、直帰率の確認方法をご説明していきます。
直帰率はGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)を用いて調べることができます。
サイト全体の直帰率を調べる場合にはユーザーからサマリーを開きます。
まずは、サイト全体としての直帰率を確認する方法を説明します。
自社サイトと他のサイトを比べる場合に有効な方法です。
直帰率は業界やサイトの特徴によって全然異なるので、自分のサイトと運営目的や業界が似ているサイトとの比較が大切になってきます。
しかし、実際の業務においては競合他社の直帰率を見る事は現実的には難しいです・・
直帰率などの競合サイトの数字を調査できるツールをご紹介している記事がございますので、そちらをチェックしてみてください。
直帰率など、競合調査ツールはこちら
次に、ページごとの直帰率を見る場合をご説明します。
ページごとに直帰率を見る場合、
をチェックしていきます。
ページごとの直帰率を見る場合は各々のページの特性を考えることが大切です。
実はページによっては直帰率が高くてもいい場合があります。
例えば、地図のページが挙げられます。地図ページの場合にはユーザーは基本的に目的地にたどり着くことが目的で他のページに回遊することが少ないからです。
そのページのみを見て、離脱することが多いのは当然です。
またサービスのFAQページの場合やブログのページなどについても、同じく直帰率を気する必要はあまりないかもしれません。
どんなページでも直帰率を低くする必要はなく、そのページの目的に沿って考えることが大切です。
直帰率の目安は
|
により大きく異なります。
サイトの運営目的や業界によって直帰率は大きく変動するので、目標設定を適切に行う必要があります。
<サイトのジャンル>
参照:https://www.brafton.com/blog/strategy/brafton-2017-content-marketing-benchmark-report/
<ページの種類>
<チャネル>
ここからは直帰率が高くなる原因と、それに応じた改善方法をご紹介していきます。
まず、直帰率が高い原因は以下の2つのパターンがあります。
まず、そこで得たい情報が得られた場合などで満足して帰った場合は改善する必要はありません。
具体的にいうと、
「記事ページを読了して得たい情報が得られた」
「地図ページを開いて住所を特定できる場合」
などです。 こういった指標については、滞在時間や読了率などの数値と直帰率を合わせてみることで判断することができます。
次に不満を感じて直帰する場合です。
こちらはしっかりと改善していく必要があります。
不満を感じて直帰する原因は、
といった原因が考えられます。一つずつ順番に見ていきましょう。
ユーザーは調べたい情報がそこにないと分かるとすぐに離脱します。
結果として別のサイトに行ってしまい直帰率が高くなってしまいます。
これを防ぐ方法は、ページの内容を改善する必要があります。
まずはサーチコンソールをなどのツールを利用しながら、
を見直していきます。記事の内容を修正し、きちんと流入してきているキーワードに対して適切な答えを記載するようにしましょう。
実はこれ、特にSEO対策に力を入れているサイトほど注意が必要です!
クリック率改善などの目的でタイトルやディスクリプションを何度も修正しているうちに本文の内容とタイトル・ディスクリプションの内容が乖離している、、、なんてことも起こります。
Googleが公式に発表しているわけではありませんが、ランキング要因に「直帰率」「ページ滞在時間」(より正確に表現するなら検索ユーザーが検索画面から当該ページに入ってから、再び検索画面に戻るまでの時間)などのユーザー行動に関する指標を取り入れているとも言われています。
「本文と乖離しているタイトル・ディスクリプションに修正してクリック率が上がった!」
↓
「でも、本文と内容が全然違うので直帰率・滞在時間が悪化した。」
↓
「順位が下落した、、、」
なんてことにならないように直帰率の指標も見ながら対策をしていくのをおすすめします!
ユーザーは調べたことに対する回答が明確になり、もっと知りたいことが出てきた際、次にどのページに遷移すればよいのかわからない場合があると、その場で離脱してしまい、直帰率が高くなってしまいます。
これを防ぐには、ページの導線の改善が必要です。
内部リンクを設置することで次のページへ遷移させ、直帰率を下げる方法です。
ユーザーは記事を読み終わった後に、新たな疑問や、知りたいことが生まれます。
その際に、そのまま疑問を解決できるような記事のリンクを設置したり、新たに読んだ方が良い記事のリンクを設置することで直帰率を下げることができます。
「そのページだけで完結させない」という事が直帰率を下げる上で非常に重要になってきます。
また、内部リンクを設置する際は、遷移先のページをしっかりと選定しなければなりません。
何でも良いから次のページを用意すればいい、というわけではありません。
具体的には、今ユーザーが見ているページの内容と、関連のある内容が書かれたページに遷移させましょう。
そうするとユーザーは自分の興味のあるジャンルの内容で、より学べることになるので、次のページでも満足してくれるでしょう。最終的にそれがコンバージョンへ繋がるとなお良いです。
内部リンクの設置方法や評価がアップした例はこちら
いつまでたってもページが表示されない、ページのデザインが崩れているとなるとユーザーは不快感を感じ、他のサイトに行ってしまいます。
これも直帰率が高くなる原因の一つです。
この解決方法としては、ページスピードの改善と各デバイスへの最適化が必要です。
ページの重さ、見づらさについては、ページの表示速度やデバイス対応できているか?という指標で見ることができます。
ページスピードが改善され、各デバイスに対応すれば、ユーザーが不快感を感じることなく直帰率が低くなると言えます。
上記2つのサイトでページのスピードを無料で確認することができます。テストマイサイトの場合、ページ速度の改善方法についても解説してくれています。
ページスピ-ドの改善については近年その重要性が増してきています。
CoreWebVitalsという表示速度やユーザー体験に関する指標を新たにランキング要因に追加するという発表をGoogleが行った事をご存知の方も多いはず。
「Core Web Vitals(コア ウェブ バイタル)」とは、ウェブにおけるユーザー体験の向上を目的とした指標の「Web Vitals(ウェブ バイタル)」のうちで特に大切なものという意味になります。
「表示速度が大切なのはわかっているけど、、、なかなか取り組む気にはならない。。」という方もこの機会に表示速度改善に取り組まれてみてはいかがでしょうか?
上記のCore Web Vitals(コア ウェブ バイタル)をランキング要因に反映するのは、2021年5月からとGoogleは発表しています。今のうちに早めの対策をしておくことをお勧めします。
直帰率を改善するといっても注意が必要です。それは、
「直帰率を改善した場合にコンバージョンに貢献できる可能性の高いページかどうか」です。
直帰していないユーザーがどういう行動をとっているかで確認でき、直帰していないユーザーが他のページを閲覧してコンバージョンに至っているのであればそのページについては直帰率を改善する意味があります。逆に直帰していないユーザーが全くコンバージョンに貢献していない場合、もしそのページの直帰率を改善することに成功したとしても、コンバージョンへの貢献は少ない可能性が高いです。
「そのページがコンバージョンに貢献しているか?」については、間接コンバージョンを見ることでわかります。間接コンバージョンとは間接的にコンバージョンに貢献した割合を示す割合です。
この確認方法としては、コンバージョンからアトリビューション、そしてモデル比較ツールのページで設定すると見ることができます。ページごとの間接コンバージョンが知りたい場合はセカンダリディメンションにランディングページのURLを入れます。そうするとページごとの間接コンバージョンがわかります。
直帰率についてご理解いただけましたでしょうか。
直帰率の意味だけでなく、
ということまで考えていくことが大切です。
冒頭でお伝えした、
★直帰率とは?
★直帰率と離脱率の違い
★直帰率の確認方法
★直帰率の目安
★直帰率が高い原因
★直帰率を改善すべきページの見つけ方
★直帰率が高い原因と改善方法
上記項目についてはこの記事を読んで学ぶことができましたでしょうか?
ページに訪問してくれた読者のために最適なサイト作りを目指しましょう!
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