検索エンジンの仕組みとは? SEO上級者に近づくために必要な理解

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検索エンジンの登場により、知りたい情報を取り入れるスピードは格段に上がりました。調べものをする際に普段何気なく利用している検索エンジンですが、その仕組みを正しく理解している人は少ないと思います。

一般の方は深く知る必要はありませんが、SEOに従事している者であれば、理解を深めることでSEO上級者に一歩近づくことができます。ざっくりとしか把握していないという方、この機会にもう一度検索エンジンと向き合ってみましょう。


検索エンジンの役割

検索ユーザーが求める情報を的確に提供することが、検索エンジンの役割のひとつです。皆さんも知りたい情報がなかなか見つからずに、イライラすることがあると思います。そのストレスを極力無くすために、日々改善が加えられています。

検索エンジンの役割はユーザーに情報を届けることだけではありません。サイト所有者、また広告を出稿する広告主に利益をもたらします。サイト所有者は、サイト内で広告主のPRをすることで収入を得ることができ、出稿した側は幅広いユーザーにサービスや商品の認知をさせることが可能です。

このように利益が出ることにより、検索エンジンは成り立っています。

Google


Googleの理念を意識する。10の考え方について

検索エンジンはいくつもありますが、その中でも世界中で広く利用されているのが「Google」です。そんなGoogleですが、10の理念を掲げていました。

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. ひとつのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能する。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

(引用:Googleが掲げる10の事実

これはGoogleが以前自社サイト内にある企業理念のページに載せていたものです。この理念は検索エンジンに限ったことではなく、Googleが提供するサービスに幅広く反映されています。SEOの観点でこの理念を見てみると、関連するものがいくつかあります。例えば「遅いより速いほうがいい。」というものですが、先日実施されたスピードアップデートはまさしくそれを表したものです。

スピードアップデートとは、ページの読み込み速度が遅いサイトの順位を下げるランキングコアアルゴリズム更新のことです。ユーザーにストレスの無い検索体験を提供するための改良のひとつであり、このような形でGoogleの理念が検索エンジンに反映されることがあります。


検索エンジンの仕組み

ここまで検索エンジンの役割やGoogleの理念について説明しましたが、続いては検索結果にサイトが表示される仕組みについて紐解いていきます。

検索エンジンの仕組み

クローリング

サイトを立ち上げてから検索結果に表示されるには、検索エンジンのロボットにサイトの存在を認識してもらう必要があります。この作業をクローリング(巡回)と言います。クローリングはサイト内のリンクを辿ることで、コンテンツの情報を収集できます。この時点ではまだ検索結果に表示されることはありません。

クローリングは、Googlebotまたはクローラーと呼ばれるGoogleの取得プログラムが行っています。Web上にある数十億のページをクローリングすることで、新しいページや更新されたページを見つけ出しているのです。

ただし、サイトオーナーがクローリングを禁止されているサイトやログインしないとアクセスできないサイトは、クローリングの対象となりません。

インデクシング

クローリングにより集めたデータをインデックス登録することで、初めて検索結果に表示されます。インデックス登録とは、収集したデータをデータベースに保存する作業のことです。

集めた情報をそのまま保存すると、不要なデータまで含まれている可能性があるため、アルゴリズムが処理しやすい形に変換してから保存します。

保存する際に、主要コンテンツに設定されたタグや属性、サイト内に掲載されている画像や動画などを分析し、インデックス登録するサイトの特徴を把握しています。

ちなみに、Googleがインデックス登録する際には、取得したページがインターネット上に重複しているページなのか正規のページなのかも判断しています。そのため、Webサイト内に似た内容のページがあれば、適切なタグを設置して正規ページであることを表示させてください。万が一重複コンテンツがあると判断されると、Webサイトの適切な評価につながらないため注意が必要です。

スコアリング

インデクシングの作業が完了したWebページを、どの位置に配置するかどうかを判断する作業がこのスコアリングです。ランキングを決定する要因はそれぞれの検索エンジン毎に異なりますが、Googleのランキングアルゴリズムには200以上の評価基準があり、サイトの順位を決定しています。

Googleの検索エンジンで表示される様々な機能

次に、Googleの検索エンジンで行われている様々な機能をみていきましょう。ここでは、主な機能を4つ紹介します。

自然検索

自然検索とは、ユーザーが検索したクエリに対して検索結果を表示している部分のことを指します。Googl絵やYahoo!などにキーワードを入力した時に表示される「リスティング広告」以外の部分のことを自然検索と呼びます。

自然検索の機能は年々向上しており、検索エンジンのアルゴリズム改善によってユーザーが使いやすくなってきていると判断できるでしょう。たとえば、以前はキーワードを入力したとしても適切な情報が表示されなかったこともありましたが、昨今はほとんどのキーワードで欲しい情報が取得できるように変化しています。その変化としてGoogleは単にキーワードのマッチングだけでなく、言語の文脈や意味を理解し、それに基づいて適切な結果を返すようになっていることでしょう。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでユーザーが検索した情報を元に掲載される広告のことです。Googleのアルゴリズムに基づいて、検索キーワードや検索履歴、ユーザーの行動などを考慮して表示されます。これにより、より関連性の高い広告を表示することができるため、昨今注目が集まっている広告出稿モデルなのです。

リスティング広告が掲載される仕組みについてですが、1つの掲載枠に対して複数の広告主が費用を支払う「入札形式」で費用が決まっていきます。そして、オークションが行われ、落札された広告のみが枠に掲載されるようになっています。したがって、より多くのクリックやコンバージョンを獲得するためには多くの出資が必要になるというビジネスモデルです。広告出稿はクリック型の場合は1円から行うことができ、クリックされるまで費用がかからないため、いつでも気軽にはじめられます。

リスティングは、広告主が自社の商品やサービスを効果的に宣伝することができる重要なツールです。また、ユーザーにとっても、より関連性の高い広告が表示されるため、メリットが大きいサービスとなっています。

バーティカル検索

バーティカル検索とは、利用者が欲しい情報を検索結果へ表示させるため、検索方法を限定して表示する機能のことを指します。具体的には、GoogleやYahoo!といった検索エンジンが画像や地図、動画、ニュースなどの情報をカテゴリ別に表示している仕組みです。入力した検索キーワードを「動画」表示したい場合には「動画」タブをクリックするだけで絞り込めるという非常に便利な機能となっています。バーティカル検索で表示される情報は網羅性を担保したものではありません。しかし、ユーザーが必要な情報を素早く獲得できるような仕組みとなっており、ユーザー体験的には非常にメリットの高いサービスとなっています。

また、検索結果によってカテゴリタブの順序を変更する機能もバーティカル検索の主要機能です。複数の検索キーワードを入力してみるとわかりますが、キーワードの入力方法によって最も左側にある「画像」が「動画」に変化することがあります。このように、ユーザーにより質の高い情報を提供するための工夫がバーティカルサーチであり、顧客の検索体験をリッチなものにする機能となっています。

ユニバーサル検索

ユニバーサル検索とは、Googleが2007年に導入した検索技術の一つで、検索結果ページに様々な種類のコンテンツを表示する仕組みです。通常、検索結果ページにはテキスト検索結果が表示されますが、ユニバーサル検索では、画像、動画、ニュース、地図、書籍、ショッピング、スポーツなど、多様な形式のコンテンツを含めた検索結果が表示されます。たとえば、商品を購入する際には、商品名を検索するだけでなく、その商品の画像やレビュー、価格比較サイトなどを表示してくれますし、旅行先を検索する際にはその地域の地図、写真、天気予報、観光情報などを一覧表示してくれます。

この検索技術は、ユーザーがより多様な情報にアクセスし、検索結果の質を向上させることを目的としています。特定の技術のみを検索結果に表示できる「バーティカル検索」で得られる情報をメインページにも掲載し、クリックを行うことなく必要な検索結果を表示できる機能なのです。ちなみに、ユニバーサル検索導入のきっかけについては、ユーザーの検索リテラシーがバーティカル検索を使いこなせるほど高くないことだと言われています。

検索結果で上位を目指すために必要なこと

検索エンジンにサイトが表示される仕組みが分かったところで、検索結果で上位表示を目指す際に必要な項目をみていきましょう。

ユーザーにとって有益なコンテンツを作成する

ユーザーにとって有益なコンテンツを、自社サイトに作成することは、上位表示を目指す上で必ず取り組むべき項目です。

Googleのスコアリングは、ユーザーにメリットをもたらしているサイトを高く評価するように設計されています。そのため、ユーザーを無視して上位表示だけを目指したサイト作りをすると、結果的に上位表示から遠ざかってしまうのです。まずは、訪問してくれたユーザーが「このサイトはすごく役に立った。利用してよかったな」「ここでしか得られない情報が手に入った」と思ってもらえるような、有益なコンテンツ作りからはじめましょう。

有益なコンテンツが掲載されているサイトは、ユーザーとGoogleの双方から高く評価されるため、短期間での上位表示も不可能ではありません。

クロールされやすくする

構造が複雑なサイトは、検索エンジンのクローラーが巡回しづらく、認識に時間がかかってしまう可能性があります。検索ユーザーと同様に、クローラーにも分かり易いサイト構造にすることで、クローラビリティの改善が可能です。主な改善方法は以下の通りです。  

サイト構造

sitemap.xmlを作成する

クローラーはサイト内のリンクを辿ってページを認識します。ページ内にあるリンクを辿るだけでは、規模の大きなサイトだと全て回り切るのに時間がかかってしまいます。そこで、sitemap.xmlに各ページのURLを設定することで、クローラーが迷うことなく巡回することができます。  

リンク階層を浅くする

リンクの階層が深ければ深い程、クローラーがページを認識するのが遅れてしまいます。ですので、何度もクリックしなければ辿りつけないページを作ることは避けてください。クローラーだけでなく、ユーザビリティの観点でもリンクの階層を深くするのは良くありません。最低でも3クリック以内で辿り着けるのが理想です。  

内部リンクの調整

サイト内にページの内容を把握できるようなアンカーテキストリンクを設置しましょう。例えば「詳細はコチラ」というリンクだけでは、詳細が何に関するページなのかは判断できません。当然前後の文脈から判断は可能ですが、クローラーに分かり易く伝えるには、ページのタイトルやメインとなるキーワードを含めたテキストに変更すると良いでしょう。

そもそも内部リンクとは、Webサイト内のページとページをつなぐリンクを指し、ページ同士のつながりを示します。そのため内部リンクを設置すると、クローラーがサイト内を巡回しやすくなるのです。

繰り返しになりますが、Googleのクローラーはインターネット上の数十億のページをクロールしています。もしも内部リンクを設置して、Googleのクローラーが巡回しやすいようにしてあげると、クローラーの負荷が軽減されるでしょう。

クローラーが効率良くサイト内を巡回することを「クローラビリティが上がる」といいますが、クローラビリティが上がると自社サイトのクローリングも効率的に進むため、SEO対策につながるのです。

重複するコンテンツを一つにまとめる

重複するコンテンツを一つにまとめると、クローラーの負担軽減につながるため、クローリングにかかる時間を効率化できるでしょう。

Googleのクローラーは、ユーザーからの指示がないと、Webサイト上に存在しているほとんどのURLをクローリングしようとします。そのため、コンテンツが重複していても、それぞれのURLをクローリングしてしまい、サイト全体のクローリングにかかる時間は長くなるのです。

自社サイトを効率的に認識してもらうためにも、重複するコンテンツは一つにまとめておきましょう。

ユーザー体験の改善

クローラーに対してだけでなく、ユーザーフレンドリーなサイトを目指しましょう。

ユーザーフレンドリーとは、検索者が快適に利用できるサイトで、ページの表示速度を速めることも当てはまります。他にはグローバルメニューやサイトマップの設置など、サイト内でユーザーが迷うことなく目的のページに辿り着くような設計にすることも、ユーザーフレンドリーなサイトには欠かせません。

読み込み速度の改善

Webサイトの読み込み速度は、ユーザーの利便性に直結する重要な項目です。

ユーザーの多くは、求めている情報を少しでも早く見つけたいと考えているため、ページの読み込みが完了するまでの待ち時間が長いと、決して小さくないストレスを感じてしまいます。もしも、他にユーザーの困りごとを解決してくれるサイトが存在していれば、ユーザーはすぐにでもそのサイトに移行するでしょう。

自社サイトの読み込み速度の測定方法や改善策について、こちらの記事で詳しく解説しています。まずは自社サイトの読み込み速度から確認しましょう。

Core Web Vitals

Core Web Vitalsとは、Googleがユーザー体験の向上を目指して提唱した新たな概念(Web Vitals)の中で、特に重要だと考えられている3つの指標です。

重要な3つの指標とは、LCP(Largest Contentful Paint )、FID(First Input Delay)、CLS(Cumulative Layout Shift )の3つです。Core Web Vitalsは2021年から、スコアリングの要因に組み込まれることになっているため、自社サイトを上位表示させたい方にとって必ず対策を打つべき項目です。

Core Web Vitalsのそれぞれの項目の詳細や、Web Vitalsのより詳しい内容については、こちらの記事をご覧ください。


Googleのアップデートを理解する(アップデートは都度起こる)

Googleはユーザーライクな検索エンジンを求めて、規模の大小に関わらずアップデートを繰り返しています。このアップデートにより、検索結果の順位が日々変動します。更新は常に行われているので、全てに対応したサイトを作成するのは不可能です。

ですので、検索結果に大きな影響を与える様なアップデートの内容を押さえるようにましょう。昨年実施された「医療や健康」に関するサイトに向けた評価に対するアップデートは、覚えておきたい更新のひとつです。医療や健康に関連する検索結果の改善については下記をご参照ください。


検索エンジンの基本的な仕組みはGoogleだけを見ればいい!Yahoo!もシステムは同じ

日本における主要な検索エンジンはGoogleだけではなく、Yahoo!もあります。現在の利用シェアで言うと、Googleの方が多くはなっていますが、Yahoo!のユーザーも欠かすことはできません。ではYahoo!の検索エンジンに向けて何か対策が必要かと言うと、そうではありません。なぜならYahoo!の検索エンジンの基本的な仕組みはGoogleと同じだからです。

多少順位に差が出ますが、サイトのアクセス数に大きく影響するほど差が出ることはありませんので、Googleだけ見ていれば問題ないでしょう。

検索エンジンの仕組みは同じ


最終的には、ユーザーが求めるコンテンツを作り続ければ良い

Googleの検索エンジンはとことんユーザーライクを貫いています。様々なアップデートも、全てはユーザーにとって最も価値のある情報を、即座に提供するために行われています。つまり、ユーザーが求めるコンテンツを作り続ければ、おのずと高い評価を受けるということです。

検索結果の上位を目指すなら、ユーザー目線に立ったサイト作りを心がけましょう。


まとめ:検索エンジンの仕組みを理解して、ユーザーライクなサイト作りを続けよう!

検索エンジンの仕組みを理解することで、クローラービリティの視点からSEOを考えることができるようになります。ただしクローラーを意識し過ぎると、ユーザーに価値のあるコンテンツを届けるという本来の目的を見失ってしまうことがあります。

あくまでも検索エンジンが望んでいるのはユーザーライクなサイトです。ユーザービリティの高いサイトを追究して、クローラーにも評価されるサイトを目指しましょう。

SEOをもっと学びたい方はこちらもチェック:SEO対策の全てを紹介!

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