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2020.09.30

祖父江 春実

MARKETING

【初心者必見】炎上しないPR漫画の作り方

WRITER

祖父江 春実

東日本デジタルマーケティング本部 インフルエンサーマーケティング事業部

神戸市外国語大学外国語学部英米学科卒業後、大手お笑い事務所で8年間お笑い芸人として活動。
漫画大好き芸人として活動しているところをPLAN-Bにスカウトされ入社。
入社直後は漫画メディアサイトにて記事制作や漫画家へのインタビューを担当していた。現在はインフルエンサーマーケティング事業部のSNS漫画家部門のディレクターとして活躍中。
目次
    1. なぜ起こる?PR漫画が炎上する原因とは
      1. ステマと見なされ炎上
      2. 消費者に不快な思いをさせ炎上
      3. 誇大表示をして炎上
    2. PR漫画を炎上させないための重要ポイント
      1. ひと目でPRだとわかるようにする
      2. 一般消費者を装わない
      3. 消費者目線で見直す
      4. 規則の遵守を徹底する
    3. まとめ

昨今、SNSなどを中心に広く活用されている“PR漫画”。

商品紹介や体験レポなどを漫画で表現した広告としてSNS上に投稿されたり、YouTubeやInstagramで広告素材として使用されたり、またはオフラインで企業パンフレットやポスターにも活用されたりと、幅広く活用されているマーケティング施策です。

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拡散性と話題性を兼ね備え、気軽に読める親しみやすい広告漫画として活用されています。

しかし一歩使い方を誤ってしまうと、一部の人から不愉快だと感じられてしまう内容になってしまったり、「ステマではないか?」と疑われてしまったり、様々な理由から炎上してしまい、マイナスプロモーションとなってしまうことも少なくありません。

最近では、2019年12月の『アナと雪の女王2』の感想漫画ステマ事件などが記憶に新しいのではないでしょうか。

この事件では、SNSを中心にネット上で大きく炎上した結果、映画名を検索するとステマについての記事ばかり出てきてしまい、意図していないマイナスのイメージで作品名が拡散されてしまうという最悪の事態を招いてしまいました。

このような事態を避けるためにも、SNSを活用したマーケティングでは、正しい使い方を理解している必要があります。

この記事では、PR漫画を活用したインフルエンサーマーケティングを行う上で、絶対に気をつけなければいけないポイントを説明します。

 

なぜ起こる?PR漫画が炎上する原因とは

SNS上で炎上するアカウントとして最も多いのは、企業アカウントやPR投稿などではなく、一般の個人のアカウントです。

一般の方が軽い気持ちでアップした悪ふざけ動画が拡散され話題となり、ニュースにまで発展してしまうケースも多く見られます。

一方で、インフルエンサーマーケティングとしてのPR漫画は、そのような悪ふざけ投稿とは違い、商品やサービス、ブランドの認知向上やファン醸成を目的としているものであるにも関わらず、なぜ炎上してしまうのでしょうか?

ステマと見なされ炎上

ステマ(ステルスマーケティング)とは、企業から金銭(もしくは金銭と同等価値とみなされる報酬)を受け取っているにも関わらず、あくまで中立的な立場を装い良い口コミや良い評価を行う行為です。

冒頭で少し触れた、アナ雪ステマ事件がこれに該当します。

ステマは、口コミや評判を偽装することで最終的には自社の利益に繋げようとするものであり、これは売り手目線でしかなく、消費者目線を無視した、消費者を大きく裏切ってしまう行為です。

ステマが発覚したりステマを疑われてしまうと、ほぼ確実に“炎上”に繋がります。

商品やサービスを紹介するつもりで行った施策が、逆に評判を著しく低下させてしまうという最悪の結果を招いてしまうことになります。

また、ステマが発覚した後に、企業やインフルエンサーがどれだけ謝罪をしたとしても、一度大きく失ってしまった信用をすぐに取り戻すことは容易ではありません。

最悪の場合、「景品表示法」「軽犯罪法」に違反してしまうこともあります。

消費者に不快な思いをさせ炎上

商品PRのつもりで制作した漫画やイラストが、消費者をバカにしたような内容になってしまい、消費者を不愉快にさせ反感を買ってしまうケースもあります。

漫画家インフルエンサーの投稿ではありませんが、2018年にキリンビバレッジ株式会社のTwitter公式アカウントにてプロモーション投稿した「午後ティー女子」についてのイラスト投稿が、これに該当します。

自社製品である「午後の紅茶」を飲んでいそうな女性として、「モデル気取り自尊心高め女子」「ロリもどき自己愛沼女子」「仕切りたがり空回り女子」「ともだち依存系女子」と名付けられた4種類の女性像を、それぞれの特徴を踏まえたコメントとともにイラストで紹介し、「私の周りにもいるかも?と思ったらRT」と拡散を誘う投稿をしました。

あるあるをネタにした投稿だったのですが、過度な“イジり”も多数含まれており、一部の消費者からは「午後の紅茶を買っている女性をバカにしている」「消費者をネタにしてイジっている」と反感の声が上がり、「不愉快でした」「二度と買いたくない」などと不買を表明するコメントも見られました。

あるあるネタなどは拡散性が高く、漫画やイラストとも相性が良いため、ついつい気軽に手を出してしまいがちなジャンルかもしれませんが、一部の方を不愉快な気持ちにさせてしまう表裏一体の諸刃の剣でもあるので、慎重に内容を吟味する必要があります。

誇大表示をして炎上

漫画という媒体の特性上、少しオーバーな表現や思い切った内容のものになってしまうことも少なくありません。

企業案件であることを明確に表示し、消費者にとってポジティブな内容であったとしても、商品紹介の内容が誇大な表現になってしまっていれば炎上を招く要因となってしまいます。

実際の効果や実績などを不適切にかさ増ししてPRすることは消費者を裏切る行為になるため、企業イメージが悪くなり信用を失ってしまいます。

特に、健康や医療に関する広告については厳しい規制が設けられており、誇大表示をしてしまうと炎上騒ぎどころか、違法な広告と見なされてしまう可能性も大いにあります。

PR漫画を炎上させないための重要ポイント

上述のようにPR漫画は拡散性と話題性の高さから、炎上のリスクも大いに考えられますが、決して、ハイリスクな施策ではありません。

炎上させないためのポイントをしっかり押さえておくことで、炎上しない健全なPR漫画を制作することが可能です。

ひと目でPRだとわかるようにする

ハッシュタグにて、「#PR」「#sponsored」などをつけて、プロモーション投稿、スポンサード投稿であることを明確にすることが重要です。

また、どのような広告主から商材やサービスのPR依頼を受けているのかということを明記することも必要となります。

企業名・ブランド名を具体的に明記することで、広告主との関係性があることを消費者にわかりやすく示し、ステマ防止になります。

一般消費者を装わない

これも上述のものと同じで、ステマだと思われてしまうことを防止するために重要なポイントです。

金銭が発生しているかどうか、または商品やサービスの無償提供を受けているかどうか、について消費者にわかりやすく表現することが重要です。

冒頭で述べたアナ雪ステマ事件や、PR漫画ではありませんが2012年のペニーオークション詐欺事件などは、一般消費者を装った投稿になってしまっていました。

消費者目線でPRを行うことは大事なことですが、一般消費者であることを装ってしまうのは別問題です。

消費者のほとんどが、新商品や新サービスを購入・利用する際に、インターネットやSNS上の消費者レビューを参考にしています。

そのようなユーザーを騙してしまうことになるため、PR漫画では企業との関係を明確に示すことが必須となってきます。

消費者目線で見直す

キリンビバレッジ株式会社の午後の紅茶プロモーション施策のように、「あるあるネタ」を使うことで消費者の共感を得て拡散に繋げやすくするという手法は確かに効果的ではありますが、炎上を防止するためには、「面白さ」「共感」だけではなく、「いかに消費者目線で描かれているか」が重要になってきます。

例え、多くの方の共感を得るような内容であったとしても、一部の消費者にとってネガティブな内容であれば、炎上につながってしまうことが予想されます。

また、育児問題やいじめ問題、差別問題など、デリケートなテーマを取り扱う際にも最大限の注意が必要となります。

どんなに斬新で面白い内容であったとしても、一度冷静に消費者目線で考えてみて、ポジティブで誰も傷つけない内容になっているか、細心の注意を払う必要があります。

規則の遵守を徹底する

SNSで広告を配信するにも法律により一定の規制が課されており、当然ながら法律や規制を遵守する必要があります。

これを怠ってしまうと、ネット上での炎上だけにとどまらず、法律違反となり、取り返しのつかない事態になってしまいます。

当然、PR漫画も同じです。

面白おかしく親しみやすい漫画だからと言って、オーバーな表現や嘘の内容が許されるわけではありません。

広告は、消費者が商品を選ぶ際の基準ともなるものなので、利益を生み出す要素のひとつです。

しかし、商品やサービスが優れていることを強調しようとするあまり、他社を貶める広告表現や実態にそぐわない内容の広告を打ち出してしまうと、結果として他社や消費者に損害を与えてしまう可能性があります。

このような事態を避けるためにも、「景品表示法」「不正競争防止法」などの広告に関する基本的な法律をはじめ、商材ごとに「薬機法」「金融商品取引法」など、広告規制についてのルールを勉強し、適切に理解しておくことが必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

PR漫画に限らず、炎上しているSNS漫画のほとんどが、「良い漫画が出来た」と思っていざ世に出してみたら意図せず炎上してしまった、といったケースがほとんどです。

また、思い切った内容のPR漫画であればあるほど、多少の批判や賛否両論は付き物だと思います。

しかし、今回挙げたようなポイントを最低限意識していれば、大炎上して信頼を失ってしまうという事態を防ぐことは可能です。

PR漫画という親しみやすいものであるからこそ、消費者に寄り添ったものであるべきであり、消費者を裏切るようなことがないよう、あらゆる点に注意をしながら、炎上リスクを抑えたPR漫画制作を心がけましょう。