
YouTuber事務所一覧12社を調査!特徴や内容を紹介!
Webマーケティング
2020.11.05
株式会社PLAN-Bの情報発信メディア
2020.11.26
五十嵐 和希
MARKETING
大手広告主企業での広告宣伝部、総合広告代理店でのプロモーション部を経験し、PLAN-Bへ入社。
企業のオウンドメディア立ち上げ支援や自社開発DMP「Juicer」のマーケティング責任者を担う。
現在は自社開発プロダクト「SEARCHWRITE」のプロダクトオーナーとしてPMFに向けた活動を担当している。
Googleアナリティクスは、ホームページやブログを運営する人にとって欠かせないアクセス解析ツールです。一人でも閲覧者を増やしたり、コンバージョンを達成するためには、常にコンテンツを改善していくことが必要です。
その際、自分のメディアの強み・弱みや市場の情報を得るのに活用できるのがこのGoogleアナリティクスです。
ここでは、Googleアナリティクスの概要から導入方法、使い方や活かし方までを解説します。Googleアナリティクスをまだ使ったことがない方はまずはこの記事から、すでに活用している方も整理するために読み直してみてください。
SEOについて知りたいからはこちらから資料をご覧いただけます。
Googleアナリティクスはその名の通り、Googleが提供するWebサイトのアナリティクス(分析)ツールです。基本的には無料で使えること、手軽に導入できること、そして多岐に渡る機能から、シェアNo.1の解析ツールとなっています。
具体的には、サイトに導入した日からの利用者数や訪問状況など「どれくらい利用されているか」という情報、サイトへの流入経路や離脱状況などのユーザーの動き方のチェック、CVR(目標達成率)の管理まで一括で行うことができます。
Webサイトの効果を高めるためには、コンテンツに追加修正を加えたり、施策を打ったりすることが必要ですが、Googleアナリティクスで出た結果をもとに、どのように手を加えるかを考えていくことになります。
Googleアナリティクスを使うには、まずGoogleのアカウントが必要です。すでにGoogleのアカウントをお持ちの方は、既存のものを利用してもOKです。
Googleアカウント作成画面(https://accounts.google.com/signup)から必要情報を入力して、自分のアカウントを作りましょう。
続いて、Googleアナリティクスのアカウントを作成します。Googleアナリティクスの公式サイト(https://www.google.com/analytics/)の右上のボタンでアカウント登録を開始します。
登録画面が表示されるので、右にある「登録」ボタンを押して先に進みます。サイトの登録画面に遷移しますので、以下のように入力していきましょう。
項目 | 入力例 |
---|---|
①トラッキングの対象 | ウェブサイト(アプリの場合は「モバイルアプリ」)を選択。 |
②アカウント名 | Googleアナリティクス用のアカウント名を入力。一般的には、会社名や屋号、サービス名など、わかりやすい名前を使用。 |
③ウェブサイトの名前 | サイトの名前などを入力。 |
④ウェブサイトのURL | 解析するサイトのURLのホスト名部分を入力。 |
⑤業種 | 当てはまる業種を選択。Webサイトの「目標」の設定画面に影響するため、自分の業種に近いものを入れておけばOK。 |
⑥レポートのタイムゾーン | 基本的には日本を選択。そのWebサイトが主にどこから利用されるかで判断するので、他の国からの利用者が多いサイトであれば、その国を選択しておく。 |
⑦データ共有設定 | Googleにデータを共有してもいいかどうかの設定。一般に公開されるようなことはないので、基本的にはチェックを入れておいても問題ないが、企業の機密情報を扱うなど、セキュリティを万全にしたい場合はオフにしておくと無難。詳しくはこちらを参照。 |
最後に「トラッキングIDを取得」をクリック。利用規約に同意して、Googleアナリティクスのアカウントが登録されます。
アカウント登録が完了すると、トラッキングコードが発行されます。このトラッキングコードを、解析を行いたいWebサイトのソースに貼り付ければ、Googleアナリティクスの導入が完了します。
Googleアナリティクスでアクセス解析をするにあたって、大切なのは目標設定です。毎日、漫然と閲覧数を眺めているだけではサイトの改善にはつなげられません。
ECサイトなら商品の購入、コーポレートサイトなら閲覧者数や問い合わせ数アップ、求人サイトならエントリーなど、それぞれのサイトに目標とすべきゴールがあるはずです。まずは、自分のサイトで何を達成したいのかを考えてみましょう。
目標を基準に数字を見ることで、自分のサイトに何が足りないのかを考えることができます。Googleアナリティクスではその目標を設定し、目標と比較しながら数字を見ることが可能です。
この項では目標設定について解説していきます。
これで保存することで、目標の設定が完了します。
また、目標到達プロセスにエントリーフォームのページや入力確認ページを設定しておくことで、これらのページを訪れたユーザーのうち、何人が目標ページに到達したか(エントリー完了に至ったか)を計測することができます。
目標設定についてさらに詳しく知りたい方は「アナリティクスのコンバージョン設定|通常サイト・ECサイト・クロスドメイントラッキングも解説」をチェックしてみてください。
いよいよ、Googleアナリティクスで自分のWebサイトのアクセス解析をスタートしましょう。まずはじめに、基本となる4つの機能についてざっくり把握しておきましょう。
画面左側のメニューに並んでいる、「ユーザー」「集客」「行動」「コンバージョン」が基本メニューです。そこからさらに細かい項目に進んでいきます。
項目 | 内容 |
---|---|
ユーザー | サイトを訪問した人の数やその属性をチェックすることができる。 |
集客 | ユーザーがこのサイトにどこから来たのかがわかる。 |
行動 | ユーザーがサイト内でどんな行動をしたかを追うことができる。 |
コンバージョン | 設定した目標を達成した数(コンバージョン=CV)を見ることができる。 |
では、実際にアクセス結果を見てみましょう。・・・と言っても、項目も数字も多すぎて何から見ていいかわからないですよね。ここでは、はじめにチェックしておきたい6つのポイントを解説します。
最低限、毎日この数字をチェックするようにしましょう。その繰り返しがアクセス解析の第一歩となるはずです。
まずは、Webサイトを訪れる人の数をざっくり把握します。「ユーザー」メニューの「概要」をクリックすると、ユーザーサマリーの画面に進みます。サマリーというのは、概要とか概略のこと。そのままですね。
ここから、指標となるさまざまな種類の数字が出てきます。微妙な違いなのでわかりにくいですが、その違いがポイントとなるので、一つひとつしっかり確認しておきましょう。
【ユーザー数】
そのサイトを訪れたユーザーの数のこと。一人のユーザーが何度そのサイトを訪れても、ユーザー数は「1」のままです。
【セッション数】
そのサイトが訪問された回数のこと。一人のユーザーが同じサイトを見ている限り、どれだけページを移動してもセッション数は「1」のままですが、たとえば昼に1度訪問、夜にも改めて1度訪問すると「2」になります。実質どのくらい利用されているのかを見るのにはよく利用する指標です。
【ページビュー数】
そのサイト内で見られたページの数のこと。よくPV数とも表記されます。一人のユーザーが同じサイトの中で5ページ閲覧した場合、ユーザー数とセッション数は「1」ですが、ページビュー数は「5」となります。
直帰率とは、ユーザーがそのサイト内で1度もページ遷移することなく他のサイトへ移った割合のこと。検索からトップページを開いて、中身を見ずにそのサイトから出ると「直帰」となります。
これと混同しやすいもので「離脱率」というものがあります(Googleアナリティクスでは「行動」メニューでチェックできます)。離脱というのは、単純にそのサイトから離れることを指します。直帰は離脱の一部ということになります。
例えば、あるサイトに直帰率の高いAというページと、直帰率は低いが離脱率の高いBというページがあったとすると、Aは検索や外部リンクなどから入ってくる人が多いが、そこだけを見て離れる人が多い。そしてBはサイト内のどこかから入ってきて、そこから他のサイトに移動したりブラウザを閉じる人が多い、という解釈ができるのです。
どちらがいい悪い、というのは、そのページの内容や役割によるので一概には言えません。
次に、ユーザーがどのデバイスからどれだけ閲覧しているかをチェックします。同じく「ユーザー」メニューから、「モバイル」→「概要」をクリック。すると、desktop(PC版)、tablet(タブレット)、mobile(スマホ)それぞれからの利用数が表示されます。
まずはセッション数の多いデバイスをチェック。仮にスマホからのアクセスが多くを占めている場合は、サイトを改善する際に、スマホ版を中心に考えて手を加えることが重要になります。
また、仮にあるひとつのデバイスだけ極端に直帰率が低い、セッション時間が短いなどの偏りがあった場合は、そこも見直しのポイントになるでしょう。
デバイスごとのコンバージョン率もしっかり見ておきたい数値です。例えば、PCよりスマホのセッション数が倍以上であっても、反対にPCのコンバージョン率がスマホのそれを大きく上回っているような場合です。
PCのほうがフォーム入力しやすかったり、スマホ版のリンクがわかりにくかったりと、何か理由があるはずです。数字を並べて、色々自分なりに考えてみましょう。
ユーザーがどこから自分のサイトに来ているかは、「集客」メニューから、「すべてのトラフィック」→「チャネル」で確かめることができます。
チャネルのところには見慣れない項目が並んでいますが、重要な指標になるのでざっと覚えておきましょう。
種類 | 内容 |
---|---|
Organic Seaech | 自然検索。GoogleやYahoo!など、検索エンジンで検索して流入したセッションのこと。 |
Paid Search | リスティング広告から流入したセッション。リスティング広告というのは、検索エンジンで検索した際に上の方に表示される有料広告のこと。 |
Display | ディスプレイ広告から流入したセッション。リスティング広告と同じく、検索エンジンで表示される有料広告。 |
Direct | リンク元のないセッション。お気に入りやブックマークに登録してある先や、URLを直接入力した場合にこのセッションとして扱われる。 |
Referral | 他のサイトのリンクから流入したセッション。 |
Social | FacebookやTwitter、instagramなどのソーシャルメディアから流入したセッション。 |
Emailに貼られたリンクからのセッション。メルマガなどのメールも含まれる。 | |
Other Advertising | リスティング広告、ディスプレイ広告以外の広告から流入したセッション。 |
Other | その他、あるいは計測不能のセッション。 |
さらに、チャネルの種類をクリックすることで、その詳細が表示されます。Referralならリンク元のサイト、Socialならソーシャルメディアごとに流入数を調べることができます。
Organic Searchをクリックすると検索ワードを見ることができるのですが、多くの場合、大半が(not provived)となっています。これは、Googleを始めとした検索エンジン側が、プライバシー保護の観点から見られないようにしているためです。
それ以外については、少数ではあっても検索ワードは表示されるので、ある程度利用者の多いサイトであれば参考にすることもできるでしょう。
流入チャネルを知ることで、集客のどこに力を入れるべきかも明確になってきます。自然検索での流入が少なければ、検索ワードなどを研究してSEO対策を強化したり、Facebookからの流入が多ければTwitterやinstagramでも同じように展開するなど、対応の仕方を絞っていくことができるのです。
サイト内のページごとで、どれだけユーザーに見られているかを見るには、「行動」メニューから、「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」をチェックしてみましょう。
どのページが多く見られているのかを把握するのは非常に重要です。当然ながら、閲覧者の多いページに手を加えればその分影響は大きく、反対にユーザーがほとんどいないページのクオリティをどれだけ上げたところで徒労に終わってしまうからです。
「ページ別訪問者数」という項目が、ページごとのセッション数に当たります。ページビュー数だと同一のユーザーが複数回更新したり、短時間に何度もアクセスしたりするとその数もカウントされてしまうので、利用者数を測るには、こちらの数値を見ておくのがいいでしょう。
また、ここでは離脱率にも着目しておきましょう。離脱率は、そのページでサイトを離れたユーザーの割合。運営側の意図しないページで多くのユーザーが離れている場合、そのコンテンツや構造に難があるかもしれません。
上記「4」と併せてチェックしておきたいのが、「行動」メニューの「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」。Webサイトを訪れたユーザーが、最初に見たページを確認できます。入り口ページとしてのセッション数の多いページも、その先のユーザーの行動を左右する重要なページです。
さらに、特定のサイトにリンクが貼ってあったり、特殊なキーワードの多いページなどは、「3」の情報だけでは測りきれない流入チャネルのヒントになることもあります。また、ここでもコンバージョン率をチェックするのを忘れないようにしましょう。
「デバイス」のところと同じように、セッション数は少なくてもコンバージョン率が高いページがあれば、そのページに重点的に人が集まるように施策を打ったり、他のページの作り方の参考にしたりすることで、コンバージョン率の底上げを図ることができます。
マメにチェックしていきたいのが、目標の達成率。「コンバージョン」メニューから「目標」→「概要」で、目標がどれだけ達成できているかをざっくり確認することができます。
どれだけユーザーが増えても、コンバージョン率が上がっていなければ意味はありません。Webサイトを運営していく以上、目標をいかに達成できているかということがいちばん大切になります。
目標の達成数とコンバージョン率を日常的にチェックして、運営方針や施策を見直していきましょう。
Googleアナリティクスで各種数字をチェックして、いざ分析! と思っても、慣れるまでは実際にどの数字をどう使えばいいのかわからないものです。そこで、この項目では、実際に分析をスタートするにあたって覚えておきたいポイントを一部ご紹介します。
自分のサイトにGoogleアナリティクスを導入して、各種数値をチェックしたけど、この数字は良いの? 悪いの?最初は、誰しもそんな疑問が湧いてきます。モデルにしたいサイトがあっても、そのサイトと比べることもできません。
そこで実施したいのが、期間ごとの比較。「自分のサイトの過去のデータと比べて、ちゃんと伸びているか?」を見るのです。Googleアナリティクスの解析画面を見ると、右上のほうに期間が出ています。ここでどの期間の数値かを設定することができます。
期間が表示されているところをクリックするとウインドウが表示され、カレンダーと期間の入力枠が出てきます。ここで期間を選択することで、設定した期間の数字を見ることができます。サイトの性質や扱うものによって最適な期間というのはさまざまですが、基本的には1ヶ月単位で見ることをオススメします。
期間が短すぎるとひとつのイレギュラーで影響が大きくなってしまうし、長すぎると差が見えづらくなってしまったり、比較するデータが少なくなってしまうためです。
期間設定ウインドウの「比較」にチェックを入れることで、前期間との増減を表示させることも可能です。改善した数値は緑で、悪くなった数値は赤で表示されるので、ひと目でその期間の成果をチェックすることができます。
期間を1日〜数日単位にすると、時間でのユーザー数の変化を追うことができます。閲覧者の多い時間を知ることで更新やキャンペーン施策を打つタイミングを図れるほか、「平日の昼間にセッションが伸びているからメインは専業主婦?」「17〜19時の閲覧が多いから会社帰りに見ている?」など、ユーザー層を推測するヒントにすることもできます。
ユーザーの属性や利用条件などを絞り込む「セグメント」という機能があります。
「すべてのユーザー」の右側にある「+セグメントを追加」をクリック。セグメント設定画面が表示されたら、さらに「+新しいセグメント」と書かれた赤のボタンを押してください。ここで、ユーザーの年齢や性別、さらには利用しているOSやブラウザ、セッションの間隔など、かなり細かい条件で絞ることができます。
今回は、「スマホで閲覧している女性ユーザー」に絞ってみましょう。
「ユーザー属性」タブの性別欄「Female」にチェックを入れ、「テクノロジー」タブのデバイスカテゴリ欄に「mobile」と入力すると、右の円グラフに全体に占める条件を満たすユーザーの割合が表示されます。最後に、セグメント名に「スマホ 女性」と入力(自分の分かりやすい名前なら何でもOKです)して保存します。
そうすると女性スマホユーザーのデータがズラッと表示されます。そこまで細かく分析していくのはある程度慣れてからでないとハードルが高いかもしれません。ただ、仮に自分のWebサイトのターゲット層がはっきりしているとき、それ以外のユーザーを求めていないときは、条件を絞った状態を基本に分析するのもありだと思います。
セグメント機能では驚くほどあらゆる絞り方ができるので、時間のあるときに色々試して、有効な分析の仕方を模索してみるのも面白いかもしれません。
Googleアナリティクスは基本的にすべて無料で利用できるツールですが、有料の「Googleアナリティクス360」というツールもあります。もともと、「Googleアナリティクスプレミアム」という名前で呼ばれていたものですが、2016年にGoogleが発表した「Googleアナリティクス360 Suite」の一機能となり、「Googleアナリティクス360」という名前に変わりました。
「Googleアナリティクス360 Suite」のその他の機能はアナリティクスとは別物になるため、ここでは「Googleアナリティクス360」の、無料版との違いについて説明します。
まず、無料版との最大の違いは機能制限の緩和です。無料版のデータは月間ヒット数が1,000万までに限られるのに対して、有料版では月間10億ヒットまでのデータを見ることができます。
レポートに表示される行数が無料版の5万に対して300万だったり、データの更新頻度が無料版24時間に対して有料版4時間だったりと、大きく機能制限が緩和されています。さらに、360にはお客様対応窓口、導入設定サポート、教育トレーニングのサービスを受けられるなど、手厚いサポートが含まれています。
とは言え、Googleアナリティクス360を導入しようと思うと、月あたり100万円以上のコストがかかります(テーブル価格は公表されていません)。また、無料版の制限である月1,000万ヒットというのも、かなりの規模のサイトでないと記録できる数字ではありません。
Webサイトの規模と目的によりますが、有料版導入の検討の余地があるのは、基本的には運営者がある程度の費用をかけられる組織だったり、大規模なサイトを運営する場合、かつそれだけ徹底的に解析をする必要がある場合のみになってくるでしょう。
Googleアナリティクスは無料で使える範囲でも十分な機能があるので、仮に大きな組織であっても、まずは無料版から利用してみることをオススメします。
この記事では、Googleアナリティクスの導入・初期設定の仕方から基本的な使い方、分析数値の見方のちょっとしたコツまでを説明してきました。
Googleアナリティクスを使う上で、
というのが重要なポイントです。
Googleアナリティクスには、ここでは書ききれない機能がまだまだたくさんあります。これらの基本を抑えつつ、色々な数値をチェックして、自分なりの分析方法を確立してみてください。