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インターネット広告
2019.12.11
株式会社PLAN-Bの情報発信メディア
2019.06.07
中原 春花
INTERNET ADVERTISING
2016年、新卒入社。インターネット広告事業部で各種運用型広告の運用業務に携わり、2017年よりFacebook広告専属チームを立ち上げ、運用業務に従事。
日々めまぐるしくアップデートされていく情報たち。新しい機能を追加できたかと思えば、また次々と出てくるので情報をキャッチアップするだけでも大変です。特にSNSは媒体の数も多く流れも速いので、Web担当者の方々は日々相当な努力をされているのではないでしょうか。
今回は2017年ももうすぐ終わりということで、今年あったSNS広告に関するアップデート情報などを主要媒体ごとにまとめてみました。1年の振り返りとして、取りこぼしている情報があれば収集しておきましょう!
まずは世界で最も多くのユーザー数を抱えているFacebookから見ていきましょう。
Facebookの基本情報についておさらいしておきます。また、今年のアップデート情報から見える動向をキーワードとして記しています。
媒体 | Facebook![]() |
---|---|
利用者数 | 2,800万人 |
男女比 | 男 約50%:女 約50% |
2017年のKeyword |
|
世界中の多様なメディアやアプリによって支えられているオーディエンスネットワークですが、1ヶ月あたり10億人を超える規模まで成長しました。日本ではC CHANNELやグノシーなどにも配信できるようになっています。
モバイル上で魅力的に、かつスムーズにユーザーを誘導するため、ショッピングに特化した新しいフォーマット「コレクション広告」が誕生しました。「コレクション広告」は、メインのビジュアル(動画・静止画)に加え、その下部に商品画像を4枚並べることができるフォーマットです。
メインのビジュアルをタップすると、フルスクリーンに切り替わります。商品画像などを最大50枚表示でき、そこからアプリまたはサイトに誘導させることも可能です。日本でもファッションブランドなどがいち早く導入し、成果をあげています。
Messenger広告が世界中で利用できるようになりました。世界中で毎月12億人以上が利用しているMessenger広告への配信で、よりリーチを拡大することが可能となります。FacebookやInstagram、オーディエンスネットワークなどの面同様に自動最適化の対象となっているため、効率よく広告配信することが可能です。
今までは動画の配置設定はあまり自由度が高くなかったのですが、昨今の動画需要の高まりに伴い、「インストリーム動画広告」を配置として指定できるようになりました。(Facebookと、オーディエンスネットワークのみ)
ユーザーは長時間の動画を見るモチベーションでいるため、約70%が最後まで音ありで再生されているというデータもあります。ユーザーの興味を引く動画を作成すれば、ブランドの認知や購買に確度高くつなげることができそうです。
パワーエディタと広告マネージャが統合されることになりました。新しい広告マネージャでは、パワーエディタのオフラインでの広告編集機能はそのままに、どちらものいい面を残した仕様となっています。あらゆるレポートの管理なども一元化されているため、作業効率のアップも期待できそうです。
デジタル広告の価値毀損問題が取りだたされる昨今、Facebookもより透明性の高い媒体を目指し対策を行っています。
・ブランドセーフティーについて
ヘイトスピーチや暴力、テロリズムなどを助長するような違反コンテンツの削除をより速やかに行うために、コンテンツレビューチームを4,500人から7,500人へと大幅に増員しています。また、そのような面に広告が配信されてしまうことを未然に防ぐことにも対応しており、特定の配置やコンテンツのカテゴリを除外できたり、キャンペーン開始前に予想される配信先を確認できるようになります。
・ビューアビリティについて
Facebookは今後1年かけて、提携している全ての配信面、すべての広告フォーマットにおいてインプレッション集計、ビューアビリティ測定、動画の2秒再生購入に関するMRC認定(※)を取得する予定だと発表しています。独立サードパーティーとの測定と検証に力を入れていく方針です。
※ MRC認定とは、アメリカのメディア調査会社の監査や認定審査を行う非営利団体Media Ratings Councilによる認定のこと。
広告の目的で「メッセージ」が新たに追加され、ユーザーをMessengerに誘導して1対1の会話を広告から始められるようになりました。「メッセージ」の目的では、メッセージを送ってくれる可能性の高い人々に対して広告が配信されるため、Messenger広告と組み合わせることでより効果を実感できそうです。
日本ではまだあまりメジャーではないメッセージ型広告ですが、海外ではすでに導入されている例が多くあります。広告が1対1のコミュニケーションツールになる日も近いのでは!?
ダイナミック広告に3つの新機能が追加されました。
・関心のある人にリーチを拡大
サイトに訪れた人など以外にも、商品やサービスに関心を持っているであろう人にも配信が可能になり、潜在顧客へのリーチがより簡単になりました。
・より購入額の大きい顧客に最適化
最適化の対象を、購入額が高くなる可能性の高い人に設定できる「バリュー最適化」が誕生しました。ROAS、ROIを高め、収益の拡大が見込めます。
・より注目を集める広告へ
コレクション形式でもダイナミック配信できるようになります。(現在テスト中)
「広告素材のA/Bテスト」と「テストと分析」機能をリリースしました。
・広告素材のA/Bテスト
異なる広告フォーマット、画像、テキスト、CTAボタンなどを自動で組み合わせて、クリエイティブの最適解を自動で導き出してくれます。1人あたり1バージョンの広告しか表示されない仕組みになっているので、結果も正確です。
・テストと分析
キャンペーンの分析と、成果を出すために必要なテストを提示してくれます。これらの機能はキャンペーンを設定する際に選択することができます。広告グループ単位では設定できないため、使用する際は新しいキャンペーンを作成する必要があります。
今まで広告セット単位で設定していた予算ですが、新たにキャンペーン単位での設定が可能になりました。これによって、パフォーマンスの高い広告セットに自動的に多くの予算を配分することができ、キャンペーンないしはアカウント全体の効果を高めることができます。通算予算と1日の予算を設定でき、管理の工数も削減できそうです。
続いて、今年非常に勢いのあったInstagramについて見ていきましょう。
Instagramの基本情報はこちらです。
媒体 | Instagram |
---|---|
利用者数 | 1,600万人 |
男女比 | 男 約38%:女 約62% |
2017年のKeyword |
|
カルーセル広告および通常の投稿で、一度に最大10枚まで表示することが可能になりました。カルーセル広告では、効果の高い画像・動画から順に自動で表示することもできます。もちろん順番を指定することもできるので、ストーリー仕立てにすることも可能です。
アピールしたい商品やサービスについてより豊富に訴求することができるようになりましたが、やり過ぎは禁物です。ユーザーの見たい・知りたいを掻き立てるようなクリエイティブを作成しましょう。
ストーリーズ内で広告の提供が全世界で開始されました。ストーリーズの機能自体は一般ユーザーにとっては馴染みのあるものでしたが、企業にとっては当時まだ使用方法を模索している段階でした。広告での配信が可能になったことでリーチが広がり、今やファッション系だけでなく多くの企業が参加しています。
また、画面を上にスワイプするとリンク先に遷移させることもできます。縦長で没入感のあるフォーマットなので、ブランドの世界観やストーリーを伝えるにはもってこいのフォーマットだと言えるでしょう。
ストーリーズの利用者が全世界で2億人を突破しました。
2016年にローンチして以来、ストーリーズから直接メッセージを送れるようになったり、スタンプツールが充実したり、新しい機能がコンスタントに搭載されています。ユーザーを飽きさせない工夫が満載のストーリーズは、今や通常の投稿よりもカジュアルに投稿できるツールとして多くのユーザーに利用されています。
企業とインスタグラマーのタイアップ投稿の透明性をより高めるため、「タイアップ投稿タグ」が導入されました。このタグを使用することで、企業とインスタグラマーが提携していることをユーザーに分かりやすく伝えることができます。
また、投稿を企業の承認制にすることでブランドの品質を担保することができたり、インサイトの確認なども可能です。これからのブランドセーフティーに則った企業活動に、欠かせないタグとなりそうです。
Instagramを利用する企業が全世界で1500万社を突破しました。ブランドのストーリーや思想を伝えユーザーと繋がり合える場として最適なInstagramですが、利用者の80%が企業アカウントをフォローしている(※)ことからも、その相互性が覗えます。(※2017年3月時点)
ビジネスプロフィール設定はFacebookのビジネスページを作成するだけで、簡単に行えます。詳細なインサイトを確認できるようになったり、直接電話やメールでのやりとりができるようになります。
詳細はこちらからご確認ください。
ストーリーズに更に新しい機能が追加され、ビジネスでの利用が加速しそうです。
・リンク先にキャンバスのフォーマットが利用可能に
ストーリーズ特有のフルスクリーンの没入感をそのままに、Facebookキャンバスへの遷移が可能になりました。
・オーガニック広告素材をストーリーズ広告に再利用可
カメラで撮影した素材などを、広告として再利用することができるようになりました。パワーエディタや広告マネージャ内に永久保存することも可能です。
・配信先の最適化
ストーリーズの広告は、InstagramだけでなくFacebookやオーディエンスネットワークにも配信できるようになりました。
Instagramへの広告出稿が月間で200万社を突破しました。今年3月には月間100万社だったので、その伸び率にさらにInstagramの可能性を感じます。
また、コンテンツの中では特に動画が伸びており、ユーザーの動画投稿数も視聴時間も大幅に増えています。これに比例する形でユーザーのInstagram利用時間も伸びているため、ビジネスには欠かせない存在であると言えるでしょう。
出典:Instagram Business「Instagramへの広告出稿が月間200万社を突破」
先述の「タイアップ投稿」をより使いやすくしInstagram内のPR活動をよりユーザーに理解してもらえるよう、ブランドコンテンツツールが、さらに多くのインスタグラマーに提供できるようになりました。
また、企業は投稿のインサイトをより詳細に長期的に調査できるようになります。今までより多くのインスタグラマーが自分たちのファンにPRであることを明示できるため、ユーザー・インスタグラマー・企業の三者間で、より透明性の高い関係を築くことができます。
以上、FacebookとInstagramの2017年アップデート情報をピックアップしてまとめました。さすが世界で戦っている媒体なだけあってアップデート情報が多いですね。FacebookもInstagramも、動画広告やブランドとユーザーの透明性に力を入れていることが覗えます。
後編ではTwitterとLINE Ads Platformについてもまとめているので、是非チェックしてみてください。