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2019.06.07

五十嵐 和希

INTERNET ADVERTISING

知らなきゃ損! 今すぐ理解したい動画広告の規格「VPAID」

WRITER

五十嵐 和希

株式会社PLAN-B システム開発本部 PDMチーム プロダクトオーナー

2013年中途採用でPLAN-Bに入社。東日本エリアの営業マネージャーを経て、2017年にビジネス開発ユニットを立ち上げ、オウンドメディア運用と事業開発を行う。その後、2018年よりJuicer事業部へ異動。自社開発DMP「Juicer」の販売戦略を中心としたマーケティング活動に従事。現在はPDMチームにてプロダクトオーナーとして新規事業の立ち上げを行っている。

目次
    1. 動画広告の成果向上に欠かせない「VPAID」とは?
    2. 「VPAID」のメリット
      1. 01 : より高度な効果測定
      2. 02 : インタラクティブなクリエイティブ表現
    3. 「VPAID」の始め方
      1. STEP1 : 通常通り動画を制作する
      2. STEP2 : 動画をVPAID対応の動画プレイヤーで再生する
      3. おまけ:インタラクティブ動画を作成・配信できる「EICHI ビデオコマース」
    4. 「MRAID」についても理解しよう!
    5. まとめ

近年、多くの企業が活用に乗り出している動画広告。それを裏付けるように、2017年の動画広告費は前年比141%に達すると予測※1され、想定を上回る勢いで成長しています。

このように動画広告の存在感がますます高まる今、マーケティング成功のためには、動画広告の正しい理解を導き、施策に取り入れていくことが重要です。

そこで今回は、動画広告の成果向上で欠かせない「VPAID」についてご紹介。そのメリットや始め方など、基礎知識を余すことなく解説します。動画広告の成果向上を目指す方は、ぜひご覧ください。


動画広告の成果向上に欠かせない「VPAID」とは?

「VPAID(ブイペイド)」とは、Video Player Ad-Serving Interface Definition(動画プレイヤー広告インターフェース定義)の略称で、動画広告の規格(フォーマット)の一種を指します。

米国のインタラクティブ広告業界団体のIAB(インタラクティブ・アドバタイジング・ビューロー)によって2012年にはじめて使われました。

では、そもそも動画広告の規格とは何なのでしょうか?

簡潔に表現すると、ビデオプレーヤー上の動画広告に対して指示を与えるルールのこと。ビデオプレーヤー上で再生される動画広告は、このルールに則って指示を与えられ、再生する広告の選択、広告の長さや表示タイミングが指定されます。

長らく「VAST(バスト)」が動画広告の標準規格でしたが、効果測定と広告表現の面でそれぞれ大きなメリットがあることから、近年では動画広告の最適化や成果向上を目指す上で欠かせないものとして「VPAID」への注目が高まっています。

VASTとVPAIDの違い


「VPAID」のメリット

「VPAID」には、効果測定と広告表現の面で大きなメリットがあるとお伝えしましたが、具体的にどのようなものになるのでしょうか?

メリット

01 : より高度な効果測定

「VPAID」を用いることで、動画広告の効果測定がより詳細に行えるようになります。

これまで「VAST」でも指標として取れていたクリック数/インプレッション数/再生数/中間まで再生された回数/視聴完了回数/一時停止・ミュート解除数などに加え、特に最近課題になっているビューアビリティ(総インプレッションに対して広告が見える状態で掲載されている割合)やアドフラウド(botによるクリックや閲覧のこと)の計測も可能になります。

単純な数だけではなく、ちゃんと視聴者に届いているかを正確に測れるようになるので、より精度の高いPDCAサイクルを実現できます。

02 : インタラクティブなクリエイティブ表現

もう1つのメリットが、豊かでインタラクティブなクリエイティブ表現が可能になることです。これまでの動画表現では、視聴者は動画を観るだけで、次のアクションにつながりにくいといった課題がありました。

例えば「VPAID」なら、動画の再生中に出現したボタンをクリックすることで、今見ている動画を縮小し別のWebページへの導線を同じ画面上に選択肢として表示することなども可能です。

その他にも、SNSのシェアボタンやアンケートを配置することも。より視聴者に「自ら次のアクションを起こしてもらう」仕掛けを作れるようになるのが、これまでとの最大の違いです。

インタラクティブな動画

以上2つの面からメリットをご紹介しましたが、動画広告の効果を最大化するには、マーケティングの視点から「視聴者にどんなアクションをしてもらうのか」を念頭に置いたプランニングと、精度の高いPDCAサイクルの実現が欠かせません。

つまり、動画広告で成果を上げるためには「VPAID」への対応はとても有効な手段なのです。


「VPAID」の始め方

では「VPAID」を始めたい場合、どうすれば良いのでしょうか? そのステップを簡単にご紹介します。

VPAIDの始めかた2STEP

STEP1 : 通常通り動画を制作する

「VPAID」に対応した動画を制作する場合も通常の動画と同じファイル形式が利用できるため、このときに何か特別な手順はいりません。しかし、通常の動画よりも表現の自由度が増してリッチな動画にできる分、企画費などが高くなる傾向にあります。まずは自社の希望していることを実現するにあたってどれくらいの予算が必要か制作会社に確認してみましょう。

STEP2 : 動画をVPAID対応の動画プレイヤーで再生する

これまでの手順で制作した動画を再生するには、動画プレイヤー側も「VPAID」に対応している必要があります。中には対応していないところも少なくないので、「VPAID」が再生可能かどうかをしっかり確認するようにしましょう。

おまけ:インタラクティブ動画を作成・配信できる「EICHI ビデオコマース」

こちらの「EICHI」は電通ダイレクトフォース社が提供する動画マーケティングプラットフォームです。本記事でご紹介したようなインタラクティブ動画を簡単操作で作成でき、且つ作成した動画を広告配信にのせることもできてしまうとのこと。

このような手軽なツールの登場により、ますます動画広告市場は成長の一途を辿りそうですね。


「MRAID」についても理解しよう!

これまで動画広告の規格について触れてきましたが、ここでは広告出稿をしているマーケッターがもう1つ押さえておくべき「MRAID」についてご紹介します。

「MRAID」とは、モバイルアプリに配信されるリッチメディア広告のAPIのことを指します。最大のメリットは、多くのパブリッシャーのモバイルアプリに横断的に広告掲載できるようになることです。

広告タイプもリッチメディアバナー広告をはじめとしていくつか存在し、プレターゲティングも可能。モバイルの伸長が著しい今、こちらへの対応も外せないでしょう。 


まとめ

今回は、「VPAID」の基礎知識から導入方法までを解説しました。

サイトの動作が遅くなるなどのデメリットもありますが、今後動画広告への取り組みが本格化していく中で、「VPAID」の採用は欠かせないものになると考えられます。

一部ご紹介したような便利なツールも存在しているので、ぜひ活用し、今すぐ取り組んでみることをおすすめします。