
【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2021.06.10
Facebook広告は、ユーザーの細かいプロフィール情報をもとに、精度の高いターゲティングが可能になる広告配信サービスです。
商品やサービスに近いカテゴリーに興味関心があるユーザーをターゲットにすることで、より効果的なアプローチが期待できるのです。
しかし、複数の手法や、細かい設定があるからこそ、どのように利用すれば良いのか分からないという方も少なくはありません。
Facebook広告では、目的に合った手法や設定を選んで広告配信することがポイントになります。
この記事では、Facebook広告におけるターゲティングの種類や設定方法、効果を上げるターゲティングのポイントなどをご紹介します。
Facebook広告の仕組みなど、詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
Facebook広告は、ユーザーの細かなデータベースから、精度の高いターゲティングが可能になるのが大きな特徴と言えますが、そのアプローチの方法も様々です。
Facebook広告におけるターゲティングの種類は、以下の3つがあります。
それぞれの特徴やメリットを把握し、達成したい目的に合った広告配信を行うことで、より高い広告効果が期待できます。
この3つのターゲティングについて、詳しく解説していきます。
コアオーディエンスとは、ユーザーがプロフィール上で公開している基本情報や興味関心、さらにはWeb上での行動履歴など、選択できる項目が多いのが特徴です。
Facebookのユーザーは基本的に実名で登録しているので、その情報の信憑性は高いものになります。
コアオーディエンスを構成する要素は、以下の3つがあります。
広告を出したい商材に近いカテゴリーに興味関心のあるターゲットを細かく指定できます。
ユーザーが登録している基本情報には、年齢や性別、出身地や言語などがあります。
おおまかなターゲットを決めるためのものです。
特定の住所を設定した場合、半径1~80キロの範囲でエリアを指定することもできるので、地域性に重点を置いたターゲティングも可能になります。
詳細ターゲットでは、「利用者層」「趣味・関心」「行動」「その他のカテゴリ」などから選択できます。
興味関心へのアプローチは、ユーザーが投稿した記事や、「いいね!」したページなどからカテゴライズされます。
また、利用者層については、「学歴」「世帯年収」「ライフイベント」「子供の有無」「交際ステータス」「仕事」など、ユーザーが設定した情報が利用されます。
「つながり」とは、FacebookユーザーがFacebookのページやアプリ、イベントなどで、どのようなアクションを起こしたかに基づき、ターゲティングに反映させられるものです。
例えば、自社のFacebook投稿に対して「いいね!」をしているユーザーには、すでに認知されている可能性が高く、広告によってさらなるアプローチが可能になります。
コアオーディエンスを構成する多くの要素を用いて、詳細ターゲティングの場合は複数を選択したり、両方または片方が一致しているユーザーをターゲットにするなど、掛け合わせ方法が選べます。
これらの掛け合わせパターンを変えることで、ターゲット層の幅を調整することができるのです。
掛け合わせのパターンは、主に以下の3つがあります。
OR設定では、選択した項目に対して、いずれかの条件に一致するユーザーをターゲットとする方法です。
複数のカテゴリーに対して興味関心のあるターゲットへ広告配信ができます。
ターゲットを絞りすぎないので、幅広いユーザー層にアプローチが可能になります。
AND設定は、選択した項目の両方に一致しているユーザーをターゲットとする手法です。
広告を出したい商材への興味関心がより深いユーザーに絞り込んでアプローチできます。
ユーザーの欲求に一致しやすいので、高い広告効果が期待できます。
除外設定では、特定の条件に属するユーザーを除外してターゲティングを行いたいときに有効です。
ターゲットにしたいユーザーが求めていないであろう項目を除外することができるので、うまくいけばダイレクトなアプローチが可能になります。
しかし、意図せずターゲット層が広がってしまったり、逆に狭まってしまったりする可能性もあるので、注意が必要です。
カスタムオーディエンスは、Facebook上のページやアプリで、実際にWebサイトへのアクセスや商品、サービスなどを利用したユーザーへのターゲティング手法です。
自社の顧客や見込み客に対して広告配信ができるので、効率的にアプローチできます。
ウェブサイトカスタムオーディエンスは、特定のWebサイトページに訪れたFacabookユーザーの情報を照合しターゲティングを行うことができます。
例えば、「ページにアクセスしたけれど購入していない」「ページにアクセスした」などルールを決めてそのユーザーに適したアプローチを行うことができます。
アプリアクティビティカスタムオーディエンスは、求めるアクションをアプリ内で実行する可能性が最も高いユーザーにターゲティングを設定することができます。
など特定のユーザーにターゲティングしたり、逆に除外をすることが可能です。また、「一定の金額をアプリ内で購入したユーザー」やデバイスなど細かい設定を行うこともできます。
顧客リストのカスタムオーディエンスは、自社で保有している顧客の名前や電話番号、メールアドレスなどの情報を、Facebookのユーザー情報と照合してオーディエンスを作成する方法です。
既存の顧客に対して、リピートを促したり別商品を紹介するなどの広告配信を行いたい場合に有効です。
エンゲージメントカスタムオーディエンスは、Facebookのコンテンツにアクションしたユーザーをターゲットにしたものです。
Facebook上で動画を視聴したユーザーや、広告、イベントなどにアクションしたユーザーをリスト化します。
類似オーディエンスとは、作成済みのカスタムオーディエンスを指定して、そのリストに含まれるユーザの共通点を探し出し、興味関心が近い他のユーザーを対象に広告を配信する手法です。
共通点が多いユーザーを1~10%の間で指定でき、数値が低いほど類似度の高いユーザーに絞ることができます。
ソースになるオーディエンスに100人いれば、類似オーディエンスが作成可能ですが、少なすぎると類似性を判断しにくくなる可能性があります。
Facebookのビジネスヘルプセンターでは、ソースオーディエンスは1,000人~50,000人が推奨されています。
Facebook広告を配信するとき、どのような目的を達成したいかで、オーディエンスの選び方が異なります。
主に広告を出す目的になる、以下の4つのパターンからおすすめのオーディエンス掛け合わせ例をご紹介します。
指定したいターゲット層からの認知度を上げたい場合は、「コアオーディエンス」がおすすめです。
コアオーディエンスでは、Facebookユーザーの性別や年齢、所在地や興味関心など、細かい指定ができるので、想定しているターゲットに合わせてアプローチできます。
また、「OR設定」や「AND設定」などを活用することで、よりターゲット層を絞って効果的にアプローチできます。
顧客のリピート率を上げたい場合には、「カスタムオーディエンス」が効果的です。
カスタムオーディエンスでは、実際に商品やサービスにアクションをおこした顧客を対象に広告を配信できるので、他の商品やサービスへ誘導しやすくなります。
また、カスタムオーディエンスの中の、ウェブサイトトラフィックによって、Webページ上で商品を買い物カートに保留にしたままにしている顧客にもアプローチが可能です。
Web上ではなく、実店舗への来客を獲得したい場合には、「カスタムオーディエンス」と「コアオーディエンス」の両方を利用しましょう。
カスタムオーディエンスのオフラインアクティビティで、実際に店舗にアクションのあった顧客にアプローチし、コアオーディエンスでは、ユーザーの所在地情報から地域を絞って広告を配信することができます。
Webサイトやアプリにおける、ユーザーの具体的なアクションを促したい時は、「類似オーディエンス」を活用しましょう。
類似オーディエンスでは、現在の顧客層に近いユーザーへ広告が配信されるため、効率的にアプローチできます。
Facebook広告のターゲティングは、Facebookビジネスマネージャーにログインして行います。
ここからは、Facebookターゲティングの設定方法をご紹介します。
Facebookビジネスマネージャーのアカウントを所持していない場合は、新規登録します。
ログイン後、メニューを開いて、「オーディエンス」を選択します。
コアオーディエンス、カスタムオーディエンス、類似オーディエンスから、広告を出稿したい目的に合うオーディエンス作成方法を選択しましょう。
それぞれのオーディエンスの設定方法やポイントをご紹介します。
コアオーディエンスは、「保存済みのオーディエンスを作成」からオーディエンスを作成できます。
Facebookユーザーの基本情報である、年齢や性別、所在地などを入力しましょう。
ポイントは、編集画面の右側の「絞り込み条件におけるオーディエンス」のボリュームを、必要に応じて調節することです。
ボリュームが大きすぎると、広告効果を検証しにくく、逆に小さすぎると広告の効果が出ないことがあります。
カスタムオーディエンスは、ターゲット設定欄にあるカスタムオーディエンスから「新規作成」を選択し、「カスタムオーディエンス」のページから設定します。
画面の表示に従って、ウェブサイトやカスタマーリストにおいて、顧客情報のアップロードなどを行います。
カスタムオーディエンスは、類似オーディエンスのソースにもなるので、カスタマーリストなど自社のソースをしっかりと設定しておくことがポイントです。
類似オーディエンスは、ターゲット設定欄のカスタムオーディエンスから「新規作成」を選び、「類似オーディエンス」を選択して設定します。
共通点の多いユーザーを1~10%の間で指定し、類似度を上げたり、リーチ幅を広くしたりなどの調整が可能です。
複数の類似度で作成する場合、類似度が重複しないように設定すると、広告効果をしっかり検証できるのがポイントです。
Facebook広告において、成果につながるターゲティングを行うには、いくつかのポイントがあります。
以下の4つのポイントをおさえることで、効率よく広告の費用対効果を上げることができるでしょう。
新しくターゲットを設定するたびに、オーディエンスを作成しなおすのは大変な作業です。
そのため、作成したオーディエンスを名前を付けて保存しておくと、他の機会にも活用できるのでおすすめです。
特に、配信エリアが細かくてその都度ターゲットを選択しなければならない場合や、除外したいオーディエンスリストが多い場合などに役立ちます。
コアオーディエンスにおいて、性別や年齢などの基本情報は必須になりますが、興味関心や利用層などを細かく設定しすぎないのがポイントです。
広告を配信するときのターゲティングは、あくまで自社による想定のもとで行われます。
広告配信後、実際に効果の出ているユーザー層は、想定していたターゲットとは一致しない場合も考えられます。
また、Facebookにおける仕事や交際状況などのプライベートに関わる情報については、公開していないユーザーも多いので、ターゲットになりうる層を除外してしまうことにもなりかねません。
複数のオーディエンスを作成するときには、それぞれの属性が重複しないように設定するのがポイントです。
オーディエンスの内容が重複していると、ユーザーもかぶってしまうので、自社の広告同士で競合してしまい、結果的に広告の成果が落ちることもあります。
似たようなオーディエンスを複数作成しないことは大切ですが、異なる属性のオーディエンスであれば、広告セットを分けて同時に広告配信することをお
すすめします。
オーディエンスごとの反応率から、どれが一番コンバージョンにつながっているかを検証することができるからです。
一つのオーディエンスから、広告配信しつつ改善していくよりも、効率的に早く広告効果を得られやすいのです。
Facebook広告では、どんなターゲットやユーザーにアプローチしたいかによって、ターゲティングの方法が異なります。
それぞれの特徴をは把握して、広告の目的に合うターゲティングを選ぶことで、効率的に広告を配信することができるのです。
また、ターゲットの範囲やオーディエンスの属性などにも注意して、効果につながるターゲティングを目指しましょう。