5分で分かるLINE Ads Platformの運用ノウハウと最新動向

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基本的に運用代理店によって販売されているLINE Ads Platform(以下LINE Ads Platform)ですが、どんな運用をしているのか気になる方も多いと思います。

弊社でもそんなお声をいただいたので、今回運用の流れをご紹介することで少しでも皆さまのお役に立てればと思います。


LINE Ads Platformの運用とは?

LINE Ads Platformとは

LINEタイムラインとLINEニュース上に広告配信ができる運用型広告です。

LINE Ads Platformを通してLINE内での高いMAU*を誇るTimelineとLINE NEWSへの配信がワンストップで可能になります。

また、LINE Ads Platformを通して、1,000を超える優良メディアネットワークであるHikeNetworkにも広告配信が可能です。現在は、認知施策、サイト遷移、アプリダウンロード、LINE@や公式アカウントの友達追加施策として注目を集めています。

MAU*:月あたりのアクティブユーザーのこと


運用方法~アカウント開設-開始まで〜

【1.アカウント開設】

配信開始が決まると、LINE側で申込審査が行われます。ここでは、LINE側が配信予定のLP審査、LINEIDの確認、アカウントとIDの紐づけを行っており、通常で5営業日程かかります。(日数は前後します。)


【2.アカウント構成】

広告配信目的に応じて、KPIの設定、ターゲットユーザーの設定を行います。ターゲットユーザーに応じて、アカウント構成にてユーザー属性/地域を設定します。構成の立て方によって成果の差がうまれやすいため、アカウント構成は非常に重要です。


【3.広告訴求軸の設定】

ターゲットが決まると、テキスト/クリエイティブでの訴求軸を決定していきます。

LINEのアルゴリズムでは広告毎に評価が行われるのですが、評価の良いものに90%配信が集中するような極端な差が出るため、差が出た段階で広告を次々に検証できるよう訴求軸を予め考えています。

案件にもよりますが、LINE Ads Platformの場合、表示回数がおおよそ15,000~20,000回あたりに到達した段階で複数のテキスト/クリエイティブ間で差がつくため、多くの検証が可能です。


運用方法~配信開始をしてからの流れ~

主に入札調整、クリエイティブ/テキスト検証を行います。


【入札に関して】

残念ながら、今の管理画面上では時間毎の入札調整を行うことができません。そのため、一日で配信可能な入札単価を探りながら均等に配信できるよう調整を行っています。


【クリエイティブ/テキスト検証に関して】

まずは、クリック率の最大化(アカウント設計時に理想値を設定)を目指します。

クリック率の高い訴求を分析して次の広告作成に反映させていきます。LINE Ads Platformでの広告評価はクリック率が中心となっているため、コンバージョンが1件出る広告でも配信規模が極端に少なくなる事があります。

まずクリック率の最大化を目指すのは、2つの理由があります。

  • クリック単価を抑える。
  • アルゴリズム上評価され、表示回数を増加する。

しかし、クリック率だけ高くても、コンバージョンに至らなければ意味がないため、アカウントごとに停止ルールを定めています。

シンプルな例をだすと、獲得単価が20,000円の案件であれば、広告を20,000円分配信してもコンバージョンがない場合は停止し、新しい訴求軸の広告を配信するというルールです。(目標設定はターゲティング毎にも異なるので、このルールは少し複雑化します)


レポートで気をつけていること

大切なことは1点です。当たり前なことなのですが、数字以外の情報を伝えるということです。

レポートを出す際、

  • 他と比較するとこのクリエイティブはクリック率が〇〇だから悪かった。
  • このLPは別LPと比較してコンバージョン率が△△だから悪かった。

等の数値情報を細かく伝えられるだけ、ということが多いのではないでしょうか?

数値の報告も大切ですが、その数値から何が仮説立てられるのか、それをどのように施策に活かすのかを説明することが大切です。

例えば、

■専門学校の案件の場合

  1. 制服を着た女子高生が微笑んでいるクリエイティブ
  2. 制服を着ていない二人の10代の女の子が微笑んでいるクリエイティブ

結果:Aの方がクリック率/成約率が共に高かった。
考察:”制服を着ている女子“のクリエイティブを見せることでターゲティングが絞れてクリック率/コンバージョン率がほかと比べて上がったのではないか。

■アパレルECの案件の場合

  1. 商品数は少ないが、1つ1つの商品を大きく見せている動画
  2. 商品数は多いが、1つ1つは小さくなってしまっている動画

結果:A、Bでクリック率は大差ないものの、Aのほうが成約率が3倍程高かった。
考察:商品を1つずつ大きくみせることで、購入したい商品を見つけているため成約率が高くなりやすいのではないか。

最低でもこれらの考察まで説明して、立てた仮説を元に次の施策を報告していきます。

ときにはクライアントの知見からも意見をいただくこともあり、共同で仮説を立てながら進めることもあります。実際商材に一番詳しいのはクライアントなので、意見をいただけると非常に参考になります。

数値からしか判断できない内容でも、ユーザーは何らかの感情を抱いて行動に至っています。そのため、運用者は数字の分析とともに、ユーザーの考えを仮説として次の施策にいかしていかないといけません。

そのため、どういう結果から何がわかり、今後どうしていくのかを、定例会では報告しています。


LINE Ads Platformで結果を出すための3つのポイント

全広告共通のユーザー理解の大切さ

マーケティング全般で大切なことかもしれませんが、LINE Ads Platformにおいてももちろん重要です。

特に、FacebookやInstagramと違い、ターゲティング精度がまだ高くないため、クリエイティブ/テキストで何を伝えたらターゲットにささるか、を第一に考え検証していく必要があります。

また、ユーザー理解を深めることでLINE Ads Platformよりも他の媒体の方が目的にあっているのではないか、と提案をさせていただくことも可能なので、一番重要なポイントです。


クリエイティブの使い分け(動画/静止画)

LINE Ads Platformの面はHikeを除き3つの面に出ます。

  • LINEタイムライン
  • LINE NEWS
  • アカウントメディア

引用:「正方形画像クリエイティブ案内資料_1.0.0v.pptx」

割合は先程も少しご紹介しましたが、動画はタイムラインのみ、静止画になるとほとんどはNews/アカウントメディアへの配信が中心です。

特に、静止画でNews面に掲載される場合は、ディスクリプションの部分が見えない、かつ画像もかなり小さくなるため、配慮が必要です。

タイトルにシンプルかつターゲットにささるキャッチコピーをいれ、動画も大きめでわかりやすいものにします。静止画/動画ではユーザーが注目する点が異なるので、それを意識した広告を検証していくことで改善することが可能です。


訴求内容の使い分け(テキスト)

クリエイティブでも検証を行いますが、PDCAを回しやすいためテキストでより多くの訴求軸検証を行います。予め目標数値/期限を設定しますが、よりユーザーの視点にとまるテキストを発見するまで、検証軸を変更しています。


LINE Ads Platform運用者が注目のアップデート情報

近況のアップデートでは、ブランドリフト広告/リーチ&フリークエンシーがありますが、最低出稿額等制限があるため、ここでは誰でも使用可能な新情報を紹介します。※詳しくはお問い合わせ下さい。


1080×1080ピクセルのクリエイティブ配信が可能に

8/1よりTimeline面にて1:1(1080×1080ピクセル)の設定が可能となります。

今までは、LINE面配信の静止画では1200×680ピクセルの横長なクリエイティブしか配信できなかったものが、8月1日からは1:1のクリエイティブの配信が可能になります。テキストも画像の下に表示されるようになるので、Instagramの広告と仕様が似ています。

画像サイズが追加されるだけでなんですが、下記2点に注目をしています。

  1.  静止画だけどタイムラインに100%配信可能に!
  2.  クリック率が高くなる可能性が高い!

広告サイズ

引用:「正方形画像クリエイティブ案内資料_1.0.0v.pptx」


【1.静止画だけどタイムラインに100%配信可能に!】

LINENEWSの枠には動画が配信できないため、静止画の割合はLINENEWSによる傾向があります。

配信割合では、タイムラインに掲載される7割以上は動画が占めており(※入札にもよりますが)、残りの枠を静止画が取り合っている状況になります。

そんな中、1080×1080ピクセルのクリエイティブはタイムライン上にしか掲載されませんので、動画を作成できない方でも手軽にタイムラインでの検証が可能です。


【2.クリック率が高くなる可能性が高い!】

タイムライン上では、LINE@や公式アカウント上の投稿、他のメディアの投稿が目立ちますが、それらは正方形のクリエイティブor動画を活用しているケースが多いです。

そのため、正方形のクリエイティブの方が投稿に馴染みやすく、クリックを誘発することが可能です。クリック率が高まると、クリック単価も抑えられる傾向に有るため、費用を抑えてサイトへの流入を促進できます。


LINE Ads Platform経由からのみのコンバージョンユーザーリスト作成が可能に

今までは運用者がコンバージョンページをリタゲリストに追加して、広告配信上で除外や追加を行っていましたが、これからはデフォルトでコンバージョンユーザーリストが管理画面に追加されます。

LINE Ads Platform経由からコンバージョンしたユーザーのリストになるため、LINE Ads Platform以外の媒体からコンバージョンしたユーザーとLINE Ads Platformからコンバージョンしたユーザーを区別してターゲティングする場合に活用が可能です。


まとめ

LINE Ads Platformは他のSNSに存在しない人たちにリーチできる広告です。しかし一歩間違えると、リーチはしているけれどもユーザーがCV地点にいたらない、、、なんてことも。

ターゲティング精度が高くない分、ユーザー像を明確にし、クリエイティブ/テキストでターゲットに訴求していくことが大切です。

私の所感ですが、LINE Ads Platformはターゲットによって訴求分けできる純広告のイメージです。トラフィックが多い分、”どう声をかけるか”が非常に重要な広告です。

CPF課金型広告(友達追加毎の課金形態)も開発中とのことで、これからできることがより増えていく媒体です。