2021.11.05

南 春花

INTERNET ADVERTISING

Googleが推奨する、レスポンシブ検索広告とは?

WRITER

南 春花

株式会社PLAN-B ADコンサルティング事業部 東日本DMSユニット マネージャー

2017年度新卒入社。入社から一貫して、デジタル広告の運用やマーケティング全般を支援するコンサルティング、インハウス化支援を担当。ブライダル業界やアパレル業界、toB業界のお客様など幅広い業種の担当経験あり。

目次
    1. 2022年6月には、拡張テキストが新規で作れなくなる・・!?
    2. レスポンシブ検索広告は、最大2,730通りの広告文を一回で作れるツワモノ
      1. 広告フォーマット
      2. 導入のメリット
      3. 設定方法
      4. 推奨設定
    3. 今、検索市場では、新しい検索クエリが毎日15%生まれている!
    4. 拡張テキストがなくなる未来に向けて、運用者はどのように備えるか?

2022年6月には、拡張テキストが新規で作れなくなる・・!?

Googleから突然このような通知が来て、焦った広告運用者の方は多いのではないでしょうか?

重要
・2022 年 6 月 30 日より、拡張テキスト広告の作成および編集はできなくなります。
・ただし、以降も拡張テキスト広告の配信は継続され、掲載結果のレポートも確認できます。
・また、拡張テキスト広告の一時停止や再開、必要に応じて削除も行うことができます。
・Google では、レスポンシブ検索広告への移行を強くおすすめしています。

引用元:Google広告ヘルプ

拡張テキスト広告は、長年慣れ親しんだ、検索広告のフォーマットですが、2022年6月をもって、新規で作成することができなくなってしまいます。

レスポンシブ検索広告のフォーマットが登場して以来、確かにGoogle広告では、かなり推しプロダクトとして、推奨されていましたが、とうとう、強制的な完全移行が進められようとしています・・!

この記事では、レスポンシブ検索広告をもっと使いこなしたい!という、広告運用者のみなさんに向けて、拡張テキスト広告との違いを交えながら、レスポンシブ検索広告の活用方法について、説明していきます。

レスポンシブ検索広告は、最大2,730通りの広告文を一回で作れるツワモノ

広告フォーマット

まずはレスポンシブ検索広告のフォーマットについて、解説します。


拡張テキストと違い、最大15この広告見出しと、4つの説明文を設定でき、広告ごとに、最大3つの広告見出しと2つの説明文が選ばれ、異なる組み合わせや順番で表示されます。つまり、1つの広告アセットを作成するだけで、最大2,730通りの広告文の組み合わせを作ることができます。

導入のメリット

Googleは、レスポンシブ検索広告のメリットをこのように語っています。

レスポンシブ検索広告では、より豊富なテキストを使って、ユーザーに関連性の高いメッセージを表示する広告を作成できます。
レスポンシブ検索広告の作成時に複数の広告見出しと説明文を入力しておくと、
その後 Google 広告によってさまざまな組み合わせが自動的にテストされ、掲載結果が最も高い組み合わせが使用されます。
レスポンシブ検索広告では、広告のコンテンツと見込み顧客の検索語句との関連性が高まるように調整されるため、キャンペーンの掲載結果の向上を見込めます。

引用元:Google広告ヘルプ

つまり、拡張テキスト広告との違いは、複数の広告見出しや説明文を入れることができるという点であり、

その結果、

・検索語句との関連性の高い広告文をつくることができる(ユーザーにクリックしてもらいやすくなる)
・検索語句と広告の一致率が高めることができる(より多くのユーザーの、目に触れる機会が増える)

と言えるでしょう。

その他にもこのようなメリットがあります。

デバイスの幅に適応した柔軟な広告が作成されるため、さらに広いスペースを使って見込み顧客にメッセージを伝えられます。
・複数の広告見出しと説明文のオプションを入力すると、ユーザーに最も関連性の高い組み合わせの広告が自動的に表示されるため、時間を節約できます。
・広告見出しと説明文は、ユーザーの所在地やよく訪れる場所、または関心を示した地域に合わせてカスタマイズできます。

引用元:Google広告ヘルプ

設定方法

実際の作成手順です。

拡張テキストを作成するときと同様に、広告の項目から「+」ボタンで作成できます。ちなみに拡張テキスト広告は、既にエディターからでしか、入稿ができない仕様になっています。

レスポンシブ検索広告の入稿方法01

最終ページのURLや見出し、説明文を必須で入れる点に関しても、数は違いますが、拡張テキストと同様です。

レスポンシブ検索広告の入稿方法02

一通り設定が完了したら、「広告の有効性」の項目を見てみましょう。
事前に設定した広告の内容を、Googleが評価をしてくれます。

広告の有効性について

「低い」評価だからといって、コンバージョンが全く取れないという訳ではありませんが、広告文を差し替えるきっかけや、もっといい表現が他にないかなど、あと一歩思考を踏ん張らせるきっかけになります。

推奨設定

基本的に、拡張テキスト広告を作るときと同様で、誰に、サービスや商品の、どの側面を伝えるのか?を決め、表現するという点では変わりがありませんがどのような組み合わせで表示されるかが、事前に分からないという仕様を考えると、どんな組み合わせでも、意味が成り立つように言葉を選ぶなど、拡張テキスト広告で意識しなくてもよかった部分を、考える必要があります。

Googleが推奨しているポイントはこちらです。

・どんな組み合わせでも意味を成すように

・見出しを5こ以上用意

・自動の組み合わせの妨げにならないように、同じまたは類似したフレーズを使わないこと

・2つ以上の見出しに、キーワードを含める

・キーワードを含まない見出しも、3つ以上つくる

・割引や特典、問題の解決策、配送や返品の情報を強調

・長さの違う見出しを作る

・説明文は2つ以上

・固定を使う場合は、各位置に見出しと説明を2~3個選ぶ

引用元:Google広告チュートリアル:効果的なレスポンシブ検索広告を作成する

見出しを5個以上用意したり、同じようなフレーズを使わないようになど、これら推奨設定を守ろうとすると、これまで以上にサービスや商品を、どのように魅せるべきかという切り口を考える必要があります。

サービスや商品を、必要と思う人をこれまで以上に広く考え、些細なニーズをでも発見しにいくことが必要になります。

今、検索市場では、新しい検索クエリが毎日15%生まれている!

改めて、今回Googleが周知した内容をまとめると、

2022年6月30日以降、レスポンシブ検索広告は、標準の検索キャンペーンで作成または編集できる唯一の検索広告タイプになります。
つまり、拡張テキスト広告を作成または編集することはできなくなります。
ただし、既存の拡張テキスト広告はレスポンシブ検索広告と一緒に引き続き配信され、今後もそのパフォーマンスに関するレポートが表示されます。

このようなアップデートをGoogleが行った理由は、以下であると考えられます。

人々の検索方法は常に変化し、実際、毎日の検索クエリの15%は、これまでに見たことのない新しい検索になっていると言われています。
引用元:Google Japan Blog

この事実から、検索クエリを予測して、それに合う広告文を考えることが、拡張テキスト広告だけではより難しくなることが予測されます。

なので、より関連性の高い広告をより多くの人に表示できるようにするために、レスポンシブ検索広告が導入され、それを基本のフォーマットとする選択をしたと考えられます。

つまり、レスポンシブ検索広告のメリットは、ユーザーにとってのは、より自分の検索意図に対して、情報を得やすくなることであり、広告主側は、適切なクエリに対して適切なメッセージを表示するように適応する広告を配信することにより、関連するさまざまなオークションで競争するのに役立ちます。

これにより、表示機会を簡単に増やし、ビジネスのチャンスを増やすことができることになります。

このように、レスポンシブ検索広告がトレンドに沿った、攻めのアップデートであるということは、ご理解頂けたでしょうか。

拡張テキストがなくなる未来に向けて、運用者はどのように備えるか?

レスポンシブ検索広告の一番のデメリットは、明確な勝ちパターンが分からないということでしょう。要はアセット単位で、コンバージョンの獲得件数の内訳などを確認することができないからです。

その点、拡張テキスト広告では、どのようにユーザーに表示されるかが分かったうえで、コンバージョンの件数などを確認することができるので、明確な勝ちパターンというものを、見つけることができます。

広告運用をする上で、このアカウントでは、この訴求が勝てるな、という守りの要素が一つあるだけで、より多くのコンバージョンを狙える、攻めた施策を実施することができます。

なので、残りの期間で、明確な勝ちパターンを見つけるために、拡張テキスト広告を活用するのも、一つの手かもしれません。

ただし、いずれ無くなってしまう広告フォーマットであることは明白なので、早めにレスポンシブ検索広告に慣れるのが、一番よいでしょう。

その際には、この記事を役立ててもらえれば、嬉しいです!