2021.08.31

川谷 咲良

INTERNET ADVERTISING

Googleファインド広告とは?cookie規制の中で注目される広告配信フォーマット

WRITER

川谷 咲良

株式会社PLAN-B ADコンサルティング事業部 西日本DMSユニット コンサルティンググループ

大阪大学人間科学部を卒業後、2018年入社。入社から継続して広告運用をメインで担当している。現在スペシャリストとして月額1000万円以上の大型クライアントの広告運用やプランニング業務に従事している。学校、葬儀、人材、アパレル通販など幅広い業種の運用を経験した。2020年よりSEO業務にも手を伸ばし、広告、SEOを掛け合わせたマルチプロダクトのサービス提供を行うようになる。

目次
    1. ファインド広告の概要
    2. ファインド広告を実施するメリット
      1. Google保有のデータを活用できる
      2. 検索連動型広告でリーチできない層へのアプローチ
      3. 先行者利益が得やすいフォーマット
    3. ファインド広告のベストプラクティス
      1. 入札・予算
      2. ターゲティング
      3. クリエイティブ
    4. ファインド広告の実績
      1. 実績①:人材関連の企業様
      2. 実績②:食品通販の企業様
    5. まとめ

ファインド広告は2019年に利用がスタートした、Google広告の比較的新しい広告フォーマットです。

現在様々なプラットフォーム上でcookie規制が広がってきていますが、ファインド広告はcookie規制のあるなかでも成果を出せるフォーマットとして今注目されています。

今回はファインド広告を実施するメリットや、運用の際の推奨設定などについて解説していきます。

ファインド広告の概要

ファインド広告とは、Youtube、Gmailやディスカバリー面(アンドロイドスマホのみ)など、Google保有のプラットフォーム内に表示されるディスプレイ広告の一種です。

Google保有のプラットフォーム内に表示される広告なので、Googleのユーザー情報を活用することができるため、高い成果を上げることができます。(詳細な理由は後述します。)

ファインド広告を実施するメリット

ファインド広告を実施するメリットは主に以下の3つです。
・Google保有のデータを活用できる
・検索連動型広告でリーチできない層へのアプローチ
・先行者利益が得やすいフォーマット
それぞれ少し詳しく解説していきます。

Google保有のデータを活用できる

従来のほとんどのWeb広告では、cookieを用いてユーザー情報を広告媒体のシステムに転送し、その情報をターゲティングや機械学習に活用しておりましたが、昨今のcookie規制の拡大により、今までと同じようにデータを活用することが難しくなってきております。

そんな中ファインド広告では、ユーザーがGoogleアカウントにログインして利用するプラットフォームを利用しているため、Googleが保有しているユーザーの興味関心データ等を活用することができるます。このためターゲティング精度が高く、高いパフォーマンスを発揮しやすいです。

検索連動型広告でリーチできない層へのアプローチ

ファインド広告では、「カスタムオーディエンス」という機能を用いることで、「特定のキーワードで検索したユーザー」へのアプローチが可能です。関連するキーワードで検索したことがある=興味関心が強いユーザーへのアプローチとして非常に有効です。

カスタムオーディエンスという機能自体は他のフォーマットでも使用することが可能ですが、特定のキーワードで検索したユーザーをターゲティングする場合、Youtube広告やファインド広告においてのみ「Googleサービス内で」検索したことがあるユーザーが対象となります。

先行者利益が得やすいフォーマット

ファインド広告は検索連動型広告やディスプレイ広告と比較して新しいフォーマットです。そのため、まだ出稿している企業も少なく、先行者利益が得やすいと考えられます。

逆に言えば、今後ますます出稿する企業が増えてくると限られた広告枠に対して出稿したい企業が増えるため、競争が激化し、クリック単価等が高騰する可能性もあります。人生で一番若いのが今日であるのと同じように、今を起点にした時間軸で最も競合が少ないのは今なので、「今」始めることで大きなメリットを享受できると考えられます。

ファインド広告のベストプラクティス

続いて、実際に運用する際にどのような設定をすればよいのかのベストプラクティスをご紹介します。

基本的にこの推奨設定を守れば成果が出やすいとされていますが、あくまで、「推奨」設定であり、どの広告主様にも必ずあてはまるというわけではないため、成果に応じて柔軟に対応していくことが大切です。

入札・予算

初動で成果が出ないと予算を変えたくなってしまいがちですが、基本的にはデータ量が集まりやすい入札価格、日予算に設定することが重要だとされています。

予算/日:目標CPAの5倍~10倍
入札戦略:目標コンバージョン単価・コンバージョン数最大化
入札価格:目標コンバージョン単価の場合、ディスプレイ広告と同じコンバージョン単価に設定
学習期間:配信開始後14~30日間は変更を加えずに経過観察。

筆者の経験上配信初期は特に、設定した日予算の2倍ほど配信されたり、コンバージョンにつながりづらかったりと不安定な動きをすることが多いですが、徐々に配信量が抑えられ、コンバージョン単価も設定したものに近づいてくるということが多いです。

広告代理店の方は、このようなこともあらかじめ広告主様にお伝えしておくと良いかもしれません。

ターゲティング

前述の特定のキーワードを検索したユーザーを抽出できる「カスタムオーディエンス」が最もおすすめです。また、リストの数が10万以上と十分な場合はリターゲティングリストへの配信も効果的です。

リストの数が少ない状態でリターゲティング配信を行うと、サイト訪問者をさらにプラットフォームで絞り込むことになり、ユーザーの数が少なくなるため、クリック単価が高くなり、効果が見合わないことも多いようです。

クリエイティブ

広告感の強い画像ではなく、シンプルで配信面になじみやすい画像のほうが効果が出やすいとされています。また、テキストを含まない、かつ商品の利用シーンがわかる画像が推奨です。

よく躓く点として、「CTAボタン」のある画像は審査に落ちるためNGです。通常のディスプレイ広告で使用している画像をそのまま転用しようとした場合などは特に、この点に注意が必要です。

そもそも通常のディスプレイ広告とファインド広告では成果の出やすいクリエイティブが異なるため、ファインド広告用のクリエイティブは別途用意をすることがおすすめです。

クリエイティブの改善についてですが、配信ボリュームにもよりますが、配信開始から約2週間ほどで以下のようにアセットに評価がつきはじめます。

「良」「最良」という評価がついたものは残し、それ以外のものは差し替えるなどの対応をすることで、PDCAを回していくことが必要です。

ファインド広告の実績

実績①:人材関連の企業様

人材関連の企業様で検索広告とディスプレイ広告を長らく運用しており、新たな手法としてファインド広告を開始をしました。通常配信のリターゲティングよりもCPAが安く、アカウント全体のコンバージョン数も伸ばすことができました。

実績②:食品通販の企業様

リスティング広告を実施している企業様で、通常の検索広告やリターゲティング広告のみの配信では頭打ちになっていた時期にファインド広告を開始しました。アカウント全体でのコンバージョン数を増やすことができました。

まとめ

ファインド広告は、cookie規制のなかで広告成果を上げるために必須と言っても過言ではないフォーマットです。

「成果が出なかったら施策を停止する」というよりは、「成果が出るまで施策を打ち続ける」というマインドで、長期的に実施をしていくことが重要です。実際の運用についてご興味を持たれた方はぜひお問い合わせください。