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2019.12.11

南 春花

INTERNET ADVERTISING

AIによる広告運用ツールだけじゃない!AdWords scriptsで出来ること

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南 春花

株式会社PLAN-B 事業統括本部 デジタルマーケティング戦略事業部(東日本)マネージャー

2017年度新卒入社。入社から一貫して、デジタル広告の運用やマーケティング全般を支援するコンサルティング、インハウス化支援を担当。ブライダル業界やアパレル業界、toB業界のお客様など幅広い業種の担当経験あり。

目次
    1. 最近、広告運用者が思うこと
    2. AdWords scriptsとは
    3. Adwords scriptsで出来ること~基礎編~
      1. ①定型レポートの自動送付
      2. ②入札調整後のチェックを自動アラート
      3. ③マッチタイプ変更の自動化
      4. ④キーワードの分類
    4. AdWords scriptsでできること~応用編~
      1. ①外部APIとの連携
    5. 運用者が行うべきこと

最近、広告運用者が思うこと

クリエイティブの制作と運用の悩み

 AIが自分の仕事を奪うかもしれない。そんな言葉を最近よく耳にします。こと広告運用という文脈においても、自動入札ツールやレポーティングツール、最近ではクリエイティブをAIによって自動生成するものまでもが登場しています。

このように、優れた広告運用におけるAIツールが様々登場していますが、ここで今一度、新しくツールを導入しなくてももっと出来ることはないか?という視点でAdwords scriptsについて紹介していきます。

AdWords scriptsとは

AdWords scriptsはブラウザベースのIDE(※1)で、シンプルなJavaScriptsを使ってAdWordsデータを制御し、例えば入札の調整や入稿を自動化するための手法です。

つまり、API(※2)よりも簡易に自動化プログラムの設定と実行が可能であり、簡単な運用を自動化することができ、運用工数の削減と、パフォーマンスの向上が期待できます。

では実際にAdWords scriptsでできることを基礎編、応用編に分けてご紹介します。

(※1) Integrated Development Environment(インテグレーティド・デベロップメント・エンバイロメント):開発のためのツール

(※2) Application Programming Interface(アプリケーションプログラミングインタフェース):ソフトウェアの機能を共有すること。自分のソフトウェアを一部公開して、他のソフトウェアと機能を共有できるようにしたもの。

参考:実際の管理画面でのスクリプトの設定箇所

Adwords scriptsで出来ること~基礎編~

①定型レポートの自動送付

日々の運用業務の中で、管理画面の数字をチェックするという作業があります。予算消化や目標KPIに対する進捗を把握するために必要な作業です。この作業をAdWords scriptsによって、定型的なレポートを自動送信することによって、短縮化することが可能です。

例えば、昨日の広告出稿結果を毎朝メールやチャットツールに送信するようなことが可能になります。なので、朝にメールやチャットツールをチェックし、違和感のあるアカウントから個別の管理画面を開けばよく、優先順位を簡単につけることができます。ちなみに、定型レポートだけでなく、自分でレポートをカスタムすることも可能です。

②入札調整後のチェックを自動アラート

次は、入札調整に関してです。あまり高額でないアカウントであれば、入札調整がアカウント全体に及ぼす影響はとても大きいものです。この入札調整の作業は、一度変更を加えたら、一定期間を経過したあとに、その後どう変化したか経過をチェックする必要があります。

しかし、たくさんのアカウントを見ていると、いつどのようなアカウントに変更を加えたか、覚えていられません。ここでAdWords scriptsを使えば、変更履歴をリストアップし一定時間が経過したときに、メールやチャットツールに通知することが可能です。これで、月末の入札調整で入札を下げ、掲載順位が下がったまま翌月に入ってしまうということを防ぐことができます。

③マッチタイプ変更の自動化

次は、キーワードのマッチタイプの変更です。3語を絞り込み部分一致で入稿したものの、配信が進まなかった場合、3語目のプラス記号を外すという作業が発生します。

その逆もまた然りです。数単語なら自力でやっても問題ないですが、何十単語もExcelで1つずつプラス記号を外すというのは、なかなか骨の折れる作業です。これも変更したいキーワードにラベルを付けることによって、AdWords scriptsで自動化することが可能です。

④キーワードの分類

レポーティングのためのデータ整理にも使用できます。キーワードが膨大な場合は、なかなかキーワード単位でのレポーティングを行う機会は少ないかと思います。

ですが、AdWords scriptsを使えば、過去コンバージョンが発生しているキーワードや、目標コンバージョン単価内のキーワードかどうかという軸でキーワードを分類することもできます。

以上が基礎編です。チェックや簡単な作業はAdWords scriptsによって自動化することができそうですね!

AdWords scriptsでできること~応用編~

①外部APIとの連携

外部APIとの連携もできます。

例えば、天気取得系APIと連動して、天気に応じて入札の強弱をつけることが可能になります。

具体的には、国内への配信であれば、キャンペーン上の配信地域に各都道府県を入れて、都道府県単位で入札単価調整が行える状態にします。そしてAdWords scriptsを用いて、天気取得系APIにアクセスし、各都道府県の現在の天気を取得し、天気に応じて入札単価調整の値を変更します。
あとは、AdWords sriptを3時間に1回といった頻度で自動実行させるようにすれば、各都道府県の天気に応じた入札単価の調整が行えます。天気に影響されるような実店舗系やタクシー配車などのお客様で使えるかもしれません。

また、よく定例会時にお客様に、SEOの順位が安定せず、コンバージョンの総数が合わないという相談を受けます。特にSEOを他代理店でやっている場合は、現状を逐一把握することができず、コンバージョン総数を把握することは難しいです。

ですが、検索順位取得APIと組み合わせることによって、自然検索の順位に連動した単価調整もできます。つまり、自然検索で順位が落ちたときに、代わりにリスティング広告の入札を強化して自然検索からの流入減を、リスティング広告でカバーすることができるようになります。

Yahoo!の媒体では使えないということがデメリットですが、自分のアイデア次第では、他にはない独自のツールを自由に開発することができます!

※下記はGoogleが出している、scriptsの基本データです。

https://developers.google.com/AdWords/scriptss/docs/examples/?hl=ja

運用者が行うべきこと

外注先を選ぶときの参考ポイント

Adwords scriptsを使うなどして、日々の仕事を少し工夫すれば、いわゆる作業と呼ばれる仕事を大幅に減らすことができます。またGoogle広告においても、コンバージョンオプティマイザーやスマートディスプレイキャンペーン、レスポンシブ検索広告など、広告運用者の手間を省くようなAIによるプロダクトが増えています。

これからの運用者に求められることは、既存の手法と新しく登場するAIツールなどを上手く組み合わせて、お客様のビジネス最大化を目指していきましょう!