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2018.03.30

吉田 亮

INTERNET ADVERTISING

目次
    1. 動的リマーケティングのメリット
      1. 01:広告サイズが自動で調整される
      2. 02:レコメンドエンジンによるクリエイティブ生成
      3. 03:効果の高い自動入札
    2. 動的リマーケティングの設定方法
      1. 動的リマーケティング用のキャンペーンを作成する
      2. 動的リマーケティング用のフィードを作成する
      3. 動的リマーケティング用の広告を作成する
      4. 動的リマーケティング用のタグを設定する
    3. まとめ

過去のWebサイトの訪問者に対して広告を表示させることができるのがリマーケティング広告。GoogleやYahoo!を始めとするほとんどのプロダクトで実施できる、獲得系においては今や外せないメニューの1つです。

これに加えて、ユーザーが閲覧した商品やサービスに応じてカスタマイズされたメッセージを表示しサイトへの再訪を促すことができるのが動的リマーケティング(ダイナミックリマーケティング / Dynamic Remarketing)です。

国内外で多くの広告主が利用しているCriteoもこれにあたります。

この記事では、Google AdWordsの動的リマーケティングについて解説します。

Google AdWords 動的リマーケティング


動的リマーケティングのメリット

01:広告サイズが自動で調整される

フィードの登録さえすれば、ディスプレイネットワークの配信枠の大きさに応じて最も効果が高いと予想されるレイアウトで自動的に広告が生成され、表示機会を逃しません。

02:レコメンドエンジンによるクリエイティブ生成

登録したフィードの内容に応じて、過去の閲覧履歴や人気の高い商品などを考慮した最適な組み合わせで広告が表示されます。

03:効果の高い自動入札

拡張CPCや自動入札機能を使うことで、表示機会に対する各オークションごとで最適な入札単価が設定されます。


動的リマーケティングの設定方法

動的リマーケティングの設定には新たにキャンペーンを作成し、フィードの作成とカスタムパラメータをタグに追加する必要があります。ここではキャンペーンの作成から順に説明していきます。

動的リマーケティング用のキャンペーンを作成する

キャンペーンタブに移動し、「新しいキャンペーン」をクリック。キャンペーンタイプで「ディスプレイ」を選択します。

ディスプレイを選択

達成したい目標で「販売」を選択し、キャンペーンのサブタイプは「標準のディスプレイキャンペーン」を選択します。

標準のディスプレイキャンペーンを選択

キャンペーン名、予算、入札戦略にそれぞれ任意の値を選択しオーディエンスタブで「リマーケティング」を選択しリマーケティングリストを選びます。

※AdWordsのヘルプによると[AdWords の最適化リスト(AdWords optimized list)]を選択することが推奨されていますが、任意のものを選んでも大丈夫です。

AdWords optimized listを選択

ターゲティングの自動化の有無、広告グループの入札価格の設定を終えたら、動的広告の「パーソナライズド広告向けのデータフィードを使用する」にチェックを入れ、該当の業種を選択します。

※「小売」を選択した場合は先にGoogle Merchant Centerアカウントとのリンクが必要になります。リンクが完了していると、ここでフィードのIDを選択可能です。

業種の選択後、新しい広告を作成することが可能ですがここでは作成せず「キャンペーンの作成」をクリックします。

キャンペーンの作成をクリック

動的リマーケティング用のフィードを作成する

動的リマーケティングを配信するためには、商品やサービスに関わらず.csv、.tsv、.xls、xlsx のいずれかのファイル形式でフィードを作成する必要があります。

フィードはユニークなIDや画像や価格、商品・サービスの説明文などの、業種に応じて(教育、飛行機、ホテルや賃貸物件、求人、地域限定の商品やサービス、不動産、小売、旅行、カスタム)異なる属性データを作成します。特に、IDに関してはリマーケティングタグで取得するID情報と称号した際に一致するように割り振ってください。

業種によって必要な項目は異なりますが、「推奨」ステータスになっているもので、記入できるものはできる限り入力するほうが、後々効果が出やすくなります。

例:求人の場合

属性記入例
job ID1255
Location IDTOK
TitleSEMプランナー
Final URLhttp://www.example.com/jobs
Image URLhttp://www.example.com/image.png
Description未経験者歓迎。リスティング広告運用の仕事
Categoryマーケティング
Contextual keywordsリスティング:AdWords
Salary 1000,000

フィードの作成ができたら、AdWordsの画面右上にあるツールアイコンをクリックし、「ビジネスデータ」をクリックします。

データフィードを選択し、キャンペーン作成時と同じ業種を選択しアップロードを行ないます。登録したフィードが一覧に現れたらアップロードは完了です。

データフィード

アップロードが完了したら、キャンペーンにフィードの紐付けを行ないます。該当のキャンペーンの設定タブに移動し、動的広告のデータフィードを先ほどアップロードしたものに設定してください。

動的リマーケティング用の広告を作成する

ここでは標準の動的広告を作成する手順を説明します。(※2018年3月27日現在、リニューアル版のAdWordsでは該当の項目がないため、この内容については従来版のAdWordsを利用します。)

まずは、該当の広告グループに移動し、[+広告] をクリックし、[広告テンプレート] を選択します。動的広告を選択すると、テキストと画像を選択できますがここでは画像の場合で作成します。レイアウトやロゴ、広告の見出しなどを入力できる画面に移動しますので、必要な情報を入力しましょう。

広告のテンプレート

動的リマーケティング用のタグを設定する

サイトを訪問したユーザーに動的に広告を出し分けするにはタグにカスタムパラメータを追加する必要があります。カスタムパラメータは業種によって必要な内容が異なりますので、詳しくはAdWordsのヘルプページをご確認ください。

カスタムパラメータを追加するにはまず、「共有ライブラリ」にあるオーディエンスマネージャーに移動します。オーディエンスソースのタブに移動し、AdWordsタグの「タグを設定」をクリックします。

オーディエンスマネージャー

「広告のパーソナライズに使用する特定の属性やパラメータを収集」を選択することで、IDや金額などの動的な値を取得するためのパラメータが表示されるようになります。

リマーケティング

該当の業種と必要に応じてパラメータのチェックボックスにチェックを入れます。

パラメータにチェック

下図のようなイベントスニペットが表示されますので、グローバルサイトタグと一緒に<head></head>タグの間に貼り付けてください。すでにグローバルサイトタグを設置している場合はその下に追加するだけで大丈夫です。

このイベントスニペットの「REPLACE_WITH_STRING_VALUE」の部分は動的な値を出力する必要がありますので、ウェブマスターと相談しながら進めることをおすすめします。

イベントスニペット


まとめ

ここまで、AdWords動的リマーケティングの基本的な設定方法についてお伝えしてきました。

準備段階で工数は通常のリマーケティング配信に比べて多くかかりますが、フィードの内容をできるだけ細かく設定することや、カスタムパラメータをきちんと設定することが成果を左右することは言うまでもありません。

逆に設定さえしてしまえば、自動入札機能との組み合わせなど比較的運用工数を抑えて成果を上げることも可能です。

自動化やデータフィードの重要性が騒がれる今、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。